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グランプリ・静岡2018(スタンダード)

インタビュー

日本代表インタビュー:難波 直也 〜リミテッドでマジックの地力が付いた〜

伊藤 敦

 2018年に大ブレイクを果たしたプレイヤー、難波 直也

 昨年末にプロツアー地域予選を突破したことで、2月にはプロツアー初参加となるプロツアー『イクサランの相克』に出場。さらに7月にグランプリ・千葉2018でトップ8に入賞すると、その勢いのまま9月の日本選手権2018で準優勝を果たす。

 さらに再来週には日本代表として、行弘 賢・森山 真秀とともにワールド・マジック・カップ2018に出場することが決まっている。しかも、それでいて年齢はまだ20歳そこそこだというのだ。

 いったい難波という人物はどのようなキャリアを持つプレイヤーで、どこに強さの秘訣があるのだろうか。それを知るため、今回はインタビューをお願いした。

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−−「難波さんはいつごろ、どういった経緯でマジックを始められたのでしょうか?」

難波「始めたのは『ラヴニカへの回帰』が出たばかりの頃、2012年末くらいでしょうか。もともと他のカードゲームをやっていたんですが、地元のショップで流行り始めたのが参入のきっかけです。といってもそのあたりでは兄弟と遊んだり、そのショップでカジュアルに遊ぶ程度でした。『タルキール覇王譚』(2014年)〜『戦乱のゼンディカー』(2015年) あたりでPPTQにも出るようになって、次第に競技イベントに出るようになっていった感じです」

−−「年齢やキャリアの短さの割に非常に落ち着いた、正確なプレイをされている印象があるのですが、誰かマジックの師匠的な存在はいらっしゃったんでしょうか?」

難波「プレイに関しては主に動画で勉強したり、そのショップに来ていた常連の方に教わったりしていましたね」

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−−「今年に入ってから大舞台での入賞が連続されていますが、何かきっかけと思えるようなことはありますか?」

難波「やはりプロツアー『イクサランの相克』に出場したことでしょうか。2回のドラフトが合わせて3勝3敗で、『もうちょっとうまくやれたな』と思ったんですよね。それもあってグランプリ・千葉2018に出るときにはかなりリミテッドをやりこんでいたので、トップ8入賞はその成果が出せたのかなと。『リミテッドはマジックの地力が付く』とよく言われているように、地力が付いてきたのかもしれません」

−−「難波さんの場合、マジックのどういった部分が面白いと思いますか?」

難波リミテッドができるゲームは他になかなかないと思いますので、そういった部分ですかね。リミテッドは毎回違ったデッキ、違った展開になるので……あとはコンバット (戦闘) をうまくやれるかが問われる点も魅力ですね。コンバットのシステムが好きなんですよ。なので日本選手権2018で使った赤黒アグロのような、アグロデッキを使うのが好きです」

−−「日本選手権2018で準優勝されたときは、初日や2日目のどこかの場面で『勝ったな』と思えるような瞬間があったりしましたか?」

難波「いえ、全然(笑) もう盤面のことばかりひたすら考えていたので、『気が付いたらなんか勝っていた』というくらいの感覚でした」

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−−「その集中力を、来たるワールド・マジック・カップ2018の際も存分に発揮されることを期待しています。代表の練習の進み具合はいかがでしょうか?」

難波「行弘さんや森山さんと話して、今回のグランプリ・静岡が終わってから本格的にやろう、という話になったので、まだこれからの2週間次第といったところですね」

−−「ワールド・マジック・カップ2018といえばチームシールドがありますが、通常のリミテッドとは違った部分がありますよね。その点、自信やあるいは不安があったりしますか?」

難波「うーん、チームシールドで勝てた記憶がないんですよね(笑) やっぱり普通のリミテッドと違ってレアが当たり前のように出てくるじゃないですか。そういう意味で、ケアする範囲を広げないといけないのかな、と考えてます。それからデッキ構築については、やはり行弘さんの腕を頼ってしまう部分もあるかもしれませんね」

−−「最後に、Hareruya Hopesというスポンサードプレイヤーとして、今後の目標などお聞かせいただければ」

難波「そうですね……現在ブロンズ・レベルには到達しているので、近いうちにできればもう一度プロツアーの参加権利を取って、次のシルバー・レベルを一歩ずつ目指せたらと思います」

−−「ありがとうございました」


 リミテッドのやりこみで付いた地力が、難波の強さを支えている。

 リミテッドで付いたマジックの地力は、そのプレイヤーの本質的な「強さ」を底上げする。難波が一度や二度にとどまらず安定して好成績を残せているのは、マジックというゲームの根幹の一つでありそれゆえに難しい「戦闘」が好きと言えるほど、ドラフトやシールドの回数をこなしたからだろう。

 きっと難波は、2週間後。世界の舞台においても、その強さを存分に発揮してくれるに違いない。

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