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グランプリ・広島11

読み物

Round 4: 井川 良彦(東京) vs. 小室 修(東京)

By Shiro Wakayama  プロツアー・名古屋2005で優勝し、弁当屋からプロプレイヤーから転身した小室と、プロツアー・サンディエゴ2010でTOP8入賞、今年の日本選手権(リンク)でもTOP4に入賞し日本代表(補欠)となった井川。  一度はマジックの頂点を極めたが、最近は少しマジックから遠ざかっていた小室。  最近新しい仕事に就き、参加権利がありながらも世界選手権には行けないらしい井川。  若いころからマジックに触れ、時が経ち、マジックとの関わり方も少しずつ変わっていった二人。  ここで勝利し、白星を連ねるのはどちらか?    余談ではあるが、二人は某カードショップの元店員と現店員であり、筆者は店長という何とも不思議なフィーチャーテーブルであったりもする。
Game 1
小室 修
小室 修
 先手の先輩井川がダブルマリガンを宣言。bye明け早々に、厳しいマッチとなってしまった井川。対する後輩小室は悠々とキープを宣言。  2ターン目に《燃え上がる憤怒の祭殿》をプレイし、《チャンドラのフェニックス》で攻撃をする。対する小室、せっかくのチャンスにも関わらず、《ラノワールのエルフ》を展開するのみにとどまり、その《ラノワールのエルフ》も《電弧の痕跡》で焼かれてしまう。  さらに、《嵐血の狂戦士》が戦場に出て、ライフは14。さらに場のクロックは5点+《燃え上がる憤怒の祭殿》に5個のカウンターが乗るという厳しい状態に。  《燃え上がる憤怒の祭殿》は《内にいる獣》で対処したものの、クロックは逆に増え、ライフは6まで落ち込んでしまう。  ここで起死回生の《殴打頭蓋》をプレイした小室だったが、《オキシド峠の英雄》をトップデッキした井川が、《殴打頭蓋》の上から殴りきって、ダブルマリガンながら勝利をもぎ取った。  無駄がなければ、ハンドの枚数の多寡など意に介さないのが赤単である。 井川 1-0 小室
Game 2
 負けて先手を取った小室が今度はマリガニングトラブル。6枚の手札を見て小さくうなずきキープを宣言。  《ラノワールのエルフ》から幸先よくスタートするものの、これは《はらわた撃ち》で墓地へと放り込まれ、井川の側には《嵐血の狂戦士》がカウンターを乗せずに登場する。  序盤のロケットスタートがうまくいかなかった小室だが、《不屈の自然》でマナブースト。  これに対して、井川は《饗宴と飢餓の剣》という、ほぼ緑単の小室にとって非常に強力な装備品を展開。  小室も、これに対処できないなどと露呈できないので、マナを全く使わずにターン終了。《内にいる獣》を強烈に匂わせる。  井川も《饗宴と飢餓の剣》を装備することでテンポロスすることを嫌い、《チャンドラのフェニックス》を展開して攻撃することを選択。小室のライフを少しずつ削っていく。  だが、これに対して《ダングローブの長老》から、《原初の狩人、ガラク》をプレイ。「-3能力」を2回連続で使用して、盤面は劣勢ながらも、多大なるリソースを手に入れて、大逆転をするためのプランを模索する。 井川 良彦
井川 良彦
 しかし、井川も攻めの手を緩めない。  《流城の貴族》、《転倒の磁石》《トゲ撃ちの古老》と展開して、小室がリソースを活用しきる前にゲームを終わらせようと、攻め急ぐ。  《ダングローブの長老》への特攻を含めた、少し無理矢理な、しかしダメージを綿密に計算した井川のライフが、小室のライフを2まで追いやる。  《原初の狩人、ガラク》によって、大量の手札を抱えた小室だが、溢れかえる手札を恨めしそうに見ながら、彼らを活躍させることが出来ずに、井川の勝利を祝福した。 井川 2-0 小室
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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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