by Yuichi Horikawa

　グランプリの２日目、つまり日曜日に開催されるサイドイベントスーパーサンデーシリーズ(以下SSS)の優勝者、斎藤慎也さんにインタビューをしてきました。

　もし、SSSが何なのか知らない方は、こちらの記事を読んでもらえればよくわかると思います。

• マジックの楽園へのチケットを手に入れろ！スーパーサンデーシリーズとは？

――SSS優勝おめでとうございます。今回のSSSは参加者が220名と聞きましたが、220名のトップに立って今の気持ちはどうですか？

斎藤「とてもうれしいです。今からSSSCに行くのが楽しみです！」

――SSSC（スーパーサンデーシリーズ・チャンピオンシップ）のこともご存知だったんですか？

斎藤「はい。前回の記事を読んで知ってました。それで行きたいと思っていました」

――それはうれしいお言葉です。次のSSSCまで、１年ぐらいありますが、はやく来てくれって感じですか？

斎藤「そうですね、とても待ちどおしいです。実は前回の(グランプリ・神戸2015の)SSSにも出ていたのですが、実はそっちで勝っても仕事の都合でSSSCに行くことができなかったので、優勝できたのが今回でよかったです」

――それはまさに運命的ですね。ちなみにデッキはどのようなデッキを使用されていたのですか？

斎藤「いわゆる４色ラリー（《先祖の結集》）ってやつですね」

――４色ラリーといえば、SSSC2016の優勝者のSamuel Blackさんが使用されていたような形のデッキですか？

※参考：SSSC2016 スタンダード成績優秀者デッキリスト(リンク先は英語)

斎藤「そうです。だいぶ参考にさせてもらいました」

――なぜ４色ラリーにしようと思ったんですか？

斎藤「けっこう考えながらプレイするタイプのプレイヤーなので、以前からラリーのデッキを使ってしっくりきていたんです。そのまま使い続けて、今の４色ラリーの形になったので、使い慣れているデッキで挑みました」

――新発売した『ゲートウォッチの誓い』のカードで何か強いカードはありましたか？

斎藤「《反射魔道士》が強かったですね」

――なるほど。確かにラリーに入るとかなり強力そうですね。ちなみに、マジックはいつごろからプレイされているのですか？

斎藤「『神々の軍勢』の発売(2014年2月7日)少し前ぐらいですから、２年前ぐらいからですね」

SSS１回戦の様子

――２年で、参加者220名のSSS優勝とは、すごい成績ですね！！

斎藤「ありがとうございます。ほんとうはプロツアーに出たかったんですよ」

――それはどうしてですか？

斎藤「マジックを始めたときに、こんなにしっかりと競技としてできるカードゲームがあるんだと驚いたんです。まず、ジャッジがいることにも驚きました。それで、(マジックを)やっていてどんどんおもしろくなって、やるからには勝ちたい、上を目指したいと思ってプロツアーに出たいって思うようになったんです」

――そうだったんですか。では、グランプリ本選も出ていたのですか？

斎藤「もちろん出ていましたよ。ぼこぼこにやられちゃいましたが」

――うーん、そうでしたか......。でも、最終的にはSSSの優勝ですから、すばらしいことですよ。

斎藤「そうなんですよ。漠然とプロツアーに出たいって思っていたのですが、SSSCがマジックがたくさんできるイベントと知って、そっちのほうが(自分にとって)目指すべきところなのかなって思うようになっていたので、今は本当にうれしいです」

――ちなみに、SSSCのどんなところが楽しみですか？

斎藤「マジックがたくさんできることです。普段からMagic Onlineでドラフトをしまくっているので、シアトルにある(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト)本社で、しかもタダでドラフトができるというのは夢のようです」

――他にも楽しみにしていることはありますか？

斎藤「ウィザーズ本社の見学が楽しみです。カードを作っている人たちは、本当にすごい人たちだと思っているので、どういうすごい人たちなのか見たいです。本当は質問とかしたいのですが、会うときっと話しかけられないのかなと思ったりします」

――確かに緊張するかもしれませんが、そこはぜひとも質問をぶつけてみてください。最後に、あなたにとってマジックとはどんなものですか？

斎藤「そうですね。人生って言いたいですが、まだそれほど長くプレイしていないので、今は、人生にしたいものです」

　彼は、笑顔でそう答えてくれました。

　こうしてまた１人、夢のチケットを手に入れたプレイヤーが誕生しました。

　次のグランプリで彼に続くプレイヤーは誰なのか？

　今から私も楽しみでなりません。