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第7回:デッキ紹介《鋼の魂、ワイレス》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者連載担当のクロタカです。
皆さんも、先日発売された『統率者レジェンズ』のカードをデッキに入れたり、シールドやドラフトをしたりして、統率者戦を満喫しているところなのではないでしょうか?
今回も前回に引き続き、激熱セット『統率者レジェンズ』に収録されているカードの統率者デッキを紹介していきたいと思います。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は、『統率者レジェンズ』統率者デッキに収録されている《鋼の魂、ワイレス》です!
《鋼の魂、ワイレス》の特徴 その1
《鋼の魂、ワイレス》は攻撃するたびに、自身に付いているオーラや装備品1つにつきカードを1枚引く能力を持っています。
ドローできる枚数はオーラや装備品の数に比例するので、オーラや装備品を付ければ付けるほど、より多くのカードをドローすることができます。
クロタカ
赤白は比較的ドローが苦手な色の組み合わせなのですが、《鋼の魂、ワイレス》はその苦手分野を完全に克服したすごいカードです。
戦闘ダメージを与える必要もなく、攻撃するだけでドローできるところが素晴らしいですね。
《鋼の魂、ワイレス》の特徴 その2
《鋼の魂、ワイレス》はトランプルを持っているので、ブロックを乗り越えてダメージを与えやすいです。
元のサイズは2/2と小さめですが、オーラや装備品で強化することでトランプルを活かしたダメージを与えることができます。
クロタカ
トランプルは特に《きらきらするすべて》などのパワー/タフネスだけを強化するカードと相性が良いですね。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであればいろいろな改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(10)
ドロー(4)
- 《上級建設官、スラム》
- 《純鋼の聖騎士》
- 《恐れなき探査者、アキリ》
- 《ヴァラクートの覚醒》
マナ加速(13)
- 《白蘭の騎士》
- 《つややかな雄鹿》
- 《真面目な身代わり》
- 《調和の守り手》
- 《息詰まる徴税》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《思考の器》
- 《秘儀の印鑑》
- 《ボロスの印鑑》
- 《精霊信者の剣》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《統率者の宝球》
サーチ(6)
クリーチャー強化(21)
- 《練達の職人、レヤブ》
- 《アクローマの意志》
- 《グリフの加護》
- 《きらきらするすべて》
- 《霊魂のマントル》
- 《セラからの翼》
- 《統率者の板金鎧》
- 《巨像の鎚》
- 《速足のブーツ》
- 《稲妻のすね当て》
- 《浄火の板金鎧》
- 《猛火の太陽鋼》
- 《スカイクレイブの大鎚》
- 《ダークスティールの板金鎧》
- 《ナザーンの槌》
- 《殴打頭蓋》
- 《エンバレスの宝剣》
- 《軍の要塞、サンホーム》
- 《ならず者の道》
- 《処刑者の要塞》
- 《戦の大聖堂》
追加戦闘フェイズ(2)
オーラ、装備品コスト軽減(1)
装備品を付ける(1)
- 《剛胆な考古学者、アーデン》
- 《シガルダの助け》
パーマネントを墓地から戻す(2)
ダメージ2倍、ダメージ半減(1)
トークン生成(1)
- 《アーデンベイル城》
戦闘ダメージ軽減(1)
- 《イス卿の迷路》
除去対策(2)
墓地対策(1)
- 《魂標ランタン》
その他(1)
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
《鋼の魂、ワイレス》を最強の戦士に育てることをコンセプトにデッキを構築しています。
《霊魂のマントル》などのオーラや、《スカイクレイブの大鎚》などの装備品で《鋼の魂、ワイレス》を強化して、統率者ダメージで対戦相手を殴り倒すことを目指しています。
現在の構成に至った経緯
久しぶりに赤白のデッキでも組みたいなと考えていた時に、『統率者レジェンズ』統率者デッキ「戦いに備えよ」が発売されて、統率者の《鋼の魂、ワイレス》が結構僕好みなカードだったのでデッキを組むことにしました。
まず《鋼の魂、ワイレス》はオーラや装備品が付いている数に比例してドローできる枚数が増えるので、大量のオーラと装備品を採用することにしました(合計19枚)。
《鋼の魂、ワイレス》はオーラか装備品のどちらが付いてても等しくドローできます。なのでオーラと装備品の採用枚数の比率について《思案》しました。
- オーラはすぐつけることができるが、つけ替えができず、クリーチャーが除去されると一緒に墓地に行く
- 装備品は装備コストがかかるが、クリーチャーが除去されても戦場に残り、《恐れなき探査者、アキリ》などのシナジーを持つカードが多く存在する
上記のように思案した結果、装備品多め(15枚)でオーラ少なめ(4枚)の構成にすることにしました。
そうしてオーラと装備品増し増しの《鋼の魂、ワイレス》ビートダウンデッキが完成しました。
クロタカ
《鋼の魂、ワイレス》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
いっぱいドローできる!
《鋼の魂、ワイレス》の魅力はなんと言ってもこのドロー能力です。
例えば《鋼の魂、ワイレス》に装備品が2枚ついている場合、攻撃するだけで2枚もドローできます。
クロタカ
いっぱいドローできるとめっちゃ楽しいんですよね。
《鋼の魂、ワイレス》ほどドローできる赤白の統率者は今までほとんどいなかったので、新感覚のドロー体験を楽しめると思います。
ドローした中にオーラや装備品があれば、それを《鋼の魂、ワイレス》に付けて、さらに多くのカードを引くことが可能です。
オーラや装備品がなかなか引き込めない時は、《石鍛冶の神秘家》、《鎧の空狩人》、《山賊の頭、伍堂》などでサーチしちゃいましょう。
これで安定して《鋼の魂、ワイレス》にオーラや装備品をつけることができ、ドローを進めていけます。
クロタカ
《鋼の魂、ワイレス》はオーラや装備品がないとほぼ無力なので、必ず1つはオーラか装備品を用意してあげたいですね。
《鋼の魂、ワイレス》が除去されてなかなか統率者領域から出てこられないような状況でも、このデッキには他にもドローできるカードを採用しているので(《上級建設官、スラム》、《純鋼の聖騎士》、《恐れなき探査者、アキリ》など)、手札を切らさずに攻め続けることができます。
オーラと装備品で最強クリーチャーが作れる!
このデッキには合計19枚のオーラと装備品が入っているので、それらを複数枚つけることで一気に最強クリーチャーを作り上げることができます。
オーラや装備品を揃えたい時は前述した《石鍛冶の神秘家》、《鎧の空狩人》、《山賊の頭、伍堂》などでサーチすることができ、装備コストが重たい時は 《シガルダの助け》や《ナザーンの槌》などで装備コストを無視してクリーチャーに付けることができます。
クロタカ
なお1体のクリーチャーに、デッキに入っているすべてのオーラと装備品をつけた場合、以下の修整を受けます。
- +37/+30
- 自分がコントロールしているアーティファクトとエンチャントの数だけ+1/+1
- 自分の手札の枚数だけ+1/+1
- 対戦相手の数だけ+1/+0
- 飛行、先制攻撃、二段攻撃、速攻、呪禁、被覆、破壊不能、絆魂、プロテクション(クリーチャー)、プロテクション(青)、プロテクション(黒)、プロテクション(緑)、トランプル、警戒
クロタカ
《引き裂かれし永劫、エムラクール》もびっくりの最強クリーチャーですね!
さすがに全部つけるのは難易度高めですが、《鋼の魂、ワイレス》はドロー能力でオーラ&装備品を引き込めるので、結構簡単に複数枚のオーラ&装備品をつけることができます。
クロタカ
ゲームをするたびに「どれだけクリーチャーを強化できたか選手権」なんて開いてみるとおもしろいかもしれませんね。
主人公っぽくてカッコいい!
《鋼の魂、ワイレス》は自身専用とも言える剣《猛火の太陽鋼》を持っています。
クロタカ
自分だけの剣を持っているという設定が、漫画やアニメの主人公みたいでカッコいいですね!
《鋼の魂、ワイレス》と《猛火の太陽鋼》がどういう関係なのかは記事「『統率者レジェンズ』の伝説たち その2」に記載されているので、以下抜粋します。
とある謎の物体が空から自宅近くの山に墜落したことで、剣士ワイレスの人生は永遠に変わってしまいました。他の誰もが恐怖に尻込みする中、ワイレスだけがその山を登り、巨大なクレーターの中心で一本の剣を発見したのです。その剣を拾い上げると彼の両腕には燃え上がる印が現れ、それは剣の柄に刻まれた意匠と鏡映しになっていました。その時以来、剣はワイレスと結ばれ、何処からであろうと手の中に召喚することができるのです。どれほど遠く離れていようとも。
《鋼の魂、ワイレス》はフレイバー・テキストでも主人公的です。
「戦士に必要なものは二つある。強靭な剣と、強靭な意志だ。」
――《鋼の魂、ワイレス》フレイバー・テキストより
「ワイレスはクレーターから無傷で現れた。太陽の憤怒をその手に閉じ込めて。」
――《猛火の太陽鋼》フレイバー・テキストより
このデッキにはアーサー王伝説のエクスカリバーをモチーフにした《エンバレスの宝剣》も入っているので、より主人公感を味わえると思います。
クロタカ
現在話題沸騰中の某少年漫画の主人公も刀を持っていますよね。
「主人公になった気分で統率者戦をプレイしたい!」という方には《鋼の魂、ワイレス》デッキはおすすめです!
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。
《猛火の太陽鋼》
《鋼の魂、ワイレス》の専用武器《猛火の太陽鋼》をピックアップしないわけにはいきません!
ということで《猛火の太陽鋼》について解説します。
- 「装備しているクリーチャーは、対戦相手1人につき+1/+0の修整を受ける。」
通常統率者戦では対戦相手が3人いるので、+3/+0の修整を付与することができます。
- 「装備しているクリーチャーがダメージを受けるたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。装備しているクリーチャーはそれに、その点数に等しい点数のダメージを与える。」
装備しているクリーチャーを《ボロスの反攻者》化させることができます。
装備しているクリーチャーにダメージを与えたくないので、対戦相手がブロックしないでくれる可能性が高まりますね。また、《稲妻》などの火力系除去を牽制することができます。
装備コストは{4}とちょっと重ためです。装備コストを無視できる《シガルダの助け》や《ナザーンの槌》などでつけられると最高ですね。
そして《猛火の太陽鋼》とぜひとも組み合わせたいカードが 《冒涜の行動》です。
《冒涜の行動》を唱えることで、クリーチャー全体に13点ダメージを与えつつ、対象のプレイヤーやプレインズウォーカーなどにも13点の大ダメージを与えることができます!
《猛火の太陽鋼》を装備しているだけではその後クリーチャーは死亡してしまうので、事前に《ダークスティールの板金鎧》や《ナザーンの槌》で破壊不能を付与しておきたいところですね。
クロタカ
このデッキには《猛火の太陽鋼》を利用した無限ライフコンボが存在します。以下にその手順を紹介します。
1.クリーチャーに以下の装備品を装備する
- 《猛火の太陽鋼》
- 破壊不能を得る(《ダークスティールの板金鎧》など)
- 絆魂を得る (《影槍》など)
2.《髑髏砕きの一撃》などの火力で装備しているクリーチャーにダメージを与える
3.《猛火の太陽鋼》の能力が誘発して、再度自身にダメージを与える
2と3の手順を繰り返すことで、絆魂により任意のライフ(1億点など)を得ることができます。
※装備しているクリーチャーは破壊不能を持つので破壊されません
クロタカ
狙って決めるのはなかなか難しいですが、決まると対戦相手が戦意喪失すること間違いなしです。
『ラヴニカへの回帰』期のスタンダードをプレイしていた方にとっては、《ボロスの反攻者》&《ボロスの魔除け》&《アゾリウスの魔除け》の無限ライフコンボのようで懐かしいかもしれないですね。
《浄火の板金鎧》
《浄火の板金鎧》は自分の手札の枚数分だけ+1/+1の修整を付与する装備品です。
クロタカ
マジック:ザ・ギャザリングを題材にした大人気青春ラブコメ「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」のヒロイン、沢渡慧美ちゃんが使っていた《浄火の鎧》の装備品リメイク版カードです。
この手札の枚数だけ強化される能力が《鋼の魂、ワイレス》と相性抜群です。
《鋼の魂、ワイレス》で攻撃!
ドローしてさらにパワー/タフネス強化!
というブン回りムーブを決めることができます。
手札は上限枚数の7枚を超える場合、終了フェイズに捨てないといけませんが、《思考の器》や《聖遺の塔》があれば上限突破して手札を抱えることができます。
クロタカ
《太陽打ちの槌》
《太陽打ちの槌》は以下の能力を持っています。
{R}{W},太陽打ちの槌をはずす:あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストが4以下の赤か白のインスタント・カードを1枚探し、そのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
装備さえしてしまえば{R}{W}を支払うだけでインスタントをサーチしてタダで唱えられる、かなりすごい装備品です。
このデッキには《太陽打ちの槌》でサーチ可能なインスタントが8枚入っているので、状況に応じてそれらを柔軟に使い分けることができます。
クリーチャーを除去したい場合
エンチャントとアーティファクトを除去したい場合
- 《塵への帰結》
パーマネントを除去したい場合
- 《混沌のねじれ》
除去から守りたい場合
ドローしたい場合
大ダメージを与えたり、クリーチャーを守ったりしたい場合
- 《アクローマの意志》
この中で特にサーチしたいカードが「第6回:デッキ紹介《イクシドールの理想、アクローマ》&《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》」でもピックアップカードで紹介した《アクローマの意志》です。
攻めたい時は飛行&警戒&二段攻撃、守りたい時は絆魂&破壊不能&プロテクション(すべての色)。1枚でめっちゃ柔軟に立ち回れちゃいます。
クロタカ
《グリフの加護》
《グリフの加護》は以下の能力を持ったオーラです。
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+1/+0の修整を受けるとともに飛行を持つ。
{3}{W}:クリーチャー1体を対象とする。あなたの墓地からグリフの加護をそのクリーチャーにつけられている状態で戦場に戻す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。
+1/+0修整と飛行を付与して《鋼の魂、ワイレス》が攻撃しやすくなるのがナイスですね。
そして{W}のみというコストの軽さも素晴らしいです。
クロタカ
《グリフの加護》はモダンの緑白呪禁デッキでも採用されている結構強力なカードです。
この《グリフの加護》の特に素晴らしいところが、墓地から戦場に戻せる能力です。
例えばクリーチャーやアーティファクトやエンチャントをすべて破壊されてしまうと、《鋼の魂、ワイレス》を唱え直したとしても、オーラや装備品は当然何もない更地の状態になります。そしてオーラや装備品が何もないと《鋼の魂、ワイレス》はかなり無力です。
そんな時に墓地に《グリフの加護》があれば、即《鋼の魂、ワイレス》にエンチャントして攻撃を再開することができます。
対戦相手に除去ばかりされる時は、《ラースの風》で《鋼の魂、ワイレス》以外のクリーチャーをすべて破壊して仕返ししちゃいましょう!
《剛胆な考古学者、アーデン》
《剛胆な考古学者、アーデン》は以下の能力を持つクリーチャーです。
あなたのターンの戦闘の開始時に、パーマネント1つかプレイヤー1人を対象とする。あなたは、望む数の、あなたがコントロールしているオーラや装備品をそれにつけてもよい。
クロタカ
望む数のオーラや装備品をタダでつけることができる……なんかサラッとすごいことが書いてありますね!
装備コストが重い《巨像の鎚》や、
《セラからの翼》などのオーラだってタダで付けちゃっていいんです。
クロタカ
今まで装備コストを無視してつけられるカードはいくつかありましたが、《剛胆な考古学者、アーデン》は戦場に出ているオーラもタダでつけられるところが斬新ですね。
同じく『統率者レジェンズ』で登場した《練達の職人、レヤブ》がいれば、さらに二段攻撃を付与することができます。
これらで《鋼の魂、ワイレス》を最強クリーチャーに仕立てて、特大の統率者ダメージを与えちゃいましょう!
クロタカ
「もっと大量の装備品を付けたいぜ!」という方は、《サヒーリの指令》を使ってみるとおもしろいかもしれません。
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
オーラや装備品を《鋼の魂、ワイレス》につける
このデッキの勝ちパターンの大体は《鋼の魂、ワイレス》による統率者ダメージです。
そしてこのデッキのドロー手段の大体は《鋼の魂、ワイレス》の攻撃に頼っています。
なのでオーラや装備品をつける場合は優先的に《鋼の魂、ワイレス》につけるようにしましょう。そうすることでドローを進めながら統率者ダメージも狙っていくことができます。
あくまで優先的にということで、ライフが少ない時は《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》に装備して回復するのもいいと思います。
クロタカ
《鋼の魂、ワイレス》ではなるべく一番有利な状況にあるプレイヤーから先に攻撃するようにしましょう。
トップのプレイヤーを先に統率者ダメージで倒せれば、その後のゲーム展開を自分が有利に進めることができますからね。
あと魔王に立ち向かう勇者みたいで好感度も上がるんじゃないかと思います。
ヘイト管理的に、これ結構重要です。
守りを意識する
このデッキは攻撃的なデッキなので、守りを意識しないとかなり無防備な状況になりがちです。
クロタカ
何も考えずにプレイしていると《鋼の魂、ワイレス》で単騎特攻して、ブロッカー0という状況になっちゃいます。
せっかくガンガン攻めても対戦相手3人から返り討ちに遭ったら、さすがにライフがもちません。
また、《鋼の魂、ワイレス》は除去耐性がないので、一度除去されると数ターン先まで攻撃に移れなくなってしまいます。なので、なるべく除去から守ってあげたいところです。
そこでここからはプレイヤー自身と《鋼の魂、ワイレス》を守る方法をいくつか紹介します。
警戒を付与する
《セラからの翼》、《殴打頭蓋》、《処刑者の要塞》で警戒を付与して、ブロックにも回れるようにするパターンです。
《セラからの翼》と《殴打頭蓋》はどちらも絆魂を付与するので、守りながらライフも回復することができます。
呪禁 or 被覆を付与する
《速足のブーツ》や《稲妻のすね当て》を装備して、《鋼の魂、ワイレス》を除去から守るパターンです。
《速足のブーツ》や《稲妻のすね当て》は速攻も付与するので、すぐにでも攻撃したい《鋼の魂、ワイレス》と相性抜群です。
なお、クリーチャーが1体しかいない状態で《稲妻のすね当て》を装備すると、その後もう1体クリーチャーが出るまでは装備しているクリーチャーに追加の装備品やオーラをつけることはできないので注意しましょう。
破壊不能を付与する
《恐れなき探査者、アキリ》、《ダークスティールの板金鎧》、《ナザーンの槌》などで破壊不能を得て、除去から守るパターンです。
破壊不能は除去から守りつつ《鋼の魂、ワイレス》がブロッカーを気にせず攻撃にいける点がナイスです。
《質素な命令》などの全体除去を唱えて、更地の中1人だけ戦場に立ち続けるコンボにも使えますね。
プロテクションを付与する
《統率者の板金鎧》でプロテクションを付与して除去から守るパターンです。
『統率者レジェンズ』で登場した《統率者の板金鎧》は、マナ・コストが{1}と軽く、それでいて+3/+3修整と最大5つのプロテクションを付与するめっちゃすごい装備品です。
このデッキの場合、プロテクション(青)、プロテクション(黒)、プロテクション(緑)の3つを付与します。
プロテクションなのでブロッカーの色によってはブロックされないところも良いですね。
戦闘ダメージを軽減する
お馴染みの《イス卿の迷路》で対戦相手のクリーチャーの戦闘ダメージを軽減するパターンです。
クロタカ
アグレッシブなデッキで自分の戦場に《イス卿の迷路》があると、本当にありがたく感じますね。
インスタントを構える
《セジーリの防護》や《偏向はたき》を構えて、除去から守るパターンです。
特に《偏向はたき》は統率者の《鋼の魂、ワイレス》がいればマナ・コストを支払うことなく唱えられるところが素晴らしいですね。
「もっとインスタントタイミングで守れるようにしたい!」という方は、《偏向はたき》と同じサイクルの《完璧な策略》を採用してみると良いかもしれません。
アーティファクトが壊される覚悟をしておく
アーティファクトは統率者戦においてめちゃくちゃ脆いパーマネントです。もうこれでもかというくらいバッキバキ割られます。
クロタカ
これは強力なアーティファクトが多く存在する分、仕方のないヘイトです。
なので、大事な装備品などのアーティファクトも割と簡単に破壊される覚悟をしておきましょう。じゃないと精神的ショックがデカいです。
とは言えこのデッキは、破壊されるだけで何も対策をしていないわけではありません。
アーティファクトにも希望はあります。
これらは一度破壊されたアーティファクトを墓地から復活させることができます。だからアーティファクトが破壊されたからといって、落ち込まなくても大丈夫です。
特に『統率者レジェンズ』で登場した《勝利の算段》は自分の墓地にあるアーティファクト、エンチャント、プレインズウォーカーをすべて戦場に戻せる、めちゃくちゃすごいカードです。
クロタカ
さすが、マナ・コストが{6}{W}{W}{W}と重いだけあって効果も強力ですね。
全体アーティファクト破壊された後に唱えられれば、一気に大逆転できるかも!
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
《鋼の魂、ワイレス》で一閃!
《鋼の魂、ワイレス》を強化して統率者ダメージで対戦相手をぶった斬る勝ちパターンです。
《巨像の鎚》や 《きらきらするすべて》を付けて大ダメージを与えちゃいましょう!
さらに《練達の職人、レヤブ》、《エンバレスの宝剣》、《軍の要塞、サンホーム》などで二段攻撃を付与すれば、対戦相手を一閃(ワンパン)できるかも!
ブロッカーが邪魔なら《霊魂のマントル》や《ならず者の道》を使うという手もあります。
《戦導者オレリア》や《反応 // 反正》で追加戦闘フェイズを得ることができれば、実質ダメージ倍でこれまた一閃(実際はツーパン)できそうです!
クロタカ
この時、一緒に《戦の大聖堂》もあれば、より一閃の成功率が高まります。
《燃えさし爪の使い魔、ケディス》がいれば、一閃級の大ダメージを他の対戦相手にも与えて完全勝利できるかも!
クロタカ
《燃えさし爪の使い魔、ケディス》は打点の高い統率者のお供としては最高のカードです。
見た目もかわいいのがまた良いですね。
さらにダメージを2倍与えられる《黄金夜の刃、ギセラ》がいれば、もう完全勝利間違いなしですね!
さらなる打点を追い求める方は、《理由なき暴力》や《焦熱の解放》を採用してみると良いかもしれません。
《鋼の魂、ワイレス》以外でキングスラッシュ!
《鋼の魂、ワイレス》以外のクリーチャーを強化してぶった斬る勝ちパターンです。
このデッキには大量の装備品やオーラが入っているので、どんなクリーチャーでも一流の剣士(アタッカー)に育て上げることができます。
中でも《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》は、キーワード能力てんこ盛りで強化先には打ってつけです。
クロタカ
オーラと装備品のコスト軽減能力もナイスですね。
また、《戦導者オレリア》と《山賊の頭、伍堂》は2回戦闘できるのでアタッカーとしても優秀です。
これらのクリーチャーに《純鋼の聖騎士》や《剛胆な考古学者、アーデン》で大量にオーラや装備品を付けて、大ダメージを与えていきましょう!
クロタカ
「まだまだ剣士が物足りないぜ!」という方は、《天の刃使い》を採用してみてはいかがでしょうか。
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
そして今年の「クロタカの統率者図書館」もこれでおしまいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は年明けで、内容は2021年2月5日発売の『カルドハイム』のカードを紹介する予定です。新カードの情報が公開され始めて、今から楽しみでワクワクしています!
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!&皆さん良いお年を!
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