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プロツアー:闇の隆盛・ホノルル

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(翻訳記事)Round 3: Willy Edel(ブラジル) vs. Conley Woods(アメリカ)

Mike Rosenberg / Translated by Yusuke Yoshikawa


Willy Edel(白青《秘密を掘り下げる者》) vs. Conley Woods(緑赤白ケッシグ)

 ブラジルの古参プロツアープレイヤーであるWilly Edelが、第3回戦でConley Woodsと対戦することとなった。

 Woodsはチーム・ChannelFireballのメンバーであり、《ケッシグの狼の地》系デッキでのグランプリ優勝を引っさげてこのイベントにやってきた。今日は、組み合わせる色を黒から白に変えている。

 一方のEdelは、パワフルな白青の《秘密を掘り下げる者》デッキを駆っている。仕込まれた《ルーン唱えの長槍》が、小さなクリーチャーを凶暴なアタッカーに変えるのだ。


Willy Edel と Conley Woodsが、ともに強力な初手を持って対峙する。

Game 1

 Woodsはダイスロールに勝つとすぐさま初手キープを宣言し、Edelも同様であった。Woodsは《銅線の地溝》から入り、Edelの《秘密を掘り下げる者》を《感電破》の餌食にした。Woodsは《不屈の自然》から《平地》を持ってくる。Edelが《》を置くのみでターンを返すと、Woodsはさらに《不屈の自然》を唱えて2枚目の《平地》を持ってきて、5枚の土地がある状態でパス。Edelは《思考掃き》で墓地を満たしにいくのだが、第3ターンに土地を戦場に置けずに終了する羽目になった。

 Edelが4枚目の土地を待っている間、Woodは《マナ漏出》に備えてマナベースを構築する。ようやくEdelが4枚目の土地を置いたところで、Woodsは《原始のタイタン》をプレイした。しかしEdelは2枚の《マナ漏出》を用いてこの巨人を打ち消してみせた。

 Edelはアンタップすると《聖トラフトの霊》を戦場に送り込んだのだが、すぐさま現れた《大修道士、エリシュ・ノーン》の餌食になってしまった。

 Edelはこの巨大な法務官に対処する《忘却の輪》を持っていたが、2枚目の《原始のタイタン》には何の反応もなかった。すぐにさらなるタイタンが追加され、Woodsは《ケッシグの狼の地》と3枚もの《墨蛾の生息地》を戦場に追加した。Edelは《蒸気の絡みつき》で《原始のタイタン》たちを足止めして、Woodsの《ケッシグの狼の地》に加速された強烈な攻撃をとどめる時間を稼ぐ。《聖トラフトの霊》が攻撃してWoodsのライフは11、さらに《秘密を掘り下げる者》と《不可視の忍び寄り》がWoodsを守勢に追い込んだ。

 Woodsはアンタップすると《原始のタイタン》たちを再度プレイし、大量のボーナスの土地が戦場に現れた。彼はEdelの墓地を確認すると、《太陽の宝球》と《墨蛾の生息地》をアンタップ状態で残してターンを返した。Edelは《秘密を掘り下げる者》を返信させることができないまま、そのカードを引き《不可視の忍び寄り》の攻撃で1点のダメージを与え、4マナオープンの状態でこちらもターンを返した。Woodsは土地を並び替えながら数える。Edelのライフはたった18で、Woods自身は10だ。

 Woodsは《墨蛾の生息地》を1枚起動すると、両方の《原始のタイタン》とともに攻撃を宣言した。《ケッシグの狼の地》で《墨蛾の生息地》が5ダメージを与えようとしたところで、Edelは《瞬唱の魔道士》から《蒸気の絡みつき》をフラッシュバックして止める。タイタンたちがEdelのライフを6まで減らし、戦闘後に《最後のトロール、スラーン》が追加のブロッカーとして戦場に降り立った。Woodsは《墨蛾の生息地》を出し直し、合計3枚の「ミシュラランド」を準備してターンを返した。


Conley Woodsは恐ろしいタイタンを戦場に置きながら、恐ろしい眼差しで相手を見据える。

 Edelは《秘密を掘り下げる者》の能力で再びライブラリの一番上を見ると、何もないことを知り、すみやかに次のゲームの準備を始めた。

Willy Edel 0, Conley Woods 1

Game 2

 双方のプレイヤーがキープして、第2ゲームが始まった。Edelは《氷河の城砦》タップインから《不可視の忍び寄り》で入り、Woodsは第2ターンの《太陽の宝球》からマナ・ランプを開始した。

 《不可視の忍び寄り》が攻撃し、EdelはWoodsの2枚目の《太陽の宝球》を《マナ漏出》することでスローダウンさせにかかる。Woodsは第4ターンになにもアクションすることなく、1枚の《墨蛾の生息地》を含む5枚の土地を立たせたままパスした。 Edelは戦闘後の《思考掃き》で呪文を墓地に落としたものの、こちらも5枚目の土地を置くのみで、4マナオープンでパスする。

 Woodsはというと、やはり土地を置くだけのノーアクションを続けていた。Edelは盤面に《秘密を掘り下げる者》を追加して少々の圧力をかけてみるものの、Woodsの《金屑の嵐》との取引に終わる。 Edelが《秘密を掘り下げる者》おかわりを送り出すと、Woodsは《墨蛾の生息地》で毒を1個与え、アップキープの《感電破》で《秘密を掘り下げる者》を除去する。

 Edelが2ライフを支払った《ギタクシア派の調査》でWoodsの手札を確認すると、《感電破》《金屑の嵐》《大修道士、エリシュ・ノーン》が出番を待っていた。Edelは《思案》を続け、違うカードを求めてライブラリをシャッフルする。

 Edelは《ムーアランドの憑依地》をプレイしてパス、墓地には4枚のクリーチャー・カードが落ちている。Woodsは《墨蛾の生息地》で攻撃してトークン生成を促し、これを《感電破》すると、《墨蛾の生息地》を1点パンプアップして、3個目の毒を与えた。Edelが次のスピリット・トークンを《ムーアランドの憑依地》で生み出すと、Woodsは《太陽の宝球》を展開して待ち受ける。《ルーン唱えの長槍》がEdelのすべてのスピリットを脅威に変えるが、彼は5マナを残したままターンを返した。

 Woodsは3マナを残してX=5で《緑の太陽の頂点》をキャスト。 Edelは対応して《思考掃き》、そして《緑の太陽の頂点》の解決を促した。Woodsは《酸のスライム》を引き出し、《ルーン唱えの長槍》を破壊した。

 Woodsは《感電破》がさらなるEdelのスピリットを除去し、盤面を最小限に留める。Edelは《幻影の像》を《酸のスライム》として出し、Woodsから《ケッシグの狼の地》を奪い取る。Woodsは《不屈の自然》で《平地》を探し、《太陽の宝球》(しかも2つかカウンター残量1個)頼みになっている状態から自由になろうとする。

 《酸のスライム》がそのコピーとなっている《幻影の像》の攻撃を受け止め、スピリットのダメージでWoodsは14となった。Edelは《墨蛾の生息地》をブロックすべくスピリットを1体残すが、それでも次のターンにはWoodsのライフを11まで落とす。《ムーアランドの憑依地》の汚れ仕事のおかげで、Edelはゆったりと構えている。

 Woodsはスピリットの攻撃をスローダウンさせるために《金屑の嵐》を放ち、《最後のトロール、スラーン》で戦力を増強する。ターン終了時、Edelは《瞬唱の魔道士》で《思考掃き》を使い回し、墓地に落ちた《幻影の像》でさらなるトークンを生成した。

 Edelは5マナオープンの状態で《聖トラフトの霊》を追加、釣られてWoodsが《大修道士、エリシュ・ノーン》を3マナオープンでプレイ。ここでEdelは《瞬唱の魔道士》を持っており、《雲散霧消》でこの法務官を止める。Woodsがパスすると、Edelは《思案》を使い、カードをライブラリトップに残した。

 《戦争と平和の剣》がEdelのスピリットをさらに危険なものとし、Woodsが起動した《墨蛾の生息地》に《蒸気の絡みつき》が合わせられると、それを機にWoodsは投了した。


Willy Edelが強固に立ちはだかり、勝敗は第3ゲームに持ち越された。

Willy Edel 1, Conley Woods 1

Game 3

 Woodsは第3ゲームをタップインの《根縛りの岩山》から入り、Edelは《思案》でカードをライブラリトップに残す立ち上がりとなった。X=1の《緑の太陽の頂点》が《極楽鳥》を導く。恒久的な《不屈の自然》ではないが、これもマナ加速の一つの形には違いない。Edeは《秘密を掘り下げる者》を送り出し、《蒸気の絡みつき》を使ってWoodsのマナ加速を遅らせる。Woodsもこの虫人間に対処する《感電破》を持っており、《極楽鳥》が出し直された。

 2回目の《思案》はEdelにシャッフルを促し、新たな3枚を求めた。《ギタクシア派の調査》はWoodsの手札にある数枚の土地と《最後のトロール、スラーン》を明らかにし、Edelは新たな《秘密を掘り下げる者》を繰り出し、土地を置かずにパスした。Woodsはその《最後のトロール、スラーン》をキャストする。

 Edelはライブラリトップに《戦争と平和の剣》を見つけたが、《思考掃き》でこれと次のカードを墓地に落とす。次のターン、ようやくにして3枚目の土地を引き当て、《マナ漏出》がWoodsの《太陽の宝球》を阻んだ。

 《最後のトロール、スラーン》が4点のダメージを刻み、続くターンには《墨蛾の生息地》がこれに加わった。Edelは《瞬唱の魔道士》で《思考掃き》をフラッシュバックするが、これは《最後のトロール、スラーン》への対抗策のはずの《幻影の像》を失う結果になった。3枚目の《瞬唱の魔道士》で《思案》を使い、Edelはこのゲームで初めて白マナ源を見つけ出した。《秘密を掘り下げる者》が攻撃してWoodsはライフ15。

 《瞬唱の魔道士》が《最後のトロール、スラーン》をチャンプブロックし、その間に2枚の《墨蛾の生息地》がEdelの毒を3個に増やす。だが返す刀でEdelも《秘密を掘り下げる者》の変身を成功させ、《聖トラフトの霊》を送り出す。

 Woodsは《最後のトロール、スラーン》で一撃を与え、Edelをライフ6まで追い詰める。《極楽鳥》と2枚の《墨蛾の生息地》をブロックのために残してターンを終了する。続くEdelの攻撃に対し、1体を《聖トラフトの霊》からの天使・トークンに、もう1体を《昆虫の逸脱者》のブロックに割り当て、Woodsのライフは8となる。

 Woodsはアンタップして土地を置くと、《高原の狩りの達人》ををキャストした。これは《雲散霧消》に阻まれるが、Woodsの攻撃は止まらない。Edelはこれを《瞬唱の魔道士》でチャンプブロックする。

 しかし、続くターンにさらなる《瞬唱の魔道士》が現れ、フラッシュバックされた《蒸気の絡みつき》が《極楽鳥》を戻したところで、ゲームに終止符が打たれたのだった。

 投了の後、Woodsは手札の《大修道士、エリシュ・ノーン》を明かした。序盤の《太陽の宝球》への《マナ漏出》が実は致命的で、Woodsはこの伝説のクリーチャーのための2つめの白マナ源を最後まで見つけられなかったのだった。

Willy Edel 2, Conley Woods 1

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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