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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エンチャントレス(レガシー)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エンチャントレス(レガシー)
by 岩SHOW
エンチャントレス/Enchantressとは女性の魔法使い・魔女のことである。マジックの日本語版のカード名では「女魔術師」と訳されている。かつてはエンチャントレスというクリーチャー・タイプも存在した(現在はいずれもドルイドにチェンジ)。
彼女らの共通点は......いずれもエンチャントに関する能力を持つという点。今日はこのエンチャントレスを使用したレガシーのデッキ、その名も「エンチャントレス」を紹介しよう。エンチャント好きは必見!
4 《森》 1 《平地》 1 《Savannah》 2 《Bayou》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《新緑の地下墓地》 4 《セラの聖域》 -土地(20)- 4 《アルゴスの女魔術師》 2 《破滅喚起の巨人》 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(7)- |
4 《エレファント・グラス》 4 《楽園の拡散》 4 《繁茂》 3 《ミリーの悪知恵》 2 《花の絨毯》 1 《悟りの教示者》 3 《真の木立ち》 4 《女魔術師の存在》 2 《独房監禁》 1 《忘却の輪》 1 《空位の玉座の印章》 1 《安全の領域》 3 《緑の太陽の頂点》 -呪文(33)- |
3 《思考囲い》 1 《夜の戦慄》 1 《悟りの教示者》 1 《安らかなる眠り》 1 《ルーンの光輪》 1 《浄化の印章》 1 《仕組まれた疫病》 1 《亡霊の牢獄》 3 《虚空の力線》 2 《補充》 -サイドボード(15)- |
このデッキの鍵となるのは《アルゴスの女魔術師》、そしてクリーチャーではないが《女魔術師の存在》。これらはあなたがエンチャント呪文を唱えるたびに1枚ドローを提供してくれる。それ単体では何もしないが、エンチャントを唱えれば唱えるほど、アドバンテージを生み出してくれるのだ。
というわけでこれらのエンチャントレス・カードを設置した後、エンチャントを唱えまくるというのがこのデッキのコンセプトだ。
まずは下地を作ろう。《森》を戦場に出し、《繁茂》《楽園の拡散》を貼りつけるところからゲームを開始したい。《不毛の大地》では割られない基本土地と、それに貼りつけるオーラで安全なマナブーストだ。そこからエンチャントレス・カードを展開し、さらにマナブースト・エンチャントを展開、マナとドローを伸ばしていく。
《花の絨毯》は青いデッキと当たった時にはとんでもない量のマナを毎ターン供給してくれる必殺の1枚。もし相手が青くなくてもとりあえず1マナで1枚ドロー、複数エンチャントレスが出ていればその数だけドローできるので、完全に腐ることは無いためメインから採用されている。
また大量のマナと言えば《セラの聖域》。エンチャントの数だけ白マナを生み出すこの土地は、「Elves」にとっての《ガイアの揺籃の地》のようなもので、これを引けるか引けないかで勝率は大きく変動することだろう(まあ4枚積んだうえでドローしまくりデッキなので、よっぽどなことがない限り引けるが)。
マナ基盤とエンチャントレスが用意できたら、次は生存に注力しよう。レガシー環境での死因のほとんどが、クリーチャーによる撲殺である。これを防ごう。
《エレファント・グラス》は黒いクリーチャーの攻撃は完全に防ぐ。黒くないクリーチャーについては、攻撃に際して2マナの支払いを要求する。《グリセルブランド》や《殴打頭蓋》の細菌・トークン、マリット・レイジは完封。それ以外のクリーチャーも、複数での攻撃や展開・装備してからの攻撃などを防ぐことができる。複数枚設置すれば、生い茂る草の向こうに完全に隠れてしまうこともできる。......ただ、累加アップキープにだけは要注意。同様に攻撃に際してマナを要求するのが《安全の領域》。エンチャント8つコントロールしてるんで8マナお願いしますね~となれば、ビートダウン相手にもう敗北することは無いだろう。
同じく自衛エンチャントとして採用されているのが《独房監禁》。これを貼ると、ドロー・ステップがなくなってしまうが......ダメージも受けず、被覆により呪文や能力も受け付けないという、いわゆる護身完成。アップキープごとに手札を捨てることを要求してくるが、そこはエンチャントレスで補充するので問題ナシ。バーンなんかはこれが出た時点で、もう勝つ術がなくなった状態となる。
これらのカードで負けなくなった上に対戦相手がまだゲームを続ける気であれば、きっちりと料理してあげよう。《空位の玉座の印章》から天使トークンを生成して、一気に圧殺!というのが最もエンチャントレスらしい。もうひとつの勝ち手段は《引き裂かれし永劫、エムラクール》を用いるもの。大量のエンチャントを展開からの《セラの聖域》で15マナくらい余裕で支払って、この禍々しいエルドラージを召喚して勝つのだ。
このデッキは一般的なエンチャントレスに加えて、もうひとつ勝ち手段となるカードを備えている。それが《破滅喚起の巨人》だ。
パワー4のクリーチャーとして殴ってゲームを終わらせることもできるし、星座能力により対戦相手のクリーチャーを壊滅させることもできる。小型クリーチャーを複数展開するデッキが流行っているのであれば、コイツは頼りになるぜ。黒マナの供給源は限られているので、《楽園の拡散》の使い方などに気を付けよう。
エンチャントレス使いは言う......ゲームに負けても、カードがいっぱい引けたので満足です、と。コンボデッキ相手には分の悪いデッキではあるので、サイド後には黒を取っていることを活かして手札破壊など最低限の抵抗は試みるが、まあブン回りに勝つ手段をそもそも備えられないデッキなのでそこは割り切りが肝心。カードをザクザクと引いていくことが楽しい!という人に、レガシー三昧の楽しい1日を送ってもらうためのデッキであると言えよう。「手札何枚ですか」の質問に対して常に「7枚です」と答えるのは気持ちがいいぞ!
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