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グランプリ・神戸2014

戦略記事

インタビュー:渡辺 雄也

By Hisaya Tanaka

 昨年度はグランプリ北京優勝などの活躍をしてプラチナレベルを維持、今年度も世界選手権の権利を得た渡辺雄也。すでにチームリミテッドでアメリカのグランプリに参加し、今年度のプロ活動をスタートさせている。

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――グランプリ・神戸の展望はどう考えていますか?

 モダン環境はかなりデッキのアーキタイプが多く、Tier2までで20種類近いデッキがあると思っています。その中で親和・黒緑系・双子のデッキパワーが抜け出ていて、最後まで勝つためには障害になるかなと。次点で殻デッキ。この3つのデッキを使うか、この3つに勝てるデッキを使うかですね。

――この3つに勝てるデッキってあるんですか?

 トリコロール(青白赤)のヘビーコントロールなら勝てるかもしれないけど他のデッキにきついので、概ねこの3つを使うのがベターですね。

 先々週までチームシールドの練習をしていて、今週集中してモダンの練習をしてたのですが、環境が成熟していてこの3つのデッキが飛び抜けているので、奇をてらったことができないという感想です。

 あと、ひとつのデッキをやりこんだ人が勝つ環境ですね。奇抜な高得点のデッキを作るよりも、60点のデッキをやりこんだ人が勝ちますね。サイドボーディングとか色々なシチュエーションにケースバイケースで対応できた人が、勝つと思います。

――今後のプロ活動についてどう考えていますか?

 プロツアーと国内グランプリは当然として、プロツアーの直後に行われる、いわゆる「コネクトGP」には参加しますね。この前チームシールドに出ていた時に友晴君とかに誘われたので、アメリカのグランプリに単発で行くことも考えてます。アジアのグランプリはもちろん全部出るつもりです。

 今年も世界選手権に出ることができるので頑張っていきたいところですが、目標としてはグランプリをあと1勝と、プロツアートップ8に入りたいです。グランプリはもう1勝すればカイ・ブッディの記録を抜きますし、これらの目標が達成できたら、殿堂ノミネートされた時に自分自信でも納得できると思うんですよね。


 神戸の展開を聞いているうちに再来年の殿堂ノミネートの話になり、大きな目標を語ってくれた渡辺プロ。この神戸でその目標をひとつ達成してくれるかもしれない。

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