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グランプリ・北九州2013

観戦記事

第13回戦:塚原 一翔(愛知) vs. 山本 賢太郎(埼玉)

By Masami Kaneko

塚原 一翔(ナヤビートダウン) vs. 山本 賢太郎(黒緑コントロール)

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 勝てばTop8にぐっと近づく1敗ラインから、愛知の塚原と埼玉の山本の一戦をお送りしよう。

 塚原は愛知の強豪で、2011年日本王者の石田龍一郎らと仲良く話す姿が見えた。

 山本もまた埼玉の強豪で、同じく今回の大会で1敗ラインに居る高橋優太とチームでプロツアー・サンディエゴ2007準優勝を果たしている。

 Top8に向けてコマを進めるのはどちらか。熱戦に期待しよう。

ゲーム1

山本 賢太郎

 Top8に残るためにはどうしても勝ちたいこの試合。塚原が即決でマリガンしたのに対して、山本はじっくりと考えて7枚をキープする。塚原も6枚をじっくりと考えてキープ。

 山本の《漁る軟泥》に対して一歩強力な《ロクソドンの強打者》で応え、それに対してさらに《ヴェールのリリアナ》の[-2]能力で除去と序盤から激しい攻防が繰り広げられる。

 マリガンしてしまった塚原はリリアナでじりじりとリソースが削られていき苦しい。山本の《冒涜の悪魔》に対しても塚原は追加戦力を用意することができない。

 《ボーラスの信奉者》で《冒涜の悪魔》が生け贄に捧げられ、クロックこそ減少したものの圧倒的なアドバンテージ格差が生まれてしまう。

 塚本も《ボロスの反攻者》で対抗しようとしてみるが、丁寧に除去を重ねられて、成長しきった《漁る軟泥》と《変わり谷》が塚原にとどめを刺した。

塚原 0-1 山本

 静かにサイドボーディングをしていく二人。高まる緊張。静かに闘志を燃やしていく。

ゲーム2

塚原 一翔

 塚原の先手2ターン目《復活の声》がファーストアクション。この対処しにくいクリーチャーに、山本は《漁る軟泥》で応じる。塚原は《ドムリ・ラーデ》を展開し、《復活の声》と《漁る軟泥》を「格闘」させる。序盤から激しい攻防だ。

 山本は《生命散らしのゾンビ》を唱え指差し確認。2枚の《ロクソドンの強打者》と《スラーグ牙》というなんとも強力な手札から《スラーグ牙》を追放。塚原は予定調和的に《ロクソドンの強打者》を戦場に送り攻め立てていく。

 この攻めに対して山本は《生命散らしのゾンビ》の攻撃で《ドムリ・ラーデ》を墓地に送り、さらに《化膿》で《ロクソドンの強打者》除去し盤面を捌く構えだ。

 しかし塚原の後続も途切れない。《復活の声》《ロクソドンの強打者》と並び立て、サイズでも数でも押していく。山本は《見えざる者、ヴラスカ》で《ロクソドンの強打者》を破壊しなんとか盤面を整理していく。

 塚原の攻撃はいったん《見えざる者、ヴラスカ》に向かい、これを山本は素直に受け入れた。《漁る軟泥》を追加した塚原、ここまでの激しい攻防で墓地に餌はたっぷりある。しかしこれにも即座に《破滅の刃》。さらに《悲劇的な過ち》で盤面が綺麗になっていく。

 そしてついに盤面のクロックが《復活の声》だけになってしまったところで、山本は《吸血鬼の夜鷲》を追加する。しかし塚原も《修復の天使》を追加し両者一歩も譲らない。

 《修復の天使》の攻撃に山本は今後のゲーム展開をじっくりと検討し、《吸血鬼の夜鷲》と相打ち。

 《復活の声》と《生命散らしのゾンビ》がお互いに攻撃を重ね、山本が《スラーグ牙》をトップデッキする。塚原も引いてきた《修復の天使》でなんとか相打ちするが、《生命散らしのゾンビ》が止まらない。

 残りライフが3まで追い詰められてしまった塚原、山札に回答を求めてみるものの、じっくり考えたうえで場のカードを片付けたのだった。

塚原 0-2 山本


 山本、Top8に向けて大きく前進!

 なお、山本のチームメイト、盟友である高橋優太もこのラウンドを勝利し、揃って12勝1敗ラインで14回戦に向かうことになった。2人のTop8での対決に期待したい。

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