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マジック:ザ・ギャザリング世界選手権2016

トピック

世界選手権2016 トップ4プレイヤープロフィール

川添 啓一

Corbin Hosler and Frank Karsten / Tr. Keiichi Kawazoe / TSV Yusuke Yoshikawa

2016年9月3日


 2016年のマジック:ザ・ギャザリング世界選手権で、4人の最高のプレイヤーが日曜日のプレイオフに進出した。グランプリマスターのブライアン・ブラウン=ドゥイン、ドラフトマスターのマルシオ・カルヴァリョ、構築マスターのオリヴァー・ティウ、そして鉄仮面マスターの八十岡翔太だ。

 トップ4のフォーマットはスタンダードで行われ、日曜の朝11時(日本時間月曜午前3:00)からtwitch.tv/magic(およびニコニコ生放送)で放送される。準決勝は、まずブライアン・ブラウン=ドゥイン(バント人間) 対 八十岡翔太(バント・カンパニー)の試合が、そしてその次にオリヴァー・ティウ(ティムール現出) 対 マルシオ・カルヴァリョ(バント・カンパニー)が行われる。勝利した2人が2016年世界王者のタイトルと7万ドルの賞金を賭けて決勝を戦うことになる。

 それでは、この4人のプレイヤー・プロフィールをご覧いただき、彼らのことをもっと知っていただこう!


ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin

2016wc_t4_bbd.jpg

年齢: 30

居住地: アメリカ合衆国、ヴァージニア州ロアノーク

招待理由: 2015~2016グランプリマスター

スタンダード戦績: 4-0(バント人間)

モダン戦績: 3-0-1(バントエルドラージ)

ドラフト戦績: 3-3

「これは小さな一歩だが、私のキャリアにとって大きな飛躍だ。」ブラウン=ドゥインはトップ4に残れた勝因を尋ねられるとそう答えた。ブラウン=ドゥインはプロツアー予選サーキットからStarCityGames.comオープンのサーキット、そしてグランプリのサーキット、最後にはプロツアーの常連という非常に一般的なステップを踏んできて、ついに今トップに手が届くところまで来ている。シーズン開始時に、グランプリマスターの地位で世界選手権を取るべくスケジュールを空けていた彼であったが、それでもトップ4に残れたということはキャリアの中でも特に想定を超えることであった。

 彼は自身がこのイベントについて十分な準備をしてきたと考えていた。多くの調整をブラッド・ネルソン/Brad Nelsonやヨエル・ラーション/Joel Larsson、そしてマーティン・ミュラー/Martin Mullerとともに行ってきたのだ。そして、彼の考え方にポイントがあった。「僕は神経質にもならなかったし、ミスについて自分を責めたりもしなかった。世界最高の相手と戦っても恐れを感じなかった。毎ターン可能な限りベストな手を打っていただけで、大半のことは計画通りに進んだんだ」

「僕は確かに幸せだけど、でも明日の試合について考えないわけにはいかないんだ。本当に勝ちたいからね、トップ4の雰囲気で満足してるわけにはいかないんだ。できることは何でもするつもりさ。明日の勝利は、今までのマジックで成し遂げたかったことの集大成となるだろうね」



八十岡 翔太

2016wc_t4_yasooka.jpg

年齢: 32

居住地: 日本、東京

招待理由: アジア太平洋地域プロポイントランキング

スタンダード戦績: 2-2(バント・カンパニー)

モダン戦績: 2-2(アブザン・カンパニー)

ドラフト: 5-1

 4年前の世界選手権2012で、八十岡翔太は11-1という圧倒的な成績によって絶対的な強者の一角であることを証明した。しかし、その時はその力を優勝に繋げることができず、彼は決勝で敗退してしまっていた。

 その時から、いろいろなことが起こった。プロツアー『タルキール龍紀伝』で準優勝となった。そして、マジック・プロツアー殿堂に顕彰された。だが、彼が欲してなお手に入れていないタイトルのひとつが、世界選手権の王者だ。今年、彼は再度世界選手権の参加権利を得た。そしてこの権威ある場であと2つまで来たのだ。彼は、トロフィーを獲るチャンスをもう一度狙っている。

 彼はトップ4への進出をどう感じているのだろうか?

「ゲームはここから始まるんだよ、本当にね」



オリヴァー・ティウ/Oliver Tiu

2016wc_t4_tiu.jpg

年齢: 18

居住地: アメリカ合衆国、マサチューセッツ州ケンブリッジ

招待理由: 2015~2016構築マスター

スタンダード戦績: 2-1-1(ティムール現出)

モダン戦績: 4-0(タイタン・シフト)

ドラフト戦績: 3-3

「びっくりです」 オリヴァー・ティウはトップ4を確定させた後そう言った。「最後のマッチは本当に接戦だったけど、あそこで勝てるプレイができたことは人生で一番って言えるくらい嬉しかったです。こんなところに来れるとは思ってなかったから。実は学校が先週始まったばかりだったんですけど、でも授業なんかより遥かに価値があるって、そう言えます」

 ティウはマジックというゲーム自体よりも若く、プロツアー出場経験も4回しかない。しかし彼のその4回はすべて2015~2016シーズンであり、その構築ラウンドで誰よりも優れた成績を収め、構築マスターのタイトルを獲得したのだった。

 勝利が意味するところについて、彼は言う。「きっと世界の何よりも驚くべきことでしょうね。長いことマジックをし続けてきましたが、世界王者を懸けて戦うなんて想像もしていませんでした。すごいことですよ」



マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho

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年齢: 30

居住地: ポルトガル、リスボン

招待理由: 2015~2016ドラフトマスター

スタンダード戦績: 3-1(バント・カンパニー)

モダン戦績: 1-2-1(アブザン)

ドラフト戦績: 5-1

「素晴らしいことだと感じてるよ。」 トップ4進出への感想を求めると、カルヴァリョはそう言った。「この感情は言葉にできないほどだ。電気が体を走ったような感じだったよ。」

 ドラフトマスターとして、彼はプロツアー『イニストラードを覆う影』プロツアー『異界月』、そしてこの世界選手権を通じて、イニストラード次元のドラフトで17-1という圧倒的な戦績を残した。

 しかし、彼はスタンダードでも好成績を残し、誰もと同じように優勝を見据えている。「ここでの勝利はきっと16年のマジック人生の集大成になる。そして、それは今までやってきたことすべての集大成なんだ」


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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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