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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ゴルガリ・アドベンチャー(スタンダード)

岩SHOW

 さあ、今回は前回のラストに触れた「Twitch Rivals」の優勝デッキを紹介しよう!

 MTGアリーナを用いたストリーマー限定の賞金制トーナメントであり、世界中のさまざまなプレイヤーが、《王冠泥棒、オーコ》《むかしむかし》《夏の帳》が禁止になって間もないスタンダード環境で激突した。

 絶対的王者であった「食物」系の青緑を基調としたデッキがパワーダウンしたことを受けて、スタンダードの勢力図は大きく塗り替わることに。さて、優勝したデッキは……

Mike Sigrist - 「ゴルガリ・アドベンチャー」
Twitch Rivals — Throne of Eldraine 優勝 / スタンダード (2019年11月19~20日)[MO]
8 《
6 《
4 《草むした墓
3 《疾病の神殿
1 《ロークスワイン城
3 《寓話の小道

-土地(25)-

4 《エッジウォールの亭主
4 《穢れ沼の騎士
4 《楽園のドルイド
3 《真夜中の騎士団
4 《恋煩いの野獣
4 《残忍な騎士
2 《真夜中の死神
4 《探索する獣
2 《悪ふざけの名人、ランクル

-クリーチャー(31)-
2 《アーク弓のレインジャー、ビビアン
1 《世界を揺るがす者、ニッサ
1 《呪われた狩人、ガラク

-呪文(4)-
2 《打ち壊すブロントドン
2 《変容するケラトプス
2 《虐殺少女
4 《強迫
2 《暗殺者の戦利品
2 《軍団の最期
1 《戦慄衆の将軍、リリアナ

-サイドボード(15)-
mtggoldfish より引用)

 

 黒緑! MPLメンバーのマイク・シグリスト/Mike Sigristが用いた「ゴルガリ・アドベンチャー」だ。緑、尚強し。

 このデッキは『エルドレインの王権』からの新メカニズム「出来事」にフォーカスして組まれたものであり、出来事デッキにおいて最も重要な1枚である《エッジウォールの亭主》がいるため緑は欠かすことができない色なのだ。

 ただでさえインスタントかソーサリーとして唱えて、その後にクリーチャーとしても使用できるお得なカードたちに、オマケで1枚ドローをつけちゃおうってんだからそりゃあ強い。1マナという軽さで運用も楽ちんというのもこのカードの魅力であり、1/1であるため《恋煩いの野獣》が攻撃するための条件も満たしているという副次的な作用も期待できる。新環境の緑の看板デッキは、とりあえず出来事デッキということになるだろうか。

 クリーチャーが怒涛の31枚採用。これらのうち半数にあたる15枚が出来事クリーチャーだ。これらを状況によっては出来事モードか素でクリーチャーとして唱えるかしつつ、亭主でアドバンテージを得ながら殴っていく中速のデッキだ。《恋煩いの野獣》連打と《探索する獣》《悪ふざけの名人、ランクル》など速攻持ちで押し切る速攻プランもないことはないが、それよりは盤面を作っていくことを得意としている。

 亭主でドローしているので出来事クリーチャーが除去されてもこちらが得をしている、さらに《真夜中の死神》も戦列に加われば、除去も相討ちブロックも怖くない。こっちはまだまだ手札があるよ?という状況に持ち込めれば勝ったも同然。《残忍な騎士》の除去、《真夜中の騎士団》の回収も上手く使って戦場を有利なものにしていこう。

 土地とクリーチャー以外で採用されているのは3種4枚のプレインズウォーカー。《アーク弓のレインジャー、ビビアン》は、これまた盤面づくりに大きく貢献してくれるだろう。

 [-3]能力と《恋煩いの野獣》が合わされば、大抵のクリーチャーやプレインズウォーカーは排除してしまえる。[+1]能力も重要で、アドバンテージが取れる一方で線が細めなクリーチャーたちを強化して、ゲームが不必要に長引かないように後押ししてくれる。《残忍な騎士》のパワーをモリモリ上げればアグロデッキに対して絶望を突きつけることに。また、この能力はトランプルが得られることも大きい。使い捨てのブロック、いわゆるチャンプブロックでしのがれがちな野獣の攻撃をしっかりと本体に通す助けをしてくれる。間違っても1/1を大きくしてしまわないように(笑)。

 《ハイドロイド混成体》と組んで暴れ回った《世界を揺るがす者、ニッサ》はこのデッキではおとなしめではあるが、3/3を毎ターン用意しつつ各種ドローで得た手札を吐き出すためのマナ加速として十分に強い。

 そして黒緑ならではの1枚、《呪われた狩人、ガラク》。

 毎ターン2/2を2体供給し盤面にも触れる、6マナにふさわしい決定力の高いフィニッシャーだ。クリーチャーの攻防の末にこれらのプレインズウォーカーを定着させることこそ、このデッキのゴールと言える。

 《残忍な騎士》《暗殺者の戦利品》《打ち壊すブロントドン》など、黒緑らしくパーマネントに触れる能力が高い点もこのデッキのセールスポイントだ。戦場を使って戦うのであればかかってこいと言わんばかりの横綱的どっしり感で、安心しながらゲームを進めるべし。

 ただ、《むかしむかし》がなくなったことで《エッジウォールの亭主》を安定して手に入れる手段がなくなったことが痛いのも事実だ。マリガンの難易度は上がってしまった点は否めない。どういう手はマリガンすべきか、キープすべきか。何度も練習したり、あるいは各ストリーマーの配信をチェックして学んで、強いデッキをより強く使えるようになろう!

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