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EVENT COVERAGE
エターナル・ウィークエンド・アジア2018
主催者インタビュー:日下部恭平~そこに1人でもプレイヤーがいるなら~
日本初のエターナル・ウィークエンドを主催したBIG MAGICの日下部恭平さんに、今大会についてお話を聞きました。ご本人も長くエターナル環境をプレイしてきており、プレイヤーの需要を理解しつつ、さらにこれらのフォーマットを広めていきたいという強い思いを語っていただきました。
まずはここから
――エターナル・ウィークエンドを日本でやることになったいきさつを教えてください。
日下部「アメリカとヨーロッパではすでにあったのを、日本でもやりたいやりたいとずっと思っていたら、ウィザーズさんから話をいただいて、じゃあぜひやらせてください! と」
――日本では「デュエルコマンダー」や「オールドスクール」はマイナーなフォーマットなので、よくそういうものも含めて開催したなと思ったんですが……。
日下部「1人でもプレイヤーがいるならやってあげたくて。今回やることによって知名度が上がって、プレイヤーが増えてほしいですから、まずはやり始めないと。レガシーもまさに最初はそんな感じでしたからね。すごい初期にBIG MAGICで大会があったときは、僕を入れて参加者8人とかで。それが、『今日は30人も来た、すごい!』みたいなのをずっと続けてたらそのうち100人になり、今回は600人規模にまでなった。そういうのを実際に見てきてるんで、ほかのフォーマットもどんどん広がればいいなと思います。なので今回来ていただいた人には、本当に感謝しています」
――参加人数的には、これくらい来るだろうなと思っていましたか?
日下部「だいたい予想通りですね。レガシーはちょっと予想より多かったですけど。500人来るかなくらいに思ってたので、ありがたいことです」
――エターナル環境のプレイヤーは増えてきているんですか?
日下部「増えてますね。年齢層が上がっていくと、スタンダードを追いかけるのは難しくても、レガシーは環境があまり変わらないので長く遊べるという人が多いようで。僕自身も、スタンダードはやらないけどレガシーとモダンをやりますし。今回も、『1年ぶりのマジックです』って人とかもいました」
――そういう意味では、「20年ぶりにマジックやろうかな」って人がいたらオールドスクールはちょうどいいですね(笑)。
日下部「そういう人がいたらうれしいですね。あと、『ベータ版』や『アルファ版』のカードって、レガシーだとほとんど使われないですけど、オールドスクールだとすごく強かったりするので、そういうところにスポットが当たるのもマジック的にいいことだなと思います。《セラの天使》なんかが本当に強かったってことがわかりますよね」
――確かに、《シヴ山のドラゴン》もすごく活躍しましたし。そういうカードに改めて光が当たるというのはおもしろいですね。
歴史の第一歩として
――BIG MAGIC OPEN(BIG MAGIC主催の賞金制大会)やグランプリなどで大きな大会を仕切るのは慣れていると思いますが、今回何か特別なことはありますか?
日下部「プレイヤーが安心してプレイできるようにというのをメインに考えていて、ヴィンテージやオールドスクールは柵を設けて、プレイヤー以外は入れないようにしてますし、クロークも普段はやってないんですけど、今回は荷物を預けてデッキだけ持ち歩けばいいように用意しました」
――それはいいですね。このエターナル・ウィークエンドですが、今後も開いていただけるんでしょうか?
日下部「ぜひやりたいです。ウィザーズさん次第ですけど」
(※近くにいたウィザーズ社員「がんばります!」)
日下部「これから毎年開いていって、グランプリくらい当たり前にあるようにしていきたいですが、今回がまずはスタート地点ということで。『あの時レガシー1000人行かなかったんだ、こんなに狭い会場でやってたなんて信じられない』って言われるくらいになってほしいですね(笑)」
――そうなったら、今日が歴史の第一歩ですね。プレイヤーは増えてきているとはいえ、さらに増えるには何が必要なんでしょうか。
日下部「何なんですかね。今回は時間がなくてあまりできなかったんですけど……たとえば、基本的にパワー9を使うヴィンテージで、パワー9が入ってないデッキで出た人限定の上位賞をあげるみたいな、そういうことをしたら敷居が下がるんじゃないかなって考えています。なかなか難しいですけど」
――なるほど。今後も、オールドスクールみたいにまた新しいフォーマットが増えるかもしれないですし、今マジックから離れているような方でも、カードを捨てずにいろんなフォーマットを試してほしいですね。
日下部「これは声を大にして言いますけど、カードを捨てるのだけは絶対にやめたほうがいいですね。この先何があるかわからないですから」
――確かに。それでは、今日はお忙しい中どうもありがとうございました。
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