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EVENT COVERAGE
プロツアー『破滅の刻』
日本人上位プレイヤーの2日目ドラフト
By 矢吹 哲也
プロツアー『破滅の刻』では、初日を終えて3人の日本人プレイヤーが上位に名を連ね、2日目のドラフト・ラウンドにて第1ポッドに就くことになった。
その3人の名は高尾 翔太、佐々部 悠介、藏田 真太郎。
とりわけ佐々部と藏田は今大会がプロツアー初出場となり、その活躍ぶりには舌を巻く。フィーチャー・テーブルで生中継される中、サム・ブラック/Sam Blackやセス・マンフィールド/Seth Manfield、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaといった強豪たちを相手に、3人はどのようにドラフトを行ったのか。デッキ構築が終了したところで簡単に話を伺った。
佐々部 悠介――白黒
佐々部「ちょっと厳し目かな、という印象ですね。序盤から白の優れたカードが何枚も出ていて白を続けたんですが、下と被って2パック目が充実していませんでした。《霰炎の責め苦》が2-2(2パック目2手目)で取れて白黒という形に落ち着きましたが、『破滅の刻』では黒自体がそこまで強くないので、少し苦しいです。緑が空いていたことに気づいたのが2パック目だったんですけど、そこまで緑には手を出していなかったので行けませんでした」
藏田 真太郎――白緑
藏田「今回初めてのプロツアーでしかもフィーチャーで緊張はしたんですけど、グランプリでもプロツアーでもドラフトはドラフトか、と受け止めることができました。卓のサインがかなり分かりやすくて全員の流れがちゃんとできていたので、それに沿って行けたと思います。1-1で《立て直しのケンラ》、1-2で《誇り高き君主》を拾えて最初は重めの緑白を目指したんですが、その後マナ加速や重い方のカードではなく軽量クリーチャーが流れて来たので、ビート・プランを取ることにしました。終盤に《活力のカルトーシュ》も流れて来て、悪くない出来です」
高尾 翔太――白青
高尾「卓内に出たカードが全体的に弱めだった印象です。カードが拾いにくく、苦戦しました。鍵となったのは初手ですかね。白の優良カードが4枚ほど現れたんですが、海外勢からも評価が高い《オケチラの報復者》をピックして白を取り合うと失敗しそうだと感じたので、《啓示の刻》の方を取りました。色は被りますが、これだけは軸が違う戦略に行けるので。ただ、緑が空いていたのでそっちに行ければ良かったかな、とは思います。」
この後の3回戦を勝ち抜けば、トップ8入賞へ大きく前進できるだろう。プロ・シーンにその名を知らしめるべく、3人は2日目の戦いへ挑む。今大会では他にも日本人プレイヤーが上位に多く残っており、トップ8入賞の期待が高まっている。読者の皆さんも、ぜひ彼らに声援を送ってほしい。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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