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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

スタートダッシュ・ラヴニカ! その2「エルフ・ストンピィ」(スタンダード)

岩SHOW

 本日より『ラヴニカのギルド』環境が始まる! 今夜のフライデー・ナイト・マジックの盛り上がりはとてつもないことになっていそうだ。新しい環境を待ち望んでいた皆、思う存分楽しんで!

 今日もリアルより一足先に始まった、オンラインで見かけたデッキを紹介しよう。今回のリストは、MTG Arenaで僕がやたらと当たるデッキから推察したリストになる。このコラムが公開されるころにはMagic Onlineのリーグ戦の結果なんかも公開されていて、より洗練されたリストが出回っているかもしれないが……そこはご愛敬ということで許してほしいッ。

 それじゃあ早速、デッキの紹介に取り掛かろう!

岩SHOW - 「エルフ・ストンピィ」
スタンダード(『イクサラン』~『ラヴニカのギルド』)[MO] [ARENA]
11 《
4 《草むした墓
4 《森林の墓地
2 《ゴルガリのギルド門
2 《結束の記念像
-土地(23)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《生皮収集家
4 《エルフの部族呼び
4 《茨の副官
2 《原初の飢え、ガルタ
4 《鉄葉のチャンピオン
3 《再利用の賢者
2 《管区の案内人
1 《養育者、マーウィン
3 《無効皮のフェロックス
-クリーチャー(31)-
3 《暗殺者の戦利品
3 《喪心
-呪文(6)-
2 《貪る死肉あさり
2 《蔦草牝馬
1 《無効皮のフェロックス
4 《強迫
1 《暗殺者の戦利品
2 《ヴラスカの侮辱
2 《ビビアン・リード
1 《秘宝探究者、ヴラスカ
-サイドボード(15)-

 骨格となっているのは、前環境にて一定の地位を築いていた緑単色に黒をチョイ足しした「鉄葉ストンピィ」。その名の通り《鉄葉のチャンピオン》で踏みつぶす、単純明快なビートダウンデッキだ。

 《ラノワールのエルフ》からの2ターン目チャンピオンというブン回りで他を圧倒、パワーの高いクリーチャーが早いターンから並ぶため《原初の飢え、ガルタ》を高速で降臨させることもできる、とにかくベストな動きをしたら止められない類のデッキだった。

 このデッキはそのチャンピオンからのガルタという動きはそのままに、ローテーションにより失われた《屑鉄場のたかり屋》《不屈の神ロナス》、各種機体カードといったカードが担っていた枠を、エルフで埋めて部族デッキへと変化させている。初めて見た時は、弱点を上手くカバーできているなと感心したものである。

 なぜ今さらエルフデッキなのか? それは『ラヴニカのギルド』での収穫が大きい。同セットは別にエルフの部族シナジーを持ったカードは収録されていないが、前スタンダードにはいなかった《ラノワールのエルフ》以外の1マナエルフがいる。しかもそれが強いときたもんだ。《生皮収集者》である。

 1マナにして、後続にチャンピオンなどの大型のクリーチャーが出てくると2/2、3/3と大きく育っていく。コイツの何がすごいかって、自身より大型のクリーチャーが出てきた時だけでなく、死亡した時にもサイズアップすることだ。

 この優秀な1マナ圏を手に入れたことで、《エルフの部族呼び》の強さは大いに上昇した。既存のチャンピオンや《茨の副官》と併せて、エルフビートダウンの完成だ!

 「鉄葉ストンピィ」は息切れしやすいデッキであり、土地を多めに引くと苦しいゲーム展開になりがちだった。その弱点も、エルフデッキにすることで緩和できる。《エルフの部族呼び》の起動型能力で、マナの使い道が全くないという苦境を脱することができる。

 前環境にはマナ以外にも使い道のある土地として《ハシェプのオアシス》があったが、今後はその枠を《結束の記念像》が埋めることになりそうだ。手札切れを防いでくれる、いざという時に頼りになる1枚だ。

 他に『ラヴニカのギルド』からの新カードとして、エルフではないが単純に強い《無効皮のフェロックス》が採用されている。単純に強いですわ、ハイ。

 ほぼクリーチャーのみのデッキなので、デメリット能力も気にならない。エルフたちの面での攻めと、チャンピオン・フェロックス・ガルタでの個の暴力、どちらでも戦えるのはデッキの強みだね。

 新カードで言えば、黒を足して《喪心》と共に採用されている除去の《暗殺者の戦利品》も忘れちゃいけない。

 邪魔なクリーチャー、厄介なプレインズウォーカー、何でも破壊できる。《アズカンタの探索》および《水没遺跡、アズカンタ》への解答となってくれる点も強みだ。この超万能除去を利用するために《草むした墓》《ゴルガリのギルド門》という新しい土地でマナ基盤を形成。ギルド門が採用されている理由は《管区の案内人》でサーチできるからだ。

 タップインを減らしたいのであれば、1枚は《》にしても良いかもしれない。《管区の案内人》は事故負けを防止してくれる、とても頼りになる1枚。エルフなのも偉い!

 正直なところサイドボードはどう組んでいいのかまだわからない……今後、どのようなデッキと戦っていくのか様子を見て選定していきたいところ。前回のようなトークンデッキなどタフネス1のクリーチャーが並ぶデッキが相手なら《疫病牝馬》なんかも検討の余地ありか。その辺も含めて、「エルフ・ストンピィ」は今後の様子を見守りたいデッキの1つだ!

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