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グランプリ・クアラルンプール2016
デッキテク:齋藤 友晴の「4色機体」講座
by Masashi Koyama
プロツアー『カラデシュ』で香港の雄リー・シー・ティエン/Lee, Shi Tian をトップ8に送り出したチーム「MTGMintCard」と多国籍プロたちによる調整チーム。
このグランプリ・クアラルンプール2016に、そのリー自体は台風の影響で参戦できなかったものの、チームメイトの齋藤友晴がデッキをチューンアップして持ち込んでいる。
プロツアーの影響を鑑みて、青白フラッシュ相手を意識して微調整したという「4色機体」。
デッキ自体は広く知れ渡っているものの、サイドボードプランやデッキ構築の考え方について齋藤に話を伺った。
3 《山》 3 《平地》 4 《感動的な眺望所》 4 《秘密の中庭》 4 《尖塔断の運河》 4 《霊気拠点》 -土地(22)- 4 《発明者の見習い》 4 《スレイベンの検査官》 4 《模範的な造り手》 4 《屑鉄場のたかり屋》 4 《経験豊富な操縦者》 1 《異端聖戦士、サリア》 -クリーチャー(21)- |
4 《蓄霊稲妻》 3 《無許可の分解》 4 《密輸人の回転翼機》 3 《耕作者の荷馬車》 3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文(17)- |
4 《流電砲撃》 2 《儀礼的拒否》 1 《断片化》 2 《革命的拒絶》 2 《無私の霊魂》 1 《否認》 1 《燻蒸》 1 《反逆の先導者、チャンドラ》 1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -サイドボード(15)- |
チューニングの方向性
プロツアーから時間は無かったが、その中でも若干のカードの入れ替えが行われている。
――プロツアー『カラデシュ』から何を意識して調整しましたか?
「プロツアーのスタンダード9勝1敗ラインに青白フラッシュが多かったからそこを意識したよね。《無許可の分解》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の増量と《異端聖戦士、サリア》だね」
デッキレシピが知られているため、サイドボードにも手が加えられている。
「デッキレシピがバレちゃっているから、意外性のあるカードを加えているよ。《燻蒸》や《否認》、《反逆の先導者、チャンドラ》がその部分だね」
各デッキへのサイドボーディング
vs 青白フラッシュ
In
- 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》×1
- 《断片化》×1
- 《革命的拒絶》×2
Out
- 《経験豊富な操縦者》×4
「青白フラッシュ相手に《経験豊富な操縦者》が弱いから、そこをサイドボーディングするね。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》はこっちの方が強いから追加して、《革命的拒絶》は相手の《大天使アヴァシン》に合わせる目的だね。《断片化》は《密輸人の回転翼機》や《停滞の罠》を壊せるから(サイドインする)」
1マナの《模範的な造り手》《発明者の見習い》などのビートダウンパーツ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》などを残し、カウンターで反撃を抑えるという。
vs 黒緑昂揚
In
- 《流電砲撃》×4
- 《革命的拒絶》×2
- 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》×1
- 《反逆の先導者、チャンドラ》×1
- 《燻蒸》×1
Out
「相手のデッキ構成にもよるんだけど、《最後の望み、リリアナ》に引っかかるクリーチャーを(サイド)アウトするね。黒緑はコントロールのイメージがあるかもしれないけれど、《残忍な剥ぎ取り》などのクリーチャーを並べてくるから、こちらもコントロールのように振る舞うサイドプランだね。」
vs (4色)機体
同型のマッチアップは先手後手でサイドボーディングが異なるとのことだ。
先手
In
- 《流電砲撃》×4
- 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》×1
- 《断片化》×1
Out
後手
In
- 《流電砲撃》×4
- 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》×1
- 《断片化》×1
- 《燻蒸》×1
Out
「同型対決はリミテッドに近いところがあるかも。先手の場合は重い除去を抜いてひたすら攻めるんだけど、後手の場合は全力で除去を入れて、アタッカーを少し減らす形だね」
vs 《霊気池の驚異》
In
Out
- 《蓄霊稲妻》×4
- 《無許可の分解》×3
- 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》×1
「《霊気池の驚異》相手は除去を抜いて、カウンターを入れるね。(グランプリ・クアラルンプールの会場には)あまりいないけれど」
先手後手のサイドボーディングを意識してデッキを組もう!
齋藤が最後にこの環境についてアドバイスしてくれたのは、
「先手後手の影響が強い環境だから『先手後手のサイドボーディング』を意識してデッキを組むと良いと思います」
とのことだった。
詳細にサイドボードプランを提示してくれた多国籍チームによる4色機体。このデッキをお使いの方には、ぜひ参考にしていただければと思う。
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