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マジック大戦祭 2024 OSAKA GOGO!! MAGIC: THE GATHERING

観戦記事

写真でお届けするお得でカジュアルな笑顔のお祭り「マジック大戦祭 2024 OSAKA GOGO!! MAGIC: THE GATHERING」

Yuichi Horikawa


 皆さんこんにちは!今回は大阪府にて開催された「マジック大戦祭 2024 OSAKA GOGO!! MAGIC: THE GATHERING」の様子を写真と共に紹介します。

開場前の様子

 

 開催地である「マイドームおおさか」は、大阪の中心地に位置する本町エリアにあり、ビジネス街に建つ大阪最大級の都市型展示場です。今回は前回よりも会場の広さが大幅にアップし、2階のイベントスペースをすべて貸し切り、1,938㎡にも及ぶスペースで本イベントが開催されました。

開場直前の様子

 

 開場前には長蛇の列ができていました。前回のイベントと比べ2倍以上の方が開始前にこちらへ集まっていました。イベントへの期待の高まりを感じられました。

 

イベントへの参加方法

 

 本イベントには、2種類の参加方法がありました。1つは事前受付にて参加する方法、もう1つは当日受付にて参加する方法です。

事前受付での参加について
 

 まずは事前受付から紹介しましょう。こちらは、文字通りインターネットを通じて事前に参加申し込みをし行い参加する方法です。今回事前に販売されたのは、幅広いイベントへ参加できる「ベーシックパッケージ」と文字通りチームイベントへ参加するための「3on3イベント参加パック」がありました。

 

 こちらが「ベーシックパッケージ」の内容です。イベント参加に必要な、「イベント参加クーポン」だけでなく、様々なイベント限定グッズがついていました。こちらは大人気で、開催日よりもかなり前に完売となっていました。

 

 「イベント参加クーポン」は文字通り、クーポンを使って会場で各種イベントに参加することが可能でした。主に参加できるのは会場で一日中開催されているフライト式と呼ばれる、参加人数が集まるたびに開催するイベントです。フォーマットも「スタンダード」「モダン」「統率者戦」「シールド」と幅広く開催されていました。

 

 参加賞として景品と交換できるスタンプをゲットできます。また、各種イベントにより異なりますが、勝利すればさらにスタンプがゲットできるシステムになっていました。

開場後30分後の様子

 

 ですが、どのイベントの参加者も和気あいあいとしており、笑顔の多い会場でした。勝ち負け以上に対戦を楽しんでいるプレイヤーで溢れていた印象です。

 

 「3on3イベント参加パック」は、各種3人チーム戦にエントリーして参加する方法です。こちらは、Bo1のスタンダード、Bo1のシールド戦でのイベントが開催されました。

 

 チームで相談して構築をするあたりは、チームシールドならではですね。

当日参加
 

 こちらが当日参加受付となります。

 

 会場でブースターパックを購入することで、イベントへの参加チケットが手に入ります。

 

 セット価格も1000円から参加しやすく、価格が高くなるにつれてかなりお得になっています。

 「参加パック デラックス」などは、ほぼほぼブースターパック代金のみで、1日遊べるほどの「イベント参加クーポン」が付いていました。

 端的に言って、超お得イベントでした。

 

 当日参加の方も非常に多く、イベントもほとんどがフライト式なので、どの時間から参加して、いつでも帰れる非常に時間的にも融通の利くイベントでした。

各種景品について

 

 カジュアルで、お得なイベント?そう聞いて、「どうせ景品はあんまりなんでしょ?」そう思った方もいるでしょう。

 否、景品はバチバチに豪華で、種類も豊富でした。

 

 景品は、イベントに参加してもらえる景品交換用のスタンプで手に入れることができました。

 

 また、それらとは別にチーム戦である「3on3イベント」では別の景品が用意されていました。

 上位賞を獲得された一部のチームを紹介します。

チームスタンダード優勝

チーム名「力のケンジ」午前優勝

チーム名「力のケンジ」午後準優勝

 

 他の上位入賞者はマジック:ザ・ギャザリング公式Facebookでも確認できますので、ぜひどうぞ。

初心者講習会

 

 今回で3回目となるオモコロ・永田智さんによる初心者講習会です。

 「WEBライター、YouTuber、そして強力なマジックプレイヤーとして活躍するオモコロ永田さんがあなたのために特別の初心者講習会を行います! 始めよう、マジック:ザ・ギャザリング!」と紹介されている通り、毎度独自の切込みで会場を沸かせマジックの講習会を行っています。

 

 前回よりも多くの方にご参加いただいており、人気に拍車がかかっているのが伺えます。

 

 参加者も男女問わず、様々な方々がこの講習に参加しマジックを楽しんでいました。

 
オモコロ・永田智さんへのショートインタビュー
 

 初心者講習会を終えられた直後の、オモコロ・永田智さんにインタビューのお時間をいただきました。

――初心者講習会お疲れ様でした。まずは、今日の感想をお聞かせください。

永田「やっぱり『ファウンデーションズ』のビギナー・ボックス。あれがすごく分かりやすいですね」

――今までよりも(講習を)やりやすかったですか?

永田「めちゃめちゃやりやすかったです。白と黒の積み込まれているデッキがあって、付属の冊子も割とそのまま使わせてもらったので。他のセットからはじめたりとなると、メカニズムが多すぎて初心者にとって難しかったりしますから」

――今回、接死だけでもかなりの質問が飛び交っていましたからね。

永田「そうですね。毎回能力についてはかなり質問がありますが、今回のビギナー・ボックスは能力もかなり厳選されていますし、本当に初心者が覚えるには最適だなって。今回は時間的にそこまでできませんでしたが、(テーマ)デッキを2個混ぜてどの組み合わせを作るか? そういった遊び方もできるので非常にいい製品だなと思っています」

――『ファウンデーションズ』はスタンダードで少なくとも2029年まで使用できますし、これが初心者講習会のデフォルトになるかもしれませんね。

永田「そうなるといいなと思います。講習後もずっと熱中して対戦し続けている人も居たぐらいだったので。ルールへのとっつきやすさがあるからこそ、面白さにも触れてくれたのかなって」

 

――前回関東で初心者講習をされて、今回は関西でしたが、地域による違いは何かあったりしましたか?

永田「特には無いですね。しいて言えば、最初にお客さんに声出してもらうときにちょっと大きい声出てたかなってぐらいかな? バイアスが掛かってるかもしれませんけど(笑)」

 

永田「あと、めちゃくちゃ単純な話、より西側の人が来てくれているのはありますよね。今回だと広島や沖縄から来てくれた人がいたのは嬉しかったです!」

――今回で大戦祭での講習は3回目とのことで、何か変わったことはありますか?

永田「ルール面でいうと、(初心者の方が)勘違いしやすいところがあらかじめ分かってきたので、先んじて説明するかな、というのはありますね。例えば相手のクリーチャーに攻撃しちゃうとかって結構ありがちなミスだと思うんです。そういう部分を先回りできるようになったのは講習会の回数を重ねたことによる経験値かなとは思います」

――なるほど。確かに講習中もミスしそうな部分は先に言われていた印象でした。他にはありますか?

永田「前談の魅力の紹介みたいな部分は、より好き放題に勝手なことを言えるようになりましたね。これはあんまりいいことじゃないかもしませんが(笑)」

――前談も前回よりパワーアップしていて、非常に面白かったです。ちなみに今回なにか印象に残ったことはありますか。

 

永田「印象に残ったこと、そうですね……最後に参加者と対戦したんですが、ブロックする前に破壊不能与えるか、ブロックされてから破壊不能与えるかで《エルズペスの強打》のタイミングが変わるような場面があって、こんな些細な違いで大きく結果が異なるんで、初心者用のハーフデッキと言えどマジックの奥深さというか、面白さが詰まってんなって思いましたね。ちょっと難しいところですけど」

――確かに、結果は大きく変わりますね。スタックは理解の難しい箇所ではありますが、マジックの醍醐味のひとつでもあります。

永田「他には、参加者の方々がわからないところを積極的に聞いてくれてたんで、ゲームの流れは一通り分かってくれたんじゃなかなって思ってます」

――ありがとうございます。それに付随するところで、教える上で気をつけてることはありますか?

永田「接死やトランプルみたいな、キーワード能力の細かい部分までは短時間で覚えるのは難しいと思うので。基本的な、土地を置いて、クリーチャーをプレイして、戦闘して……というのが分かっていれば、もうマジックはプレイできるので。そこだけでも覚えてもらって、今後遊ぶきっかけになってくれるのが一番いいなとは思ってますね」 

――永田さんの思うマジックの魅力ってなんでしょうか?

永田「一度ルールなりセオリーなりを覚えれば、一時的にマジックを休止したとしても復帰しやすいというか……いつでもまた再開できるところですかね。特にリミテッドは土地が17枚前後とかクリーチャーと呪文のバランスとか、よっぽど特殊な環境じゃない限り、肝の部分は変わらないので戻りやすいですよね。あと、MTGはガッツリでも楽しめるし、MTGアリーナをちょこっと触るようなゆったりな感じでも楽しめるし、その幅広さも魅力かなと。一度覚えると、一生楽しめる趣味というか。これをやってなきゃ楽しめない……みたいなフォーマットが無いところが魅力だと感じます」

――初心者講習をされている永田さんの思う、テーブルトップマジックの魅力は何かありますか?

永田「うーーん、なんだろ、暖かみ……? テーブルトップはあったけぇっすよね」

――確かに(笑)

永田「コミュニケーションですからね、紙のマジックは。そこが(デジタル)との大きな違いかなって。さすがに無言でプレイはできないと思うので。あとはなんだろう……物理的に触れることでの楽しさみたいなのは絶対あるので。僕は麻雀好きなんですけど、今はデジタルゲームでの麻雀が流行っていて、それももちろん面白いですけど、やっぱり麻雀卓があって麻雀牌があって……モノに触れるっていう原始的な喜びがあるんですよね。マジックも同じで、カードがあってデッキがあって手札があって、それに触れる感覚ってデジタルでは味わえない特別な体験だと思っています」

 

――『ファウンデーションズ』は何かやられましたか?

永田「リミテッドはやりましたね。ただ、まだあんまりやれてないんですけど、すごい負けてます」

――『ファウンデーションズ』のリミテッドは難しめという話がよく挙がりますよね。

永田「MTGアリーナに実装されてすぐリミテッドのイベントに参加したんですが、だいたいセオリー的にこのカード絶対強いでしょ?みたいなのが何となくはわかるので、これまで環境初期は結構勝てていた感じはあったんですけど……『ファウンデーションズ』は負け続けで、あれなんかこれ勝てねぇなって。不思議な感触のセットだなと。全然強弱が掴みきれないけれどテキストは分かりやすくて深い……みたいな印象で面白いです」

――ありがとうございます。次で最後の質問なんですが、今の好きなカードは何でしょうか?

永田「今の? 『ファウンデーションズ』で、ですか?」

――ではなくて、マジック全体で。前《せっかち》から本当に好きなのは《稲妻のドラゴン》に変わったんで一応確認ですね。

永田「全体で?! そんな定期確認されるんだ。いや、流石に変わってないです!」

――ですよね(笑)まだ以前から半年ほどですもんね。

永田「そういえば《稲妻のドラゴン》といえば、『ファウンデーションズ』の《送還》のアートに描かれてませんでした? 違うかな?」

スマートフォンで調べ、『ファウンデーションズ』の《送還》を見る。

 

――わっ、確かに《稲妻のドラゴン》が描かれてますね。しかもこれ、「Starter Collection」に入っている結構知る人ぞ知る《Unsummon》ですよ。

永田「僕の好きな《稲妻のドラゴン》が描かれたカードの再録は嬉しいですね」

――やっぱり好きだから気付いてたと?

永田「そうですね。これそうじゃん! って。めちゃくちゃ1マナで対処されちゃってますけど」

――流石の《稲妻のドラゴン》好きですね!ありがとうございます。質問は以上です。

 

 お疲れのタイミングにも関わらず、気さくにインタビューに応じていただきました。永田さんの初心者講習会は前回よりもより分かりやすく楽しくレベルアップしていた印象で、マジックをまったく知らない方や復帰されたばかりの方も、誰もがにこやかにマジックを楽しんでいました。

ステージイベント

 

 本会場でも誰もが楽しめるステージイベントが行われていました。

 

 インフルエンサーたちによる、趣向を凝らした観客参加型のイベントは非常に盛り上がっていました。

 

 ちなみこちらはシルエットクイズです。何のカードイラストかわかりますか?
※正解は記事の最後に。

抽選会
 

 このイベント最後に行われたのが、毎度恒例となって大抽選会です!

 今回の景品もめちゃくちゃ豪華です。抽選会には会場に来ていて、抽選会の受付をした人全員が参加できます。

 見てください、この豪華な景品の数々を!

 

 かなりの数が当選しているので、一部豪華な賞品に当選された方を紹介します。

 

 そして、今回の抽選会には大きなサプライズが!!

 抽選は基本的に1番から振られた番号を元に行うのですが、最後の抽選は(これまでに当選がなく)下1桁が同じなら当選するという椀飯振舞。

 

 というわけで、選ばれた数字は「3」でした。参加者の実に1割以上の人が当選する、スーパーな抽選会となりました。

まとめ

 さて、3度目の開催となった「マジック大戦祭」でしたが、会場の雰囲気やシステムが伝わっていると幸いです。現場に居た感想としては、「抽選会、私も参加したかったな」でした。また、イベントもいつでも参加できるものも多く、どの時間でも人の出入りがあり、会場は常に盛り上がっていた印象でした。途中で人が減ることのないイベントというのもかなり珍しく、誰もが会場で笑顔になっていたのが印象的でした。こんな素敵なイベントが今後も続けばいいなと思っています。

 今回のイベント参加者は延べ人数で1,000人を超え、過去最大規模の「マジック大戦祭」となりました。

 「マジック大戦祭」はまだ3度目。次の「マジック大戦祭」はいつなのか? 今からワクワクしています。その際は、ぜひまた皆さんに会場の様子をお届けできればと思います。

 また、取材を受けさせていただいた方、写真を撮らせていただいた方々、ご協力ありがとうございます。

閉場後の様子

 

 以上が「マジック大戦祭 2024 OSAKA GOGO!! MAGIC: THE GATHERING」のレポートでした。それでは、またどこかの会場でお会いしましょう!!

イベント運営をしてくれていたジャッジの方々

 
おまけ:会場に来ていたおそらく最年少プレイヤー(?)
 

 『ファウンデーションズ』のパックをもってにこやかな小さなプレインズウォーカー。

 パックの袋を取り上げられると泣いていたので、きっとすごくマジックが好きなんですね。

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