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市川ユウキの「プロツアー参戦記」
市川ユウキの「プロツアー参戦記」 プロツアー『霊気紛争』 前編
市川ユウキの「プロツアー参戦記」 プロツアー『霊気紛争』 前編
こんにちは、Team Cygames所属の市川です。
今回も前回のプロツアー『カラデシュ』(前編、後編)に引き続き、プロツアー『霊気紛争』への調整記/大会レポートを綴っていこうと思います。よろしくお願いします。
前回のプロツアー『カラデシュ』では御多分に漏れず大コケ、初日落ちという結果で終わってしまったわけですが、今シーズンのグランプリの成績はというと、
- グランプリ・広州2016 12勝3敗 プロポイント3点
- グランプリ・京都2016 優勝 プロポイント6点
- グランプリ・クアラルンプール2016 3位 プロポイント5点
- グランプリ・千葉2016 11勝4敗 プロポイント2点
と、参加したすべてのグランプリでプロポイント2点以上獲得と絶好調!
これによりプロツアー『霊気紛争』参加前にしてプロポイント19点を所持していて、プロツアー『霊気紛争』でプロポイント10点以上=11勝5敗以上で早くも来シーズンのゴールド・レベルが保証されます。(29点プラス、今シーズンに残っているプロツアー2つの参加点分6点を合わせて計算しています。)
ただ、逆に考えるともうグランプリのキャップ(年間に取得したグランプリでのプロポイントの中から、上位6つのみプロ・プレイヤーズ・クラブのステータスを得るポイントとして反映するルールです。詳しくはこちらをご覧ください)を4つも埋めてしまっている関係から、これからのグランプリでのプロポイントの取得期待値は低い、ということになります。
ですので、求めるのはプロツアーでの勝利! 私は(相も変わらず)鼻息荒くプロツアーへの準備を進めるのでした。
0.発売前/禁止改定
普段なら新カードのレビューやらで始まる項ですが、今回は一味違います。
なんと、スタンダード環境で禁止カードが出たのです。
と、大盤振る舞い、赤字覚悟の大セール、まさかまさかのスタンダードのカードが同時に3枚も禁止に!
朝起きてこの禁止改訂を見た時は「私はどこかアナザーワールドに目覚めてしまったのではないか」と思ったほどでしたが、どうやらそういうわけではないようです。
変更についての長~い説明はこちらを読んでいただくとして、私はザックリとした感想を。
4 《森》 3 《平地》 1 《島》 1 《荒地》 4 《大草原の川》 3 《梢の眺望》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 2 《伐採地の滝》 4 《進化する未開地》 -土地(26)- 4 《薄暮見の徴募兵》 4 《ヴリンの神童、ジェイス》 4 《森の代言者》 4 《反射魔道士》 4 《不屈の追跡者》 3 《変位エルドラージ》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 -クリーチャー(25)- |
4 《ドロモカの命令》 4 《集合した中隊》 1 《オジュタイの命令》 -呪文(9)- |
4 《ラムホルトの平和主義者》 1 《巨森の予見者、ニッサ》 3 《否認》 2 《石の宣告》 2 《オジュタイの命令》 3 《悲劇的な傲慢》 -サイドボード(15)- |
10 《平地》 6 《島》 4 《港町》 4 《大草原の川》 1 《ウェストヴェイルの修道院》 -土地(25)- 4 《スレイベンの検査官》 4 《無私の霊魂》 2 《鎖鳴らし》 4 《反射魔道士》 4 《呪文捕らえ》 4 《大天使アヴァシン》 -クリーチャー(22)- |
4 《密輸人の回転翼機》 1 《石の宣告》 4 《停滞の罠》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文(13)- |
4 《折れた刃、ギセラ》 1 《保護者、リンヴァーラ》 1 《消えゆく光、ブルーナ》 1 《断片化》 2 《石の宣告》 1 《否認》 4 《呪文萎れ》 1 《秘密の解明者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
この中でも《反射魔道士》(通称〈バウンス太郎〉)は私はグランプリで結構勝たせてもらったカードなので一際感慨が......あるわけでもなく。
私と《反射魔道士》は「ただただ強いので使った」「ただただ強いので使われた」ビジネスライクの関係性だったので、居なくなるなら居なくなるでそれもまた一興、今までお疲れさまでした。
《約束された終末、エムラクール》の退場により、《約束された終末、エムラクール》以外の《奔流の機械巨人》や《新緑の機械巨人》などのゲームを決め得るフィニッシャーが、
《密輸人の回転翼機》の禁止により忠誠値を守りやすくなった各プレインズウォーカーが、
《反射魔道士》の不在により《精神壊しの悪魔》や《ゲトの裏切り者、カリタス》など、ETB能力(戦場に出たときに誘発する能力)は無いがスペックは高いクリーチャーが評価を上げる結果に。
1.発売週
まずはお約束のStarCityGames.com Standard Open(以下SCG)の結果から。
最近は賞金や参加者も増え、ますますプロツアーの前哨戦の意味合いが強いSCG。
デッキの完成度も高く、SCGで勝ったデッキをアップデートして持ち込むプレイヤーもプロツアーには一定数いることから、プロツアーでのメタゲームはここが土台になります。「SCGで勝ったデッキに勝てる」はプロツアーに持ち込むデッキでは前提条件となります。
緑黒アグロ
7 《沼》 6 《森》 4 《花盛りの湿地》 4 《風切る泥沼》 2 《進化する未開地》 -土地(23)- 4 《残忍な剥ぎ取り》 4 《巻きつき蛇》 3 《ピーマの改革派、リシュカー》 2 《不屈の追跡者》 4 《精神壊しの悪魔》 4 《新緑の機械巨人》 4 《歩行バリスタ》 -クリーチャー(25)- |
3 《ウルヴェンワルド横断》 2 《致命的な一押し》 4 《闇の掌握》 2 《破滅の道》 1 《餌食》 -呪文(12)- |
1 《ゲトの裏切り者、カリタス》 1 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 1 《害悪の機械巨人》 2 《自然のままに》 3 《失われた遺産》 2 《餌食》 3 《ヤヘンニの巧技》 1 《生命の力、ニッサ》 1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 -サイドボード(15)- |
『霊気紛争』のカードてんこ盛り、緑黒アグロが見事に優勝。
《硬化した鱗》を内蔵したような《巻きつき蛇》がデッキの軸となっていて、他のカードが脇を固めています。
特に《ピーマの改革派、リシュカー》との相性は抜群で、2ターン目《巻きつき蛇》、3ターン目《ピーマの改革派、リシュカー》で盤面に4/5と4/4が生成され、意識していないデッキはそのまま轢ききってしまうでしょう。
また《歩行バリスタ》は後述する《サヒーリ・ライ》コンボに対して耐性があります。《巻きつき蛇》や《新緑の機械巨人》とも相性が良く、特に《新緑の機械巨人》とのコンビネーションは《歩行バリスタ》に《新緑の機械巨人》でカウンター全乗せマシマシ→アタック→《歩行バリスタ》のカウンターを本体にポイポイ、と打点の上がり方が急角度で突然死もあり得ます。
その他、前述した《反射魔道士》の影響でなかなか日の目を浴びていなかった《精神壊しの悪魔》を上手く使っていたり、発売週と思えない素晴らしい仕上がり。
ジェスカイ・サヒーリ
7 《島》 2 《平地》 2 《港町》 4 《尖塔断の運河》 1 《さまよう噴気孔》 4 《感動的な眺望所》 2 《鋭い突端》 4 《霊気拠点》 -土地(26)- 4 《守護フェリダー》 3 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー(7)- |
3 《ショック》 4 《蓄霊稲妻》 3 《予期》 2 《否認》 2 《革命的拒絶》 3 《不許可》 2 《ジェイスの誓い》 1 《光輝の炎》 3 《天才の片鱗》 4 《サヒーリ・ライ》 -呪文(27)- |
4 《呪文捕らえ》 2 《払拭》 2 《否認》 3 《光輝の炎》 1 《稼働停止》 2 《燻蒸》 1 《隔離の場》 -サイドボード(15)- |
全カード発表時から話題になっていた(そして開発側は意図していなかった)無限コンボ、《サヒーリ・ライ》&《守護フェリダー》。
このコンボをどのようにデッキに組み込むかが課題ですが、このリストは《サヒーリ・ライ》と《守護フェリダー》のカラーリングであるジェスカイカラーにすんなりとまとめています。
《奔流の機械巨人》は《約束された終末、エムラクール》亡き今、最も信頼されるフィニッシャーです。
《守護フェリダー》とも相性が良く、《奔流の機械巨人》を明滅させると再度墓地にある呪文を使いまわすことができます。
この形はジェスカイ・コントロールという体を成しつつ、相手がタップアウトなどしたらその隙を突いてコンボを決めてきます。
《サヒーリ・ライ》コンボは、《欠片の双子》とは違い、先に種クリーチャー、《守護フェリダー》が出ている必要はありません。
4マナで《守護フェリダー》をプレイ→土地をアンタップして《サヒーリ・ライ》をプレイ→グッドゲーム
といったように、何もない盤面からでも6マナあれば一連のコンボを決めることができます。
そのため対戦相手はおいそれとフルタップにはしづらく、通常のコントロールデッキと相対した時より一際、相手はプレイしづらくなるのです。
4色サヒーリ
4 《森》 1 《平地》 1 《島》 1 《山》 4 《植物の聖域》 3 《感動的な眺望所》 1 《尖塔断の運河》 4 《霊気拠点》 2 《進化する未開地》 -土地(21)- 4 《導路の召使い》 1 《守られた霊気泥棒》 4 《ならず者の精製屋》 4 《呪文捕らえ》 1 《つむじ風の巨匠》 4 《守護フェリダー》 2 《雲先案内人》 -クリーチャー(20)- |
4 《ニッサの誓い》 3 《霊気との調和》 2 《ショック》 4 《蓄霊稲妻》 2 《予言のプリズム》 4 《サヒーリ・ライ》 -呪文(19)- |
1 《守られた霊気泥棒》 3 《不屈の追跡者》 2 《払拭》 3 《否認》 1 《チャンドラの誓い》 2 《光輝の炎》 2 《先駆ける者、ナヒリ》 1 《秘密の解明者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
《ニッサの誓い》や《雲先案内人》などのETB内蔵のパーマネントを《守護フェリダー》で明滅してアドバンテージを取りやすくしており、コンボが揃っていない時でも《守護フェリダー》を強く使えるように構成しています。
特に《ニッサの誓い》は《サヒーリ・ライ》、《守護フェリダー》ともにピックでき、《サヒーリ・ライ》の色マナを気にせずプレイできる点から非常にデッキに噛み合ったカードと言えます。
こちらは先ほどのジェスカイ型と異なりクリーチャー主体の構成となっていますので、求めているゲームプランが違います。
ジェスカイ型は『コントロールした後にor相手が序盤もたついたらコンボを決める』ことがゲームプランだったのに対して、4色型は『アドバンテージを稼ぎながらビートダウンしつつ、それにより相手が隙を見せたらコンボを決める』ことが主眼となっています。
大別すると「守るサヒーリ」と「攻めるサヒーリ」。これら2つのデッキと緑黒アグロが発売週のメタゲームでした。
2.翌週
今回のプロツアーはSCGを2回挟んでからの開催となります。(あったりなかったりする理由は私にはわかりません。)
今回も後述する調整チームとともに議論や、調整を重ねていました。
この週は私たちも泊まりがけで構築合宿を行っていて、SCGで今週は何が勝つのかというのはメタゲームの大きな指針になるため、よく話題に出ていたのですが、「ジェスカイ・サヒーリ」が勝つだろうという見解で一致していました。
7 《島》 2 《平地》 2 《港町》 4 《尖塔断の運河》 1 《さまよう噴気孔》 4 《感動的な眺望所》 2 《鋭い突端》 4 《霊気拠点》 -土地(26)- 3 《守護フェリダー》 3 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー(6)- |
4 《予期》 4 《蓄霊稲妻》 2 《鑽火の輝き》 2 《否認》 3 《不許可》 2 《ジェイスの誓い》 4 《天才の片鱗》 2 《燻蒸》 4 《サヒーリ・ライ》 1 《先駆ける者、ナヒリ》 -呪文(28)- |
3 《呪文捕らえ》 1 《保護者、リンヴァーラ》 3 《払拭》 2 《否認》 2 《光輝の炎》 1 《燻蒸》 2 《隔離の場》 1 《先駆ける者、ナヒリ》 -サイドボード(15)- |
なぜこの結果が予想できていたかというと、ズバリ「ジェスカイ側の緑黒への意識」にあります。
この週に勝ったジェスカイ・サヒーリが《燻蒸》をメインデッキから採用しているところが最も顕著な部分です。
緑黒アグロは《巻きつき蛇》、《歩行バリスタ》などのシナジーに重きを置いたシナジーデッキであり、クリーチャーを中心にしたデッキ構成となっている関係から、《燻蒸》はクリティカルに刺さります。
また、このリストには採用されていませんが、《チャンドラの誓い》など「2マナ以下でタフネス3まで除去できるカード」は対緑黒アグロで重宝されるカードです。
《巻きつき蛇》から《ピーマの改革派、リシュカー》という動きは達成できれば盤面に多大なインパクトを与えますが、その《巻きつき蛇》さえ対処できてしまえば、その後に出てくる《歩行バリスタ》はマナレシオの低い《モグの狂信者》、《ピーマの改革派、リシュカー》はちょっと強い《訓練されたアーモドン》となってしまいます。
このように「軽量除去」と「確定の全体除去」というパッケージを持った除去コントロールを前に、緑黒側はそのデッキのシナジーを活かせず苦戦を強いられることになるのです。
3 《森》 1 《平地》 1 《島》 1 《山》 3 《植物の聖域》 2 《感動的な眺望所》 2 《鋭い突端》 2 《大草原の川》 1 《尖塔断の運河》 4 《霊気拠点》 4 《進化する未開地》 -土地(24)- 4 《導路の召使い》 4 《ならず者の精製屋》 4 《守護フェリダー》 2 《雲先案内人》 -クリーチャー(14)- |
4 《ニッサの誓い》 2 《発火器具》 3 《蓄霊稲妻》 3 《予言のプリズム》 1 《ジェイスの誓い》 1 《パンハモニコン》 1 《隔離の場》 4 《サヒーリ・ライ》 2 《反逆の先導者、チャンドラ》 1 《不撓のアジャニ》 -呪文(22)- |
2 《呪文捕らえ》 2 《払拭》 2 《断片化》 2 《チャンドラの誓い》 3 《燻蒸》 2 《先駆ける者、ナヒリ》 2 《生命の力、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
その他、4色サヒーリを含むサヒーリデッキがこの大会では圧倒的勝ち組で、前大会で覇者であった緑黒アグロが多数いたことは想像に難くないことから、
『緑黒アグロに対してサヒーリデッキは有利』
という共通認識でプロツアー前のメタゲーム予想はピリオドを打つこととなります。
3.構築合宿
と、なれば構築合宿です。
今回は前回にも参加していた同じくTeam Cygamesの山本賢太郎さん、覚前輝也さん。
こちらも前回からの参加、グランプリ・京都2016ではチームメイトとして一緒に戦ったBIG MAGIC所属プロの松本友樹さん(写真左)、瀧村和幸さん(同右)。
そして初参加で晴れる屋所属の原根健太さん、木原惇希さん、そしてもちろん私の、7名で行われました。
4 《沼》 2 《森》 2 《島》 4 《花盛りの湿地》 3 《風切る泥沼》 4 《窪み渓谷》 2 《植物の聖域》 4 《進化する未開地》 -土地(25)- 3 《不屈の追跡者》 2 《巡礼者の目》 1 《精神壊しの悪魔》 3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 2 《奔流の機械巨人》 1 《害悪の機械巨人》 -クリーチャー(12)- |
4 《致命的な一押し》 4 《ウルヴェンワルド横断》 2 《発生の器》 4 《過去との取り組み》 3 《闇の掌握》 3 《餌食》 3 《最後の望み、リリアナ》 -呪文(23)- |
チームきってのアイディアマンの瀧村さんはフィニッシャーの枠に《奔流の機械巨人》をタッチしたスゥルタイ昂揚を。《過去との取り組み》で《奔流の機械巨人》を連打する新感覚は病みつき!
20 土地
-土地(20)- 4 《焼却の機械巨人》 4 《害悪の機械巨人》 4 《金属製の巨像》 -クリーチャー(12)- |
4 《安堵の再会》 4 《邪悪の暴露》 4 《霊気装置の展示》 4 《苦しめる声》 4 《不屈の独創力》 4 《向こう見ずな実験》 4 《復元》 -呪文(28)- |
合宿初参加で、プロツアー『霊気紛争』が初プロツアーとなる木原さんも負けずとオリジナルデッキを披露。
《苦しめる声》や《安堵の再会》で各種巨人を墓地に落として《復元》で釣る、《向こう見ずな実験》で12枚入っている巨人を直接戦場に出す、《邪悪の暴露》や《霊気装置の展示》などの非アーティファクト呪文から超《変身》こと《不屈の独創力》をプレイして巨人を直接戦場に出す、のなんと3種類のギミック搭載の『霊気紛争』環境のスーパープロレスデッキ、赤白巨人(私が回す適当な緑黒アグロに《粉々》にされて合宿開始1時間で没に)だったり、
6 《沼》 5 《島》 4 《詰まった河口》 4 《窪み渓谷》 4 《霊気拠点》 1 《荒廃した湿原》 2 《進化する未開地》 -土地(26)- 4 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー(4)- |
3 《致命的な一押し》 4 《予期》 4 《闇の掌握》 4 《不許可》 4 《電招の塔》 4 《破滅の道》 4 《天才の片鱗》 3 《ヤヘンニの巧技》 -呪文(30)- |
《電招の塔》を軸にした青黒コントロール。《電招の塔》と《ヤヘンニの巧技》は、《電招の塔》を設置するためにラグったターンを《ヤヘンニの巧技》で巻き返したり、《ヤヘンニの巧技》で呪文を追加で唱えてエネルギー・カウンターがモリモリ増えたり、《ヤヘンニの巧技》と《電招の塔》の合わせ技で大物も除去したりと相性抜群。
赤白巨人も青黒《電招の塔》もどちらも使用には至りませんでしたが、コンセプトは抜群で、若き才能を感じました。
山本さんと私は既存のジェスカイ・サヒーリに《先駆ける者、ナヒリ》をたっぷり入れてお試し。
捨てて引くルーターモードはコンボデッキとしては有用ですし、初期忠誠値が高いので一度の相手の攻撃では落とされづらく、《守護フェリダー》で明滅して[-2]能力で戦場を整理したり、サイドボード後に出されるであろう《領事の権限》に無理なく対処できたりととても器用な存在。
原根さんは4色サヒーリに《牙長獣の仔》や《実地研究者、タミヨウ》を入れてみたりしてビートプランをどのように行うかを吟味。
《牙長獣の仔》は《霊気との調和》や《ならず者の精製屋》で自然とエネルギー・カウンターが溜まる構造になっているのでかなりのサイズまで育ちますし、《実地研究者、タミヨウ》は《守護フェリダー》で明滅すると最大4体タップor4枚ドローで相性良し!(というか《守護フェリダー》は各種プレインズウォーカーと相性良し!)
その他既存の緑黒アグロの模索など、主にビートデッキを担当してもらっていました。
なお、松本さんは一人《パラドックス装置》で遊んでいました。
そして、みんな熱心に調整するなか、突如現れる覚前さん。(合宿の最初から居ましたが演出の都合です。)
「緑黒にも、《サヒーリ・ライ》にも勝てるデッキ持ってきたでー^^」(言ってません。)
う、うおおおおおおおお!! なんだこのデッキは!!!
後編に続く!!!!
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