ゴホッ、ゴホッ、今日は、ゴホッ、ゴホッ、失礼。今日は光化学スモッグが出ているようじゃ。1970年の7月18日は、日本初の光化学スモッグが確認された日となっておるのじゃな。

　光化学スモッグは、車の排気ガスや工場からの煙などが太陽の紫外線と光化学反応を起こして、光化学オキシダントという物質に変化して生まれるのじゃな。目や喉の痛みなどの症状が生まれるので、注意が必要なのじゃ。

　ゴホッ、ゴホッ、しかし、光化学スモッグにしてはちょっと症状が重いのう……いや、よく見ると光化学スモッグじゃないぞい、あれは、ファイレクシア産の最強公害アーティファクト《煙突》じゃ！

　《煙突》はファイレクシア生まれのとんでもない公害を撒き散らすアーティファクトじゃ。その影響範囲は広く、すべてのパーマネントに影響し、相手はもちろん、自分にも影響があるのじゃ。じわりじわりと着実に忍び寄って来るのは環境破壊と同じじゃのう。《煙突》は無色じゃから、色を問わずにパーマネントの対処が可能で、パーマネントを展開して差を付けて抑え込むといった用途で使われたりしたのじゃ。そして、段々とパーマネントを減らされる、押さえ込まれる側の恐怖といったら、もう、公害といってもいいくらいなのじゃな。

　また、抑え込み以外にも、やけくそパターンもあるぞい。カウンターを乗っけまくって、お互いにすべてのパーマネントが無くなることもあったのじゃ。いやはや、恐ろしいことじゃのう。

　あんな《煙突》が残っておってはゆっくり暮らすこともできんからのう、このわしがサンダルとハーフパンツの装備で撤去しに行くとするぞい。そんな装備で大丈夫かって？ ふぉっふぉっふぉ、大丈夫問題ないんじゃ。わしの中ではもう勝ったな……という心境じゃ、風呂でも入って待っておると良いぞい。