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グランプリ・静岡2018(レガシー)

インタビュー

グランプリ・静岡2018(レガシー)王者 覚前 輝也 インタビュー

小山 和志
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 国内初のダブルグランプリ、そのレガシー部門であるグランプリ・静岡(レガシー)を制したのはプロプレイヤーの覚前輝也だ。

 グランプリ・オークランド2015以来、彼にとって3年半ぶりの、3回目のグランプリ優勝。トロフィーを手にした覚前は、生放送の出演の直後にもかかわらず、いつもの謙虚さと、それでいて笑顔でインタビューに応じてくれた。

覚前輝也 優勝インタビュー

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――優勝おめでとうございます!このダブルグランプリに向けてはどのような練習をされてきたのでしょうか?

覚前「プロツアーがあったので、基本的にはスタンダードの練習をしていました。その後、グランプリまでの2週間、スタンダードはその経験があったのでレガシーを中心に、間々でスタンダードを調整していたんですけど……両方いい感触のデッキが見当たらなくて……。(グランプリ・静岡2018 レガシーでは)一番強いと思っていた『奇跡コントロール』を使いたかったんですけど、上手に回せるようになる時間がなかったんですよ。なんで、『奇跡コントロール』に強いデッキを選びました」

――決勝戦は相性的に不利だと言われていましたが、跳ね返しましたね。

覚前「えっ!? そうですか? そんなことないと思います。『赤単プリズン』は(『エルドラージ・ストンピィ』に対して)《血染めの月》にオールインすることもあると思うんですけど、《厳かなモノリス》を引くだけで展開を変えることができるので。あとは《荒地》を3枚採っているので、そこを引ければ全然勝負できると思ってました」

――決勝戦前に(「武蔵」チームメイトの)市川ユウキさんたちとお話されていましたが、そういったプランについて話していたのでしょうか?

覚前「基本的にメインデッキはお互いに《虚空の杯》なんかの無駄牌が多くて先手が有利だねと。サイド後もやっぱり先攻有利なので、おおむね負けるだろうと(笑)。うまいこと噛み合って獲れましたね」

――これで次サイクルからゴールドレベルに復帰かと思うのですが、これからのシーズンに向けての目標を教えていただけますか?

覚前「(プロレベルについて)そうらしいですね! 全然意識していなかったんですけど(笑)。僕、3年でプラチナレベルになる予定を立てていたんですよ。2年ちょっとでゴールドになれて、でもプラチナになる兆しの欠片すらなくて。自分で見ても『プラチナになる実力が無いな』って思う中でシルバーに落ちてしまって……っていう流れだったんですけど、これから1年頑張ってまたプラチナ目指したいと思います」

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――プロツアー『ラヴニカのギルド』(17位)もそうでしたし、今サイクルは絶好調ですよね。何か秘訣や変化はあったのでしょうか?

覚前「うーん、『武蔵』含む11人でチーム調整したのが大きいですかね。そこでいろんな人の意見を聞いた時に、今までは自分のデッキ選択は『勝率のいいデッキを使おう』という単純な考えだったんですけど、その週のイベントのメタゲームに合わせてデッキを選ぶというのが選択肢に入ってきて……で今回なんで、それが当たって勝てたので」

――今は地元の大阪に在住とのことですが、それも良い方向に動いたのでしょうか?

覚前「プロツアーは『武蔵』で調整するんですけど、大阪だと僕の家の近くに友達の家があって、グランプリとかでもいっぱい練習できているんですね。そういう友達が多くいるんで、グランプリ(に向けた練習)は大阪、プロツアーは東京っていう感じで生活していこうかなとスタイルを変えました」

――ありがとうございます。最後にチームメイトの「武蔵」の皆さんや応援している方に一言お願いできますか?

覚前「(『武蔵』チームメイトに対して)みんながいてくれたから今回勝つことができたなって。自分ひとりの力じゃないなとすごく感じてます。『武蔵』の中で一番下手なんで、これからもいろいろ教えてください!……照れくさいですね(笑)。応援してくださってる方は……いるのかな?」

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――いますよ! 生放送に出るとコメントも多いですし。

覚前「あ、ホンマですか? えーっと……いつもありがとうございます。僕はプレイがめちゃくちゃ上手いわけではないと思っていて、これからプレイを磨いていくので、ぜひそこを見てもらえたらなと思います」

――お忙しいところありがとうございました! 優勝、おめでとうございます!


 覚前はインタビューを終えると、取材班に気を配りつついつもの柔らかなはにかみ顔で会場を去っていった。

 プラチナレベルになる。

 そんな笑顔の奥で、彼は断固たる目標を胸に抱えてこれからも研鑽していく。

 今日の優勝が、そんな覚前への大きな追い風となるだろう。

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 覚前 輝也、3度目のグランプリ制覇おめでとう!

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