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日本選手権2018

インタビュー

インタビュー:行弘 賢 〜一番楽しいイベント、世界選手権のために〜

Seo Asako

 2週間後にラスベガスで開催される世界選手権2018には、世界のトップ選手24人が集います。今回、そこに日本人プレイヤーとして唯一出場するのが行弘 賢選手。この場を借りて世界選手権に向けての意気込みや、スタンダードと『ドミナリア』ドラフトの準備についてなどを聞きました。

 
行弘 賢

スタンダードの準備

――世界選手権まであと2週間ですが、準備は順調ですか?

行弘「実は準備することが少ないんですよ。逆にやれることの幅が少なくて困っている感じですね。すでに出ている情報の中から精査するというか……」

――新しいことを試す段階ではないと。

行弘「ないですね。これだけ環境末期で伸びしろがないとなると、できるのは現状のメタを読んで何が一番正しいかを精査することで、その作業を今やってます」

――すると世界選手権のスタンダード・ラウンドは、誰が何のデッキを持ってくるかを予測する感じなんですか?

行弘「でも、それってたぶん当たらないんで、予測してもあまり意味がないんですよね。どっちかというと、『自分がこう思っているから、みんなもそういう思考ルートをたどるだろう』と考えて、そこに対して一番勝ちやすくする、というのが僕のメタ読みのスタイルですね」

行弘「今回で言えば、赤黒を使うか、赤黒を倒すデッキを使うかで、みんながどっち側に回るかを今考えています。倒す側に回ろうと考える人が多かったら赤黒は負け組になるけど、たとえば赤黒が7割いたら分母的に赤黒が勝つわけで、どっちが良いか悩んでるところです」

――デッキ選択に際して、何か自分なりの方針などはあるんでしょうか?

行弘「1つだけあるとしたら、『弱いデッキを使わない』。もしメタの立ち位置がいいとしても、デッキパワーが足りないデッキを選んじゃダメだということは、最近意識してます。メタに合うかどうかっていうのは自分の読みですけど、読みにオールインするのは無理なんで、メタ読みをちょっとはずしたり、下ブレたりしても勝ち星を取れるような地力が高いデッキを使わないと」

ドラフトの準備

――『ドミナリア』ドラフトの準備のほうはいかがですか?

行弘「昔一度やった環境なので、今は勘を取り戻す作業をやってます。ロジックはある程度自分の中で積み上げてきたものがあるので、あとはどういう点数でピックしてたかとか、こういうアーキタイプに行くための分岐はどうだったかとか、そういうのを思い出す作業ですね。そういう点も幅が少ないなと思ってて……。がっつりいろいろやりたいんですけど、やれる幅のなさがちょっと寂しいなと思いながら練習してますね」

――ただ、Magic Onlineくらいしか練習の場がないですよね。

行弘「日本は『基本セット2019』ドラフトの日本選手権がかぶってるので、みんなそっちの練習をしたいから、『ドミナリア』ドラフトをやろうと言ってもなかなか……。アメリカとかは国別選手権がとっくに終わってるのに、日本だけちょうどタイミングが悪くて。噛み合わせが悪いというか、悪条件が重なっちゃいましたね」

世界選手権の目標

――去年の世界選手権はチーム「武蔵」の人たちもいましたが、今年は1人ですね。1人で出る大会って最近はまずないと思うんですが、どうですか?

行弘「寂しいなーとは思いますけど、しょうがないですね。1人でなんとかがんばっていこうと思います。まあ、日本の放送チームの解説の人たちはいますし」

――出場選手の中で、できれば当たりたくないプレイヤーとかはいますか?

行弘「僕はマジックの中でも世界選手権が一番楽しいイベントだと思ってて、どっちかというとカジュアルに近いんです。ある程度マジックの経験を積み重ねてくると、実力が伯仲した相手とじゃないと、カジュアルに楽しく遊ぶことってなかなかできないじゃないですか。だけど世界選手権には、自分よりうまいか自分と同じくらいの人しかいないわけで、すごく楽しいイベントなんで、あまり気負う感じはないんですよ。誰とも当たりたいし、いくらでも対戦したい。せっかく年に1度の機会が与えられたんで、精いっぱい楽しみたいなと思ってますね。勝っても負けても、自分の持てる力を尽くして、楽しめればいいかなと思ってます。勝ち負けは運もありますけど、実力を出せないのが最悪なので、精いっぱいやってどれだけ自分が通用するかを確かめたいです」

――では世界選手権の目標というと、全力を出すことですか?

行弘「そうですね、一応、去年よりい良い成績で終わりたいというのは目標ですね。成長したところは見せたいので。自分の中で去年ダメだったところは反省して、しっかり次につなげられればと」

――去年の成績ってどれくらいでしたっけ?

行弘「去年はドラフトが2−1×2、構築が2−6とかだったと思います。ドラフトは2−1できたら御の字なんで、今年は構築の勝率をせめてタイ以上にはしたいなぁと」

――1年間の集大成を発揮する場所ということですね。

日本代表リーダーとして

――また、12月のワールド・マジック・カップ2018での日本のリーダーは、行弘さんでほぼ確定だと聞いております。この日本選手権で日本代表を目指す皆さんに向けて、リーダーから激励のメッセージをいただけますか?

行弘「僕は日本代表になるのが初めてだし、出てみたかった大会なんで、代表になったら楽しくやれると思うんで、一緒に楽しみましょう! ただ、僕もこの大会で勝ちを譲ったりとかは考えてなくて、日本王者になるつもりで来てますんで、『一緒にがんばりましょう!』ということで」

――今大会での行弘さんの活躍にも期待しつつ、世界選手権を楽しみに待ちたいと思います。どうもありがとうございました。

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RESULTS

対戦結果 順位
最終
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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