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グランプリ・神戸2014

戦略記事

インタビュー:ゴールドレベルのプロプレイヤーたち

by Hisaya Tanaka

 昨年の活躍でゴールドレベルのプロプレイヤーとして今年度を戦うこととなった4人のプレイヤーにも、グランプリ・神戸の展望や今後の活動についてインタビューをしてみました。


八十岡 翔太

 まずは独創的なデッキを武器に大会参加を続ける八十岡翔太。今回のグランプリ・神戸も、多くのプロが挙げたような主要デッキではない様子。

――どんなデッキが多いと思っていますか?

 緑黒、親和、トリコ、双子。この4つは多いだろう。次が殻だけど、これ以降はまばらだろうね。環境が固まりすぎてて、マーフォークとかフェアリー、ソウルシスターズとかはいるだろうけど、最初に言ったやつらがダントツだろうね。それ以外は勝たないだろうね。メタゲームが固まっちゃってる。

――(デッキ公開しないという話をしつつ、八十岡デッキについて質問)

 モダンシーズン始まった時からデッキは決まってるから、パーツの選択をしただけ。昨日の朝まで数枚決まらなかったけど。


行弘 賢

 続いては行弘 賢。プロツアー『マジック2015』の最終ラウンドで滑り込みでゴールド維持を確定させ(最終25位)、今年度こそプラチナ復帰を目指す。

――グランプリ・神戸、今のモダン環境ってどうですか?

 親和がデッキ完成でいえばダントツに高いです。Tier1がトリコ、殻、黒緑のジャンクで、親和にどう立ち向かうかって感じですね。

――それ以外はだめですか?

 それ以外は地力がない。虎視眈々と四天王の座を狙っているけど、奪えないみたいな。モダンの環境がこうなってから長すぎて、デッキのポテンシャルがわかりきってる。

 上位4つのデッキはどのデッキと戦っても4:6から6:4の相性で戦えるけど、それ以外のデッキは7:3とかのマッチアップが起きてしまうギャンブルデッキ。メタゲーム次第では強いんですけど、アーキタイプが多いから変なのと当たったらすぐ負けちゃうみたいな。

 この環境はコンセプトを押し付けて圧倒的に勝つか、コンセプトをハンデス(手札破壊)で打ち倒すデッキが強いと思うのですが、トリコロールのようなデッキはどうしてもカウンターなど受けのカードが入ってしまい、環境的にはよくないと思います。

 みんな全体的なデッキの完成度も高いのでカードパワーだけでは勝てないし、複雑なギミックはハンデスでいかれてしまいますね。


三原 槙仁

 今年度ゴールド到達、そして殿堂入りを果たした三原 槙仁。彼にはグランプリ・神戸の見解とともに、今後のマジックとのつきあいかたについても話を聞いてみました。

――まずは殿堂入り、おめでとうございます。

 ありがとうございます。

――グランプリ・神戸とモダン環境についての見解をお願いします。

 自分が使い慣れてるデッキに、より精通している人が勝つ環境。モダンはデッキが多くて、対策カードの種類も多く、色々な方法で対策されることが多いので、その道筋をいっぱい知っていて対応できる人が勝てると思います。

――主要アーキタイプは何を想定してますか?

 親和、黒緑、殻、双子だね。グランプリだと親和とか赤バーン、感染も多くなると思う。逆に殻は難しいから減るんじゃないかな。

――殿堂プレイヤーとなりましたが、今後の展望は。

 プロツアーと国内グランプリは行くね。アジアも近いのなら行くと思う。殿堂になってマジックに対するスタンスが変わることはないけど、デッキ選択でオリジナルデッキ選ぶことができるようになったかな。


中村 修平

 最後に中村修平。長きに渡りプラチナを維持をしていたが、今年度はゴールドレベルとなった。今後の展開は?

――今回はカバレッジスタッフとしてライター参加ですが、グランプリ・神戸はどうなると考えていましたか?

 親和・黒緑・双子・殻の上位4デッキが勝つと思う。でも、自分だったらガードが下がっているデッキを使いたいのでZooを使うと思う。思考時間はゼロだけどね。

――今後のプレイヤーとしての展望は?

 ゴールド落ちしたらマジックを引退しようと思っていたのですが、プロ・プレイヤー・クラブのレベル待遇の変更がよかったのでプロツアーには出るつもりです。もちろん未練があるので、プロツアーで16位くらいに入ってプラチナレベルが狙えそうな位置まで行けたら、考えなおすかもしれません。望みは薄いですが。

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