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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

2016.04.14

津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ 『イニストラードを覆う影』参入!春のローテーション

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 こんにちは!晴れる屋の津村です。

 先週末に『イニストラードを覆う影』がリリースされ、世界各国で新環境の大会が開催されました。

 今週はそんな中から、プロツアーの前哨戦と評される「StarCityGames.com Standard Open ボルティモア」の注目デッキを紹介していきたいと思います。プロツアーに参加するプレイヤーたちもこの結果をとても重要視していて、「StarCityGames.com Standard Open」で活躍したデッキは必ずと言っていいほどプロツアーで数が多い傾向にあります。

 今回も例によって秀逸なデッキが多かったと思うので、その魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。それでは、トップ8に残ったデッキをご覧ください。

「StarCityGames.com Standard Open ボルティモア」トップ8デッキ

  • 優勝・「バント・カンパニー」
  • 準優勝・「白単人間」
  • 3位・「白黒エルドラージ」
  • 4位・「青赤ゴーグル」
  • 5位・「白黒ミッドレンジ」
  • 6位・「白青人間」
  • 7位・「白青人間」
  • 8位・「白緑人間」

 辺り一面の銀世界。環境初期はビートダウンデッキが強いとされており、昨年は赤いデッキが猛威を振るうことが多かったですが、今回の主役は白いデッキでした。4位の「青赤コントロール」以外の全てのデッキが白を使ったデッキで、見事に準優勝を果たした「白単人間」を筆頭に、白いデッキのオンパレードとなりました。

 前評判の高かった《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》、《石の宣告/Declaration in Stone》に加え、《サリアの副官/Thalia's Lieutenant》や《永遠の見守り/Always Watching》などなど、『イニストラードを覆う影』で大幅に強化されたことが好調の要因でしょう。

 これほどまでに白いデッキが輝きを見せたのは、旧『イニストラード』以来ではないでしょうか。今週はそんな白いデッキを心ゆくまでご覧いただきたいと思います。まずは優勝を果たしたこのデッキから。

(以下、デッキリストは StarCityGames.com より引用いたしました)

「バント・カンパニー」

Jim Davis - 「バント・カンパニー」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 優勝 / スタンダード (2016年4月9~10日)
3 《森》
3 《平地》
2 《島》
3 《梢の眺望》
1 《要塞化した村》
4 《大草原の川》
1 《港町》
4 《伐採地の滝》
4 《進化する未開地》

-土地(25)-

4 《薄暮見の徴募兵》
4 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《森の代言者》
1 《棲み家の防御者》
1 《隠れたる龍殺し》
4 《跳ねる混成体》
4 《反射魔道士》
2 《不屈の追跡者》
1 《巨森の予見者、ニッサ》
2 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー(27)-
3 《ドロモカの命令》
4 《集合した中隊》
1 《オジュタイの命令》

-呪文(8)-
1 《棲み家の防御者》
1 《隠れたる龍殺し》
2 《ランタンの斥候》
1 《不屈の追跡者》
3 《否認》
2 《翼切り》
2 《石の宣告》
2 《聖トラフトの祈祷》
1 《オジュタイの命令》

-サイドボード(15)-

 前環境で上位に君臨していた「バント・カンパニー」。ほぼ全てのカードがローテーション後も健在であるため、戦力的には新環境を牽引するだけの力があるとされながらも、「フェッチランド」の退場でマナベースに大きな負荷がかかることが最大の懸念材料でした。

 しかしながら、Jim Davisたちはマナベースの問題を見事にクリアし、「バント・カンパニー」が、そして3色のデッキが新環境でも十分に通用することを世に知らしめました。前環境から存在していたデッキではありますが、そういった意味でこのデッキの優勝は、非常にセンセーショナルかつ今後のスタンダード環境に大きな影響を与える結果だったと思います。ただし、このカラーには《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》といった有力な土地が残っているので、アンタップインの土地を増やすためにも、まだマナベースには改善の余地があるかもしれません。

 マナベース以外に目を向けると、《棲み家の防御者/Den Protector》+《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》ギミックを押しのけ、《薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiter》や《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》といった新戦力の姿が。

 《薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiter》は序盤から終盤まで活躍できる1枚で、とりわけ中盤以降の息切れを緩和できる点はとても2マナのクリーチャーとは思えないほど。自身の能力で手札を補充すれば、第2面から第1面に戻ることも容易ですし、《集合した中隊/Collected Company》デッキの新たなオプションとして定着しそうな1枚と言えるでしょう。

 そして、もうひとつの新戦力が《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》。

 《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》はカードの強さに疑いの余地はないものの、個人的にどういったデッキで活躍するかイメージしづらかったカードです。しかしながら今回の結果を顧みるに、どうやら白いデッキであればほぼ無条件で採用されると結論付けて問題ないようです。

 「戦場に出たとき」の能力は戦闘を一方的なものにできるだけでなく、《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》や《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller》の[-X]能力に合わせると、それだけでゲームを掌握できるほどのインパクトがあります。

 また、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》はこのデッキのように《跳ねる混成体/Bounding Krasis》、《ドロモカの命令/Dromoka's Command》、はたまた《集合した中隊/Collected Company》と併用することで、対戦相手のプレイが難しくなるという副次効果も期待できます。インスタントタイミングでの強力なアクションが多ければ多いほど対戦相手は正解を出しづらいので、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》の力を最大限に発揮するためには、このデッキのように複数のインスタント呪文と併用するのが一番なのかもしれません。

「人間ビートダウン」 ~白単・白青・白緑~

「白単人間」
Kellen Pastore - 「白単人間」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 準優勝 / スタンダード (2016年4月9~10日)
19 《平地》
1 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地(20)-

4 《スレイベンの検査官》
3 《ドラゴンを狩る者》
3 《アクロスの英雄、キテオン》
3 《町のゴシップ屋》
2 《探検隊の特使》
4 《白蘭の騎士》
4 《サリアの副官》
3 《ハンウィアーの民兵隊長》
2 《領事補佐官》

-クリーチャー(28)-
3 《グリフの加護》
4 《石の宣告》
3 《永遠の見守り》
2 《停滞の罠》

-呪文(12)-
2 《フェリダーの仔》
1 《ランタンの斥候》
2 《絹包み》
1 《神聖なる月光》
1 《停滞の罠》
3 《荒野の確保》
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《ウェストヴェイルの修道院》

-サイドボード(15)-

 今大会で一大旋風を巻き起こした各種「人間ビートダウン」。前述の通り『イニストラードを覆う影』の恩恵を多分に受けたデッキであり、1マナ域を大量に搭載した速度重視の形から、少し重めのミッドレンジのような形まで、実に幅広い構築が可能となっています。

「白単」の長所

 「白単」の長所は、圧倒的なまでの手数の多さです。たっぷり15枚採用された1マナクリーチャーから繋がる《サリアの副官/Thalia's Lieutenant》や《永遠の見守り/Always Watching》は強力無比で、中途半端なミッドレンジやコントロールでこのデッキの速度に対抗することは困難です。

「白単」の短所

 その反面で「白単」の短所は、単色ゆえにサイドボードの幅が狭いことです。このデッキは全体除去を擁するデッキに対して、サイドボード後は《荒野の確保/Secure the Wastes》や《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》といった変化球に加え、土地が止まらないように《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》を追加して挑むことになりますが、今回の結果を受け今後加熱するであろうビートダウンデッキ対策を乗り越えられるかどうかは判断が分かれるところ。

 例えば青を足せば《否認/Negate》といった明確かつ多様性に富んだ解答が手に入りますし、緑にも《進化の飛躍/Evolutionary Leap》や《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries》といった長期戦の備えがあります。

「白緑人間」
Dwayne Graham - 「白緑人間」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 8位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
13 《平地》
4 《梢の眺望》
4 《要塞化した村》
1 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地(22)-

4 《ドラゴンを狩る者》
4 《スレイベンの検査官》
3 《アクロスの英雄、キテオン》
4 《領事補佐官》
4 《白蘭の騎士》
4 《サリアの副官》
4 《不屈の追跡者》
3 《徴税の大天使》

-クリーチャー(30)-
4 《石の宣告》
4 《永遠の見守り》

-呪文(8)-
2 《大天使アヴァシン》
2 《翼切り》
2 《ドロモカの命令》
2 《進化の飛躍》
1 《神聖なる月光》
3 《奇妙な幕間》
2 《ウルヴェンワルドの謎》
1 《ウェストヴェイルの修道院》

-サイドボード(15)-

 こちらは「人間」デッキに緑を足したもの。色マナの厳しさもあってか、メインデッキの緑のカードは《不屈の追跡者/Tireless Tracker》のみに抑えられていますが、ミラーマッチが多発するのであれば、《ドロモカの命令/Dromoka's Command》はメインデッキに昇格してもいいでしょう。

「白緑」の長所

 「白緑」の長所は、なんといっても《ドロモカの命令/Dromoka's Command》が使用できる点です。

 ミラーマッチで《永遠の見守り/Always Watching》を効率良く対処できる点は、《ドロモカの命令/Dromoka's Command》擁する「白緑」だけの特権です。また、メインデッキの《不屈の追跡者/Tireless Tracker》、サイドボードの《進化の飛躍/Evolutionary Leap》や《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries》など、中長期戦に強いカードが採用できる点も色を足した恩恵のひとつですね。

 色マナの都合で《進化の飛躍/Evolutionary Leap》は少し使いづらいと思うので、現状のマナベースのままなら《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries》を優先してもいいと思います。

「白緑」の短所

 「白緑」は全体として少し中途半端な印象を受けました。真に替えが効かないカードは《ドロモカの命令/Dromoka's Command》くらいのもので、他のカードは白単色や青でも代用できると思います。色を増やせば当然ながら土地絡みの問題は増えてしまうので、それならば土地のきれいな「白単」や、目的意識のはっきりした「白青」が総合力で優るのではないかと思います。

「白青人間」
Collin Stiles - 「白青人間」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 6位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
12 《平地》
4 《大草原の川》
4 《港町》
2 《曲がりくねる川》
2 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地(24)-

4 《スレイベンの検査官》
2 《アクロスの英雄、キテオン》
4 《白蘭の騎士》
4 《サリアの副官》
3 《領事補佐官》
4 《反射魔道士》
4 《徴税の大天使》
2 《大天使アヴァシン》
2 《龍王オジュタイ》

-クリーチャー(29)-
4 《石の宣告》
3 《永遠の見守り》

-呪文(7)-
1 《龍王オジュタイ》
1 《払拭》
3 《否認》
2 《正義のうねり》
2 《停滞の罠》
2 《オジュタイの命令》
1 《悲劇的な傲慢》
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-サイドボード(15)-

 《反射魔道士/Reflector Mage》が魅力的な「白青」バージョン。前環境からスタンダードをプレイされている方なら、身をもってこのクリーチャーの強さを体験していることでしょう。

「白青」の長所

 個人的には《反射魔道士/Reflector Mage》だけでも青を足すに十分な理由だと感じていますが、このリストには《永遠の見守り/Always Watching》との相性の良さを生かして《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》が採用されています。

 《永遠の見守り/Always Watching》はもちろん《徴税の大天使/Archangel of Tithes》とも強烈なシナジーを形成しますし、《永遠の見守り/Always Watching》を最も上手く活用できるのは「白青」バージョンと言っていいでしょう。

 そして、繰り返しになりますが青の最大の利点はカウンター呪文が使用できるところです。《頑固な否認/Stubborn Denial》と《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》がスタンダードを去った今、《否認/Negate》の需要はかつてないほどに高まっています。

 《否認/Negate》は《衰滅/Languish》や《罪人への急襲/Descend upon the Sinful》のみならず、「赤緑ランプ」のマナ加速や、《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller》への対抗手段にもなります。これは他の色のカードではなかなか代用しづらいので、カウンター呪文、それに加え《反射魔道士/Reflector Mage》や《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》といった強力なカードが採用できる青は、個人的に「人間」デッキの中で最も魅力的な組み合わせに映ります。

「白青」の短所

 「白青」にはこれと言った欠点がないように思えますが、強いて挙げるならミラーマッチやビートダウンデッキへの耐性でしょうか。ミラーマッチのようにクリーチャーが並ぶ対決であれば《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》はゲームを決める必殺技となりえるので、今後は2枚以上の採用を検討してみてもいいかもしれません。

「青赤コントロール」

Todd Anderson - 「青赤コントロール」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 4位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
7 《山》
3 《島》
4 《シヴの浅瀬》
4 《さまよう噴気孔》
3 《高地の湖》
1 《ヤヴィマヤの沿岸》
4 《溺墓の寺院》

-土地(26)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《氷の中の存在》
2 《遺跡潜り、ジョリー・エン》

-クリーチャー(10)-
4 《稲妻の斧》
3 《マグマの洞察力》
4 《苦しめる声》
1 《予期》
4 《癇しゃく》
1 《コジレックの帰還》
3 《紅蓮術師のゴーグル》
2 《巨人の陥落》
2 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文(24)-
4 《エルドラージの寸借者》
3 《否認》
4 《熱病の幻視》
2 《虚空の粉砕》
1 《コジレックの帰還》
1 《炎呼び、チャンドラ》

-サイドボード(15)-

 トップ8の中で唯一白を使っていないデッキがTodd Andersonの「青赤コントロール」です。このリストは《氷の中の存在/Thing in the Ice》と《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles》が共存した非常に興味深い構成に仕上がっています。

 《氷の中の存在/Thing in the Ice》は、ソーサリーやインスタントが満載のこのデッキにうってつけの1枚。インスタントタイミングでの「変身」も容易ですし、「変身」前のクリーチャータイプもばっちり「ホラー」なので、複数体並べておくこともできます。さらにはこの手のデッキが苦手とする「プレインズウォーカー」対策にもなりますし、2色目を青に決定する動機としては十分すぎるほどです。

 このデッキは大量の除去を《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles》でバックアップする構成上、クリーチャーデッキに対して無類の強さを誇ります。とりわけ《巨人の陥落/Fall of the Titans》+《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles》の威力は気分爽快で、大味なデッキがお好きな方にぜひともお勧めしたいデッキです。

 サイドボードにも《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator》や《熱病の幻視/Fevered Visions》といった珍しいカードが採用されていますが、前者は「赤緑ランプ」に、後者はコントロールデッキ全般に対して重宝します。

 《熱病の幻視/Fevered Visions》は、とりわけ《骨読み/Read the Bones》や《苦い真理/Painful Truths》を使用するデッキに効果的ですね。エンチャントやアーティファクトに触れるカードは《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》など非常に少ないので、《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles》の避雷針になるだけも十分な役割だと言えます。

白黒エルドラージ

Eric Hymel - 「白黒エルドラージ」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 3位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
6 《平地》
2 《沼》
4 《コイロスの洞窟》
4 《乱脈な気孔》
3 《放棄された聖域》
4 《戦場の鍛冶場》
2 《荒廃した湿原》
1 《領事の鋳造所》

-土地(26)-

4 《白蘭の騎士》
3 《面晶体の這行器》
2 《永代巡礼者、アイリ》
4 《変位エルドラージ》
1 《作り変えるもの》
4 《難題の予見者》
4 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー(22)-
4 《石の宣告》
2 《究極の価格》
2 《苦渋の破棄》
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《死の宿敵、ソリン》

-呪文(12)-
1 《永代巡礼者、アイリ》
2 《現実を砕くもの》
3 《強迫》
2 《骨読み》
2 《悪性の疫病》
1 《苦渋の破棄》
3 《悲劇的な傲慢》
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-サイドボード(15)-

 数ある白いデッキの中でも、一際異彩を放つのが「エルドラージ・クリーチャー」を多用したこのリスト。

 《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》は単体でも盤面を制圧する能力が高いクリーチャーですが、そこに《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》が加わると、これ以上ないほどに強固な守りを築くことができます。

 練習中にもこの組み合わせで盤面を掌握する局面がシーンが多々ありましたし、これから研究が進んでいくであろうことも加味すると、かなり伸びしろの多いアーキタイプではないかと思います。

「エスパー・ドラゴン」

Ali Aintrazi - 「エスパー・ドラゴン」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 15位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
1 《平地》
5 《島》
3 《沼》
3 《大草原の川》
4 《窪み渓谷》
4 《詰まった河口》
3 《乱脈な気孔》
4 《進化する未開地》

-土地(27)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《龍王オジュタイ》
2 《龍王シルムガル》

-クリーチャー(10)-
4 《シルムガルの嘲笑》
2 《闇の掌握》
2 《精神背信》
4 《苦い真理》
3 《忌呪の発動》
2 《苦渋の破棄》
2 《衰滅》
2 《オジュタイの命令》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
1 《死の宿敵、ソリン》

-呪文(23)-
2 《搭載歩行機械》
4 《冷酷な軍族》
2 《否認》
1 《闇の掌握》
1 《破滅の道》
1 《風への散乱》
1 《悪性の疫病》
1 《衰滅》
1 《闇の誓願》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-サイドボード(15)-

 各種「プレインズウォーカー」に《集合した中隊/Collected Company》や《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》。確実に対処しなければいけない、それでいて対処が難しいカードが増えるにつれ、年々肩身の狭くなってきたコントロールデッキですが、そんな中でも「エスパー・ドラゴン」は新環境のコントロールデッキの筆頭として期待されています。

 細かいカード選択は、例によって今後の大会結果を受けて変更することになるでしょうが、《苦い真理/Painful Truths》と《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》を多めに採用するのであれば、ライフが回復できる《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》・《オジュタイの命令/Ojutai's Command》・《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》の枚数には気を配りたいところ。

 また、このデッキも「バント・カンパニー」と同様に、カード選択のみならず理想的なマナベースの追求も重要となりそうです。

「赤緑エルドラージ・ランプ」

Kevin Hampton - 「赤緑エルドラージ・ランプ」
StarCityGames.com Standard Open ボルティモア 26位 / スタンダード (2016年4月9~10日)
12 《森》
2 《山》
3 《燃えがらの林間地》
4 《ウギンの聖域》
4 《見捨てられた神々の神殿》

-土地(25)-

2 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
4 《死天狗茸の栽培者》
3 《葉光らせ》
4 《世界を壊すもの》
2 《龍王アタルカ》
1 《大いなる歪み、コジレック》

-クリーチャー(16)-
4 《ニッサの誓い》
3 《ニッサの巡礼》
2 《コジレックの帰還》
4 《爆発的植生》
3 《面晶体の記録庫》
3 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文(19)-
3 《ジャディの横枝》
3 《破滅の伝導者》
2 《虚空の選別者》
3 《引き裂く流弾》
3 《粉々》
1 《コジレックの帰還》

-サイドボード(15)-

 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》以外のカードの大半がローテーション後も残ったため、比較的前評判の高かった「赤緑ランプ」デッキ。今大会ではそれに見合う活躍はできなかったように思えますが、仮想敵がはっきりとした今ならば、《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》や《コジレックの帰還/Kozilek's Return》を増量することで応戦することができそうです。

 「赤緑ランプ」は固定パーツの多いデッキではありますが、除去呪文をメインからどれくらい入れるかなどはコントロールデッキのカード選択に近いものがあるので、このデッキも今後の巻き返しに期待ができるデッキだと思います。

終わりに

 今週の「スタンダード・アナライズ」は以上です。白いデッキの隆盛にも驚きましたが、「バント・カンパニー」のような3色のデッキが早速結果を残したことに何よりも衝撃を受けました。

 マナベースに問題がないのであれば、当然ながら色が多い方がカードパワーは高いので、プロツアーまでにその他の3色のデッキも試してみたいと思います。まだまだ環境初期なので、みなさんも単色や2色だけでなく、ぜひ多色デッキにも挑戦いただければと思います!

 それでは、また次回の連載でお会いしましょう。

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