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プロツアー『ドミナリア』

2017-18構築マスター:マシュー・セヴェラ
2018年6月3日
ドラフトマスターとは違い、2017-18構築マスターのタイトル争いは先の読めないものとなった。誰にも大幅なリードがないままプロツアー『ドミナリア』に突入し、大会の終わりまでこのシーズンのポイントを得られた。2日間、計10回戦のスタンダードラウンドの合計点は、大幅な変動が見込めるだろう。
今週末の開始時点でプロツアー『イクサラン』のセミファイナリスト、ジョン・ロルフ/John Rolfは2016年の世界王者、ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duinに1点差をつけていた。金曜日のスタンダード・ラウンドが終わり、両者3-2でロルフとブラウン=デュインの差は変わらない。
しかし、新しい挑戦者が現れただけでなく、2人を追い越した。5-0のマシュー・セヴェラ/Matthew Severaがポールポジションに立ち、2人に2点の差をつける。これが土曜日の最終ラウンドまで続くセヴェラとロルフの接戦の始まりだ。
2人とも第12回戦と第13回戦を勝利する一方で、ブラウン=デュインおよび追いかけるグループが一歩後退する。セヴェラは第14回戦を勝ってロルフは負け、セヴェラはロルフに5点差をつけた。これで最終ラウンドの1つ前にセヴェラは勝負を決めてしまえることになった。
セヴェラに分岐路の上にいることについて話を聞きに行くと、彼はそのことを頭から追い出そうとしていた。「今この状態にあることを嬉しく思う。重要な試合を乗り越えたことは数年前にさかのぼる。その時の経験が今に生きていて、ゲームにとても集中できている」
ロルフにも今どのくらいナーバスになっているか聞いた。「世界選手権にはプロポイントでの参加が見えているから、あまり気にはしていないかな。とはいえ、意味がないってわけじゃない。タイトルが欲しいんだ」
運命はロルフに機会をもたらす。彼は第15回戦に勝ち、セヴェラは負けた。その差は2点に戻る。ロルフはセヴェラのフィーチャーマッチでの試合を横から観戦し、終了後にそれを伝えた。
「もうこっちを追い越したの?」 セヴェラは聞く。
「いいや。僕が追い抜くには、もう一度勝った上で君が負けるか引き分けないと」 ロルフは答える。
「なら、今朝に戻ったわけだ」
「その通り」 二人は、沈黙の瞬間を共有する。他にもう何も言うことはない。「グッドラック」
二人は握手をして、お互いのプレイヤーキャリアで最も重要であろうマッチに備えるために分かれる。タイトル争いはトーナメントの最終ラウンドまでもつれ込んだ。両者はこのために、フィーチャーマッチ・エリアで試合を行う。
ロルフは勝ち、セヴェラはスタンダードラウンドで9-1が必要になった。
結局のところ、セヴェラのマッチは接戦というわけでもなく、イタリアのリカルド・ビアーヴァ/Riccardo Biavaをすばやく2-0で降す。これで3つのプロツアーに渡って、構築ラウンドを24勝6敗とし、レースに競り勝った。マシュー・セヴェラが2017-18の構築マスターとなり、世界選手権への招待と大きな安堵を手に入れた。
「最高だ! 最初のドラフトで0-3してしまったから2日目に進めたことが本当に嬉しかった。世界選手権に出場できるなんて考えてもいなかった。ところで、今年の世界選手権はいつやるんだい?」
2018年の世界選手権が9月21~23日にラスベガスで開催されることを知ると、セヴェラは小さくガッツポーズした。「やった! 国内だ! なにせ、もう休暇があまり残ってないもんでね」
セヴェラは謝辞を述べたいと申し出てきた。もちろんだとも。
「妻の愛情とサポートに感謝している。それからチーム『MetaGame Gurus』とチーム『Power Nine』の面々に。4番目は《キランの真意号》にだ。このシーズン中本当に助けられたんだ。ローテーションでスタンダード落ちしてしまうのが本当に悲しい」
「今シーズンは本当に楽しかった。特に、サム・ブラック/Sam Black、 アンドリュー・ベックストーム/Andrew Baeckstrom、マイク・ホラン/Mike Hroan、エディー・ソング/Eddie Songと出たチームイベントが格別だ」
プレイヤーとしての成長についても話す。「自分はずっとリミテッドプレイヤーだった。プロツアーに戻ってきて構築のプレイの仕方を学ばざるを得なかった。リミテッドの腕前は悲惨なものになったけれど、構築については不安がなくなったと言える。例えばプロツアー『イクサラン』ではプレイスタイルに合わない『ティムール・エネルギー』を使った。マスターとはいかないまでも、かなりうまく使えるようになっていたと思う」
構築に不安なしだって? それもひとつの方法だろう。おめでとう、リミテッドスペシャリストからの構築マスター、マシュー・セヴェラ!
(Tr. AOKI Chikara)
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