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グランプリ・京都2017

観戦記事

第13回戦:Pascal Maynard(カナダ) vs. Marcio Carvalho(ポルトガル)

By Sugiki, Takafumi

 グランプリ・京都2017もセカンドドラフトとなり正念場を迎えている。リミテッドのグランプリ2日目は2回のドラフトによって行われるのであるが、2回目のドラフトの1番テーブルは、最もトップ8に近いテーブルと言える。

 そこに、日本のプレイヤーの姿は......

 無い。第12回戦終了時点での暫定順位で、日本のプレイヤーの最上位は9位。1番テーブルは全て海外から参戦しているプレイヤーによって埋められているのだ。

 「ジョニー・マジック」ことジョン・フィンケル/Jon Finkel、今シーズンのプロポイント暫定トップであるマルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho、北米のトッププレイヤーであるパスカル・メイナード/Pascal Maynardなどを含んでいる。

 テキストカバレージのテーブルに呼ばれたのは、メイナードとカルヴァリョ。メイナードは、来季のプラチナ・レベルに望みをつなげるために、カルヴァリョはプロポイントランキングの最上位をより確固たるものにするために、テーブルを挟んで対峙する。


目標は違えど、お互い負けることができない2人
ゲーム1

 メイナードは《血怒りの喧嘩屋》、《名誉ある門長》、《レト一門の槍の達人》とクリーチャーを展開し、一方のカルヴァリョが《激情の試練》で《血怒りの喧嘩屋》を除去して、《苦刃の戦士》と《川ヤツガシラ》をブロッカーとして用意する。ここまでで、メイナードが先手の利を活かして、カルヴァリョのライフを13まで削っている。


パスカル・メイナード/Pascal Maynard

 メイナードはおもむろに、《名誉ある門長》と《レト一門の槍の達人》で攻撃。しかも《レト一門の槍の達人》を督励しない。何かインスタントがあることは読めてはいるものの、ブロックしないとジリ貧になるカルヴァリョは、《名誉ある門長》を《苦刃の戦士》と《川ヤツガシラ》でダブルブロック。

 結果、《火をつける怒り》がメイナードの手札から唱えられ、さらに《オケチラの報復者》も戦場に出たことで一気にメイナードにゲームが傾く。

 カルヴァリョがここでできたアクションは、《知識のカルトーシュ》を《川ヤツガシラ》にプレイして《激情の試練》を戻すというもの。なんとか《川ヤツガシラ》をブロッカーたる大きさに成長させることができた。

 しかし、メイナードは多少の犠牲を払おうとも攻撃の手を緩めない。一方的に討ち取られるクリーチャーが出ようとも、カルヴァリョの側に《象形の守り手》が現れようとも、ひたすらに殴り続ける。

 最後は《毅然たる生き残り》の督励により、カルヴァリョのライフが0となった。

メイナード 1-0 カルヴァリョ


ゲーム2

 先手のカルヴァリョが《ロナスの重鎮》、《苦刃の戦士》と展開するも、メイナードの《毅然たる生き残り》と《オケチラの報復者》が立ちはだかる。

 そして、カルヴァリョは不幸にも土地が2枚でストップしてしまう。《残忍な野猫》を出して、チャンプブロックに回してドローを進めても、見えたのは追加の《残忍な野猫》。2匹目の《残忍な野猫》ももう一度チャンプブロックに向かわせる。それでもまだ土地を引かない。

チャンプブロックに回るも、カルヴァリョに希望をもたらすことはなかった

 チャンプブロッカーが無くなったカルヴァリョは、ついにダメージを受け始める。《オケチラの報復者》が督励され、カルヴァリョのライフが16に。さらにメイナードは《血怒りの喧嘩屋》を盤面に追加する。


マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho

 カルヴァリョはようやく3枚目の土地を引いたものの、盤面に追加できるのは追加の《ロナスの重鎮》。いよいよもってメイナードが1敗を堅持する刻が近づいている。

 メイナードは仕上げに《オケチラの報復者》《毅然たる生き残り》《血怒りの喧嘩屋》で攻撃。カルヴァリョが《毅然たる生き残り》を討ち取るために、《苦刃の戦士》と《ロナスの重鎮》でブロックしたところにメイナードは《捲土》という完璧な動き。

 完全に盤面が崩壊してしまったカルヴァリョは、メイナードに右手を差し出し、握手を求めたのだった。

メイナード 2-0 カルヴァリョ

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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