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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

橋の上からビームを撃て!(橋の主、テゼレット)(ブロール)

岩SHOW

 先日のこと。グランプリなどの生中継にて、フィーチャーマッチでのライフや盤面の管理で活躍されている岡田さんとブロールで対戦をした。

 MTGアリーナでフレンド機能が実装されたのもあって、やってみようかねと相成って配信をしながら楽しいひと時を味わった。普通のスタンダードのデッキで対戦するのも楽しいが、まったりトークしながらフレンド対戦という姿勢とブロールはかなり相性良好。お互いにデッキを3つほど用意して次はこれだ今度はこいつでと、対戦が止まらなかった。一本勝負で案外サクッと終るテンポ感も良いね。友達同士や視聴者と対戦する様をワイワイ配信したいのであれば、ブロールを強くオススメしよう!

 ところで、僕がどんなデッキを使ったかわかるだろうか。ヒントは『灯争大戦』のプレインズウォーカーだ。わかるかな?

 ……正解は《橋の主、テゼレット》!

 パックから出てくるのではなく、ボックス購入特典として配布されたあのテゼレットだ。テゼレット、良いキャラクターしてるんですよこいつぁ。なんというか絶妙に小物な一面を持ちつつも、新ファイレクシアの連中と対等に渡り合ったり、ニコル・ボーラスに心の底から忠誠を誓っているわけではなかったりと、大物の片鱗もしっかり見せる。身体を機械化している魔術師という時点でキャラクターも相当立ってるしね。ドレッドヘア―とヒゲというまるでバンドでもやってそうな風貌もGoodだ。

 そして《橋の主、テゼレット》のカードデザイン自体もなかなか面白い。スタンダードにてテーマになっていない親和能力を持ち込んできている。彼が戦場にいればアーティファクトの数だけクリーチャーとプレインズウォーカーのコストは安くなる。他の起動型能力もしっかりとアーティファクトに関するもので固められている。

 今日はテゼレットを統率者に据えたブロールデッキの一例をご紹介!

岩SHOW - 「統率者:橋の主、テゼレット」
ブロール (2019年12月)[MO] [ARENA]
1 《橋の主、テゼレット
-統率者(1)-

10 《
8 《
1 《湿った墓
1 《陰鬱な僻地
1 《ディミーアのギルド門
1 《ヴァントレス城
1 《ロークスワイン城
1 《カーンの拠点
-土地(24)-

1 《ジンジャーブルート
1 《知りたがる人形
1 《通路の監視者
1 《跳ね橋
1 《名高い武器職人
1 《鋼の監視者
1 《ヴァントレスのガーゴイル
1 《湖に潜む者、エムリー
1 《小走り犬
1 《よろめく鎧
1 《誘いの魔女
1 《道標のカカシ
1 《煌めくドラゴン
1 《石とぐろの海蛇
-クリーチャー(14)-
1 《多用途の鍵
1 《魔法の井戸
1 《秘儀の印鑑
1 《空想の書物
1 《黄金の卵
1 《暴君の嘲笑
1 《龍火の薬瓶
1 《彩色の灯籠
1 《ディミーアのロケット
1 《凶兆の果実
1 《鏡細工
1 《糸車
1 《パイ包み
1 《欲深い衝動
1 《永遠神の投入
1 《ボーラスの城塞
1 《手慣れた複製
1 《死の味
1 《心臓貫きの弓
1 《静かな潜水艇
1 《人知を超えるもの、ウギン
-呪文(21)-

 テゼレットの[+2]能力はこちらのアーティファクトの数だけ対戦相手にダメージを与えるというもの。この能力を活かすために全力でアーティファクトを展開しようというのがデッキのコンセプトだ。

 この能力をMTGアリーナで起動すると、画面外からテゼレットの機械の腕がヌッと出てきてビシャーンと対戦相手に向けてビームを放つ。インパクト満点で気持ちも満たされて、ちょっと癖になってしまう素晴らしい演出だ。正直、これが見たいがためだけに組んだデッキであると断言できる。

 スタンダードのアーティファクトをあれやこれやとかき集めてデッキにするわけだが、どれをデッキに入れるかの選定はなかなか難しい。本来なら使いたいが、枠の問題で諦めているものも多数あるので、このリストはあくまでサンプルとして見てもらえればと。

 とりあえずマナを生み出すアーティファクトの中から3マナのもの、そして黒から食物を生成するカードを優先して採用してみた。《死の味》でリセットしつつ、アーティファクトのカウントを増やしてビームをぶっ放せ!

 個人的にお気に入りのコンボは《よろめく鎧》と《手慣れた複製》。

 すべてのアーティファクトを《よろめく鎧》のコピーにして特大ダメージを叩き出そう! オーバーキルではあるが、だがそれが良い。60点くらいは普通に狙えるので、相手がガンガン回復するデッキだとしても、諦めなければ勝利は転がり込んでくるはず!

 あとはせっかくのブロールなので、『エルドレインの王権』Brawl decksにのみ含まれているカードも用いてほしいところ。先に挙げた《死の味》もその1つだし、統率者系フォーマットでは最強のマナ加速の1つとも言える《秘儀の印鑑》も手に入れてデッキの安定感をグンと高めていこう。

 見慣れないカードである《煌めくドラゴン》、こいつもかなり強くて、思わずスタンダードでも活躍させられないかと考えてしまうレベルだ。除去耐性とドロー能力を併せ持った5/6飛行って、なかなかいないもんだぞ。

 カード名のいう橋とは《次元橋》のことで、彼はこれを用いてラヴニカへと永遠衆を送り込んだ張本人である。ただシンプルに橋と書いてあるので、僕は地元の川にかかった鉄橋の上で仁王立ちし、橋の上からビームを撃ってくるテゼレットを想像してなんだか可笑しくなってしまう。

 いかつい見た目、悪役ながらどことなく憎みきれない立ち位置のテゼレットが今後どうなっていくのかにも期待しつつ、ちょくちょくブロールで遊んでいこうかな。

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