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EVENT COVERAGE
グランプリ・名古屋2018
ChannelFireball Eventsが主催になってグランプリが変わったこと。
グランプリ・京都2018、グランプリ・千葉2018、そして、グランプリ・名古屋2018と開催してきましたが、実は少しだけ変わったことがあります。
日本のグランプリでは、今までは、どこかの日本のカードショップが主催になってグランプリを開催していたのですが、今年からは、世界中のグランプリを「ChannelFireball Events (CFBE)」をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの専任グローバル・パートナーとし、すべてのグランプリを主催者として運用しています。
その発表については、記事「2018年以降のグランプリについて」に詳しく書かれています。
CFBEについては、上のリンク先に詳しく書かれていますが、簡単に説明すると、アメリカの大きなカードショップである「ChannelFireball」と、大型のイベントやマジックのプロツアーを運営している「Siteline Productions」がタッグを組んで創設されたイベント会社です。
要するに、マジックに特化したイベント会社ってことですね。
現在、日本で開催されてるグランプリもCFBEが主催として開催しています。
これを読んでいて、「あれっ?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
今年のグランプリは、全部「BIG MAGIC」がやっているじゃないか、って声が今にも聞こえてきそうです。
実は、日本のグランプリは、アメリカから遠く離れていることもあって、「CFBE」の単独開催ではなく、「BIG MAGIC」とタッグを組んで開催されています。
そんな中で、グランプリも少しずつ変化が出てきています。
グランプリの以前と変わったところや、海外のグランプリと比べてどうなのかについて、それぞれのスタッフの方にインタビューを行いました。
伊藤 秀敏さん(BIG MAGICイベントマネージャー)
18年以上BIG MAGICで勤められ、5年前からグランプリの仕事に携わっています。
――率直にどういった変化がありましたか?
伊藤「うーん、僕らのやることっていうのは、そんなに変わったことはないですね。チャネルさんとはタッグを組んでグランプリを作っている形なので、話し合いながらより良いグランプリにしていこうって形ですね。ですが、前回のグランプリからは、細かなところで変わっている点はありますね。まず、レイアウトですね」
伊藤「今までは、ブースの島(ショップエリアやアーティストブース等のこと)が入口あたりにあったのですが、今は、本戦を取り囲むUの字型に配置されています」
伊藤「ショップも壁面に配置されてるようになって、本戦エリアやサイドイベントエリアの中央に大きな通路を作るようになっています。プレイヤーにとっても移動しやすくて良いなって思っています」
――確かに、どの場所に何が配置されているのか分かりやすいですね。
伊藤「他には、アーティストが増えましたね」
伊藤「今までは、2名とかだったのが、今回は4名ですからね。チャネルさんからも呼んでいただけたので、増やすことができましたね」
――今回も大盛況でしたね。ところで、プレイマットが先着だったのが、追加で購入できる形にかわりましたよね? 海外のグランプリの仕様に合わせた感じですか?
伊藤「うーん、それもあるんですが、より欲しい人に行きわたるようにって感じですね。先着順だと競技志向の高いプレイヤーの方がはじめに登録して、今までグランプリもいっぱい出てきたからあまりプレイマットを欲していない人も多かったんですよ。それで、記念に欲しい人のために追加で購入できる形になりました。より欲しい人に行きわたる形ですね」
――すばらしい試みです。他には何かありますか?
伊藤「パックチェックをこちらでするようになりました。これは、チャネルさんからの要望だったのですが、プレイヤーにも非常に好評で、やってよかったなって思っています」
伊藤「トレードも以前から変わりましたね」
伊藤「あっ、あと、サイドイベントが増えましたね。具体的には 4倍ぐらいになりました」
――4倍はかなり増えましたね!?
伊藤「そうなんですよ。本戦はもちろん質を下げずに、本戦に出なくても楽しめるようにと思っています。ファナティック(サイドイベント用の回数券)もはじまって、これは、ヨーロッパやアメリカでも人気があるようで、(日本も)そうなってくれるといいなって」
――そうなると、いいですね。ちなみに、今後はグランプリをどうしていきたいですか?
伊藤「次のMagicFestに向けて、どんどん新しい良いことをみつけているところですね。チャネルさんのおかげで、海外のグランプリの見学にも行かせてもらえそうですし、そういったところからもアイデアを見つけられたらなと思っています。それこそグランプリ会場にプロレスのリングを置くぐらいのインパクトのあることをしたいですね(笑)」
「MagicFest」について、詳しくはこちら。
伊藤「ステージイベントも、もっとみんなに楽しんでもらうためのものなんですが、まだまだ、変えられることはいっぱいあると思うんですよ。もっと、もっとグランプリは良くなるし、みんなが楽しめるお祭りのようなイベントにできるって思うんです。今後に期待してくださいって感じですね」
力強く語ってくれた伊藤さん。グランプリも時代とともに変更されています。今後も、全員が楽しめるグランプリになればいいなと私も思います。
期待しています!
さて、続いて、CFBEのスタッフの方にもお話を伺ってきましたのでご紹介します。
Mashi Scanlanさん(ChannelFireball Events)
CFBE創設よりスタッフとして働き、グランプリの仕事は、グランプリ・オークランド2013より。
――まず、マーシーさんから見て、日本のグランプリと海外のグランプリの違いって何かありますか?
マーシー「プレイヤーの質が違います。日本のプレイヤーは非常にマナーが良いですね。グランプリで大きなトラブルになることもなく、話の通じる人が多い印象です」
――日本のグランプリをこれからどうしていきたいと思っていますか?
マーシー「『もっと、もっと、もっと』がテーマですね。回数も増やしたいし、日本のグランプリでは、コスプレも少ないので、増えるといいなと思っていますね。グランプリに来てくれる人をもっと、増やしたい。もっと多くの人が満足できるグランプリにしたいと思っています」
――具体的には、どのようにしていきたいと思っていますか?
マーシー「フォーカスを変えていきたいと思っています。日本のグランプリは非常に競技的で、本戦は盛り上がっています。これは非常に良いことですが、それだけでなく、もっとカジュアルな層が楽しめるイベントになれば良いなと思っています」
――そうなれば、もっとみんなが楽しめるグランプリになりますね。
マーシー「私たちはもっと日本のプレイヤーの意見を聞きたいと思っています。なかなか意見をもらえることが少ないので、もっとこうしたいとか、もっとこうしてほしいって意見があればお伝えください」
マーシーさんは、そうにこやかに語ってくれました。
お二方とも、同じような理念のもとグランプリを良くしようと考えているようでした。
来年度からは、グランプリは、MagicFestの一部になると言うことですし、これからもどんどん変わっていくのだろうとというエネルギーを強く感じました。
グランプリには参加者だけでなく、多くの人が関わっています。みんなが良くしていこうと考えている限り、これからももっと進化していくのだろうなと思っています。
これからのグランプリも楽しみですね。
※CFBEへのグランプリの要望はこちらへどうぞ info@cfbevents.com
できれば、英語で、とのことでした。
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