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グランプリ・北九州2013
第4回戦:八十岡 翔太(東京) vs. 田中 公誉(愛知)
By Hisaya Tanaka
八十岡 翔太(青黒コントロール) vs. 田中 公誉(ジャンドミッドレンジ)
第4回戦が始まった。
グランプリトライアルで獲得できるBye(不戦勝)が2となった今、ここから登場するBye3を持ったプレイヤー達は、プロプレイヤーやプレインズウォーカーポイントを大量に持った本当の強豪たちである。そんな中からフィーチャーエリアに招待されたのは八十岡翔太。今回もオリジナル色の強いデッキを持ち込んでの登場だ。
一方、対戦相手は愛知の田中公誉。前日トライアルを勝ち抜いてBye2を獲得したプレイヤーだ。前日の勢いを維持し初戦を勝利、そのままの勢いで強豪八十岡を撃破できるのか。
ゲーム1
ダイスロールの結果先手をとった八十岡だったが、マリガンからスタート。田中もそれに合わせてマリガンと両者手札を減らしてのスタートとなった。八十岡は6枚でキープとなったが、田中は少し悩んだ末にさらにマリガンを選択し5枚でのゲーム開始に。
《湿った墓》《水没した地下墓地》から《漸増爆弾》を置いた八十岡に対して、田中は《草むした墓》《ケッシグの狼の地》から《漁る軟泥》と展開。土地を伸ばしカウンターを構える八十岡は、ダブルマリガンで2ターン目に《ケッシグの狼の地》を置いた田中の土地事故を考慮し、3ターン目の《遥か見》を《中略》するも、田中は土地を引いていたようで《踏み鳴らされる地》を置いてターンを返す。
八十岡はここで《家畜化》で《漁る軟泥》のコントロールを奪取。田中は4枚めの土地を置けなかったため、これで攻守が入れ代わってしまうかに見えたが、次のターンに待望の黒マナである《血の墓所》を引くと《ヴェールのリリアナ》をプレイし、《漁る軟泥》を除去することに成功した。
《漸増爆弾》のカウンターを3のまま維持した八十岡だったが、《ヴェールのリリアナ》を排除せずにターンを返す。田中は土地を引き込み《スラーグ牙》を見せるが、これは《雲散霧消》でカウンター。続いて《ヴェールのリリアナ》の起動を迷ったが、そのままターンを返した。
《変わり谷》を置いてエンドした八十岡に対してまたも《スラーグ牙》をプレイした田中。無事スルーされて戦場に着地させると、今度は《ヴェールのリリアナ》の能力を起動。しかし残った2枚の手札が両方とも除去だった八十岡は、共に《スラーグ牙》に打ち込みむと、次のターンに《変わり谷》を起動して《ヴェールのリリアナ》に攻撃をし除去に成功。そして、さらなる《漸増爆弾》を準備した。
手をゆるめたくない田中は、ここで《原初の狩人、ガラク》をドロー。これはカウンターが4つ載った《漸増爆弾》にすぐに除去されてしまいそうだが、ビースト・トークンを生成しクロックを場に残す。
もちろん八十岡は《漸増爆弾》で《原初の狩人、ガラク》を始末。続くターンで攻撃してきたビーストトークンも《ケッシグの狼の地》が起動されたところで《漸増爆弾》を起動してしのぐ。田中がターンを返すと、このターン八十岡が引いていた《好機》をプレイ!
八十岡 翔太 |
手札が一気に増えた八十岡は《熟慮》でさらに手札を整えに入る。田中はなんとか《漁る軟泥》を引き込み攻撃を行うも、《変わり谷》のチャンプブロックからの《悲劇的な過ち》で除去されてしまう。
そして、ついに八十岡の場に《思考を築く者、ジェイス》が登場。《嘘か真か》効果でドローを進めると、今度は《月の賢者タミヨウ》まで着地し、完全に八十岡のペースに。数ターン後には《月の賢者タミヨウ》の紋章能力を発動させた八十岡に対し、《生命散らしのゾンビ》で手札を確認すると田中は投了を宣言した。
八十岡 1-0 杉浦
ゲーム2
第1ゲームはお互いマリガンとなってしまったが、このゲームは二人とも7枚でゲームが開始された。
《遥か見》から《ヴェールのリリアナ》と展開した田中は、ディスカードを強制しながら《スラーグ牙》を着地させるという理想的な展開。一方八十岡は、《ザスリッドの屍術師》を2体並べることでかろうじて戦線を維持している形だ。
田中が《高原の狩りの達人》をプレイすると、八十岡は《思考を築く者、ジェイス》で土地2枚を手に入れ《ヴェールのリリアナ》のディスカードに備える。しかし執拗にディスカードを繰り返す《ヴェールのリリアナ》は《スラーグ牙》と《高原の狩りの達人》に守られ続けため、あっという間に忠誠度が7になってしまった。
《ヴェールのリリアナ》の奥義がプレイされたところで八十岡は《好機》をプレイ。引いたカードと相談し《変わり谷》とゾンビトークンを戦場に残して《ヴェールのリリアナ》へのプレッシャーを残したのだが、田中からはさらなる《ヴェールのリリアナ》が登場。もちろん《スラーグ牙》や《高原の狩りの達人》が八十岡のライフも削りにかかる。
《ザスリッドの屍術師》をドローし《ヴェールのリリアナ》のクリーチャー除去能力を押さえ込んだかにみえた八十岡だったが、田中はここで《ラクドスの復活》をドロー。直接八十岡のライフを0にしてしまった。
八十岡 1-1 田中
ゲーム3
田中 公誉 |
八十岡は2、3ターン目に《熟慮》をプレイすると、4ターン目には《変わり谷》で攻撃するという立ち上がり。一方、田中は《地下世界の人脈》を3,4ターン目にプレイして、コントロールの八十岡に対し長期戦でも負けない構えを見せる。
田中は《酸のスライム》をプレイし《変わり谷》を破壊するのだが、《肉貪り》であっという間に除去されてしまう。《強迫》で八十岡の手札を確認してみると、その手札は《瞬唱の魔道士》が2枚。クリーチャーを出しても除去されてしまう田中は、ここから《地下世界の人脈》を使い毎ターン3ドローを繰り返していく。
大量のアドバンテージを取られている八十岡は、連打される《高原の狩りの達人》《ヴェールのリリアナ》《漁る軟泥》を《漸増爆弾》や《月の賢者タミヨウ》でなんとかしのいでいくのだが、ターンが経てば経つほど《地下世界の人脈》でのカード差が如実にあらわれていく。
《月の賢者タミヨウ》でドローをしたところで《漸増爆弾》を引き、盤面を一度リセットすることに成功した八十岡だったが、残ってしまった《漁る軟泥》が全く止まらない。最後はブロッカーである《ザスリッドの屍術師》を除去され、田中が八十岡のライフを削りきった。
八十岡 1-2 田中
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