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日本選手権11
Round 7: 八十岡 翔太(東京) vs. 加地 哲也(香川)
By 津村 健志
日本選手権初日最終戦。お届けするのはもちろん全勝を賭けた戦いだ。
八十岡 翔太はご存知の通り2006年度のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを始めとした、いくつもの輝かしい戦績を持っている。ついこの間にもグランプリ・神戸で優勝したばかりで、その後に行われたグランプリ・クアラルンプールでもトップ8に入賞している。
対する加地は日本選手権参加多数で、地元で「高松MTG大会」というトーナメントを開催している、プレイヤー兼トーナメント主催者という肩書きを持っている。
初日を最も最高の形で締めくくるのはどちらなのか。デッキは八十岡が「緑白」で加地が「白赤」という構図になっている。
どちらかというと軽めの押せ押せの構成になっている加地の攻勢を、八十岡が凌ぎ切って長期戦に持ち込めるかが見所となるだろう。
ダイスロールによって待望の先手を得たのは加地。これを活かすべく2ターン目の《ゴブリンのトンネル掘り》からゲームを開始する。しかし八十岡が返しのターンで呼び出したのは2マナ圏の中でも地上最強と名高い《ガラクの仲間》。
加地は《ショック》でこれに退場願い、八十岡のライフを削り始める。
だが八十岡はすぐさま《ガラクの仲間》のおかわりを召喚して、加地の攻勢に待ったをかける。加地も《ゴブリンのトンネル掘り》でアタックし、《殺戮の叫び》を使用することでこれを討ち取るが、思うようにライフが削れていないというのが本音だろうか。
八十岡はライフを守るために、《隠れ潜む鰐》を「狂喜」無しでキャスト。とりあえずのブロッカーを用意する。
なかなか地上に活路を見いだせない加地は、ここでようやく飛行クリーチャーである《グリフィンの歩哨》を戦場に。
返しの八十岡の《隠れ潜む鰐》でのブラフアタックも《グリフィンの歩哨》できっちりと受け止め、余分なダメージを受けることも回避する。
八十岡は3マナ浮かせた状態で《翡翠の魔道士》を。これは即座に《火葬》で丸焼きになるが、置き土産にトークンを1体残していく。
加地は《グリフィンの歩哨》でのアタックの後に《グリフィンの乗り手》をキャスト。もちろん、《グリフィンの歩哨》のおかげで4/4という危険なサイズだ。
現状では5点もの飛行クロックを持つ加地が圧倒的にゲームをリードしている展開と言えるが、八十岡の唱えたたった1枚のレアが、この流れを一変させる。基本セット2012の緑を象徴する強力レアクリーチャー、《アラクナスの紡ぎ手》が戦場に現れたのだ。
ここで止まってなるものか、と何かしらのトリックスペルを匂わせながら《グリフィンの乗り手》の攻撃は継続する加地だが、《アラクナスの紡ぎ手》が自身の能力で《アラクナスの蜘蛛の巣》をサーチし始めると、頼れるものは《グリフィンの乗り手》だけという状況に。
八十岡はさらに《機を見た援軍》をキャストすることで、ライフを安全圏に引き上げつつアタッカーをも確保。
長期戦に突入したことで、八十岡が徐々にカードパワーの差を見せつけ始める。
それでも、《グリフィンの乗り手》によるアタックを決してやめない加地だったが、一向に援軍を呼べない加地に対して、八十岡は無情にも《ギデオンの法の番人》と《巨森を喰らうもの》でゲームを掌握しにかかる。
加地も手札の《殺戮の叫び》を温存し、なんとか逆転を狙うのだが、そんな加地の心をへし折ったのは、古えより存在する《セラの天使》だった。
八十岡 1-0 加地
またしても先手は加地。今度こそは、と1ターン目から《ゴブリンの投火師》→《グリフィンの乗り手》とテンポよく動いていく。
八十岡も《ギデオンの法の番人》でこれに応え、3ターン目には《ガラクの仲間》を呼び出しつつタッパーで相手を牽制する。
ここで不幸にも、加地の土地が2枚で止まってしまう。
この間に八十岡は《聖なる狼》、《機を見た援軍》で容赦なく加地を攻めたて、最後には《アラクナスの紡ぎ手》をも追加し、瞬く間に加地のライフを削りきった。
八十岡 2-0 加地
初日全勝は八十岡 翔太!
Game 1
加地 哲也 |
Game 2
八十岡 翔太 | |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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