読み物
Round 12: 吉森 奨(神奈川) vs. Pascal Maynard(カナダ)
by Atsushi Ito
2ndドラフト3回戦を終えて、藤田 剛史(大阪)がスタンディングトップに名を連ねる他は軒並み3敗ライン以下まで後退した日本勢。だがそんな中でもただ一人、2敗ラインに踏みとどまっている日本人がいた。
プロツアー初参戦の吉森だ。
とはいえ、これまでたまたま仕事上の都合などで参加が難しかったというだけで、プロツアーの出場権自体は幾度も獲得しているという吉森。その実力は折り紙つきだ。
ドラフトラウンドも手堅く4-2で折り返し、ここからはブロック構築ラウンド5回戦。
持ちキャラであるドランカラーのデッキではないものの、初日の5回戦を全勝した珠玉の白単《》で、トップ8まで駆け抜けることができるか。
Game 1
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Pascal Maynard |
先手はMaynard。《》《》から《》×2と軽快にパーマネントを展開する吉森に対し、Maynardは《》《》《》とセットしてゴーするのみ。どうやらMaynardのデッキは青白コントロールのようだ。
そんなMaynardのファーストアクションとなったのは、エンド前に《》へ《》を撃ち込んでからの4ターン目《》。これは即座に《》でリムーブ(《》で金属術は達成している)され、さらに吉森はエンド前に《》でデッキを掘り進める。返しのターンにも《》をX=4で設置する吉森。
だがMaynardの次なるアクションは《》。即座に-2能力が使用されると、飛行のクロックが全くないためこれを返しで落とすことができない吉森。仕方なく《》のみでアタック後、《》を起動してからの《》展開にとどめる。
これを好機と見たか、ここでMaynardはさらに-2能力を使用してトークンを並べ、《》をも展開する。
しかし、2回の《》のドローのサポートで吉森はそのカードに辿りついていた。
《》。
《》《》、2体のマイアトークン、《》。そのすべてが+2/+2された怪物となってMaynardに襲いかかる。
Maynardも兵士トークンでチャンプしつつ、どうにか《》《》と展開してライフを守りきろうとするが、吉森のフルアタックで残りライフ2点がちょうど削りきられてしまったのだった。
吉森 1-0 Maynard
吉森は《》をケアして《》《》を全抜きし、《》《》《》をサイドインした。
Game 2
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吉森 奨 |
ここで不運にもMaynardがダブルマリガンしてしまうが、吉森のキープした7枚は
というもの。サイド後の後手であることを踏まえればキープはおそらく正着なのだが、きちんと土地が引き込めないようならゲームはまだわからない、といったところか。
しかし、吉森の勢いはとどまるところを知らない。
この局面でドローは2連続で《》。デッキに愛されている。
濃厚な手札がほぼ全てアクティブになった吉森は、1ターン目の《》こそ《》されるものの、《》《》と着実にクロックを形成していく。
Maynardも《》や《》で耐え、何とか《》までつなごうとするが、ダブルマリガンが響いて7枚目の土地まで辿りつけない。
結局吉森が先に《》を貼って飛行8点クロックを形成してしまうと、もはやMaynardに逆転の目は残されていないのだった。
吉森 2-0 Maynard
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