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グランプリ・名古屋2016
第15回戦:大澤 拓也(神奈川) vs. 彌永 淳也(東京)
By Sugiki, Takafumi
2日間に渡る長かったグランプリ・名古屋もスイスラウンド最終戦を迎えた。ここでは、大澤はプロツアープラハ2006、彌永は世界選手権2011で、それぞれ世界一を勝ち取った経験のある猛者同士の戦いをお伝えする。6番ポッドからのトップ8入りを目指す。
彌永が構築したのは、青をベースとした青赤コントロール。ゲームを長引かせ、《歪みの預言者》や《ヴァラクートの発動者》でのアドバンテージで勝負を決めに行くデッキだ。一方の大澤は《破滅を導くもの》が2枚入った綺麗な青黒欠色ベースのビートダウンである。
大澤 拓也 vs. 彌永 淳也 |
ゲーム1
大澤が《目潰しドローン》、彌永が《古代ガニ》といずれも後ろ向きなクリーチャーを展開する。大澤は《殺戮ドローン》をプレイし、小粒ではあるが《古代ガニ》では止められないアタッカーを用意する。
彌永が次に出したのは《思考刈り》。大澤は彌永のターン終了時に《思考刈り》を《目潰しドローン》でタップさせ、自分のターンに《破滅を導くもの》をプレイ。《殺戮ドローン》と《目潰しドローン》で攻撃をし、彌永は《古代ガニ》で《殺戮ドローン》をブロック。《目潰しドローン》が通り、彌永に初めてのダメージが与えられる。
《殺戮ドローン》と《思考刈り》が相討った後、彌永が《形状の管理人》、《コジレックの媒介者》、《ウマーラの絡め捕り》と展開しブロッカーを揃えていく一方、大澤は突破力のある《泥這い》を引き込んでプレイ。彌永の場にあるいちばんパワーの大きなクリーチャーを《目潰しドローン》でタップさせながら、《泥這い》で地道な攻撃を繰り出していく。
さらに、大澤は非常に強力なレアカードである《ムンダの先兵》を盤面に追加。次のターンには《ニルカーナの暗殺者》をプレイし、盤面を制圧しにかかる。
対する彌永は《氷の猛進》で《ムンダの先兵》の起動を遅らせるのが精一杯。その間も《泥這い》がコツコツと彌永のライフを削っていく。
彌永は《泥這い》をなんとか《確実な一撃》で討ち取るも、《ムンダの先兵》の起動を止めるに至らない。
このまま続けても時間の無駄と判断し、彌永は早めの投了を選択した。
大澤 1-0 彌永
大澤 拓也 |
ゲーム2
彌永のデッキは低速なコントロールであるが、このゲームにおいては綺麗なビードダウンを成し遂げる。《歪みの預言者》、《目潰しドローン》、《ヴァラクートの発動者》、《形状の管理人》、《掴み掛かる水流》と毎ターン綺麗に動き、《雲マンタ》も攻撃クリーチャーとして用意する。
対する大澤も、《殺戮ドローン》、《破滅を導くもの》、《ウマーラの絡め捕り》2体ときれいに展開してはいるものの、先手後手の差で攻撃に出られず、それどころか彌永の《ハリマーの潮呼び》で3/3の《島》も飛び始めてしまい、《雲マンタ》も含めての強烈な飛行クロックに対処することができない。
大澤のライフは16、13、7と急速にカウントダウンをはじめ、逆転の見込みが無いとの判断で、ここで大澤は次のゲームに進むことを選択した。
大澤 1-1 彌永
彌永 淳也 |
ゲーム3
泣いても笑ってもスイスラウンド最終ゲーム。先手の大澤が《殺戮ドローン》、《コジレックの叫び手》と綺麗な展開をし、対する彌永も《古代ガニ》をブロッカーとして用意する。
ここで彌永に痛恨のミスが。大澤が《殺戮ドローン》、《コジレックの叫び手》で攻撃をした際《コジレックの叫び手》の能力が2回起動できないと勘違いし、《古代ガニ》を《コジレックの叫び手》のブロッカーとして差し出してしまう。大澤は展開が止まってしまうが硬い《古代ガニ》を除去することが最優先と判断し《コジレックの叫び手》の能力を2回起動。《古代ガニ》を一方的に墓地送りにする。
彌永は少しでもゲームを長引かせるため《掴み掛かる水流》を覚醒無しで《コジレックの叫び手》にプレイするなどするが、その間に《殺戮ドローン》は2点のクロックを刻んでいく。
大澤はさらに《頭蓋ふるい》を盤面に繰り出し、彌永がブロッカーを用意できないうちに《殺戮ドローン》と《頭蓋ふるい》での攻撃でさらに6点のダメージを与える。これで彌永のライフはすでに8と致死圏内に。
彌永はようやく《ハリマーの潮呼び》(《掴み掛かる水流》を回収)、《ウマーラの絡め捕り》をブロッカーとして用意して、《掴み掛かる水流》を《頭蓋ふるい》にプレイするなど、なんとか盤面を支えられる状況を作り出した。
しかし、大澤は地上が止まるならばと、《重力に逆らうもの》を展開、彌永も《水脈の乱動》で《重力に逆らうもの》、《コジレックの叫び手》を手札に戻すなど必死の抵抗を見せるも対処策を引かない。
ようやく彌永が引いた飛行のブロッカー《思考刈り》も、大澤は《目潰しドローン》をプレイしてタップさせることで、空からの攻撃路をこじ開けていく。
彌永がようやく2枚目の飛行ブロッカーである《雲マンタ》を引いた時には彌永のライフはすでに4。彌永のターン終了時と、大澤の自身のターンでの《目潰しドローン》の効果の使用により、がら空きになった空から、《重力に逆らうもの》とそれに導かれて飛行を得た《殺戮ドローン》が彌永のライフを削りきった。
大澤 2-1 彌永
大澤が2敗を堅持し、トップ8への望みをつなげた。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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