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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.12.20

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:キキジキ、アズカンタを探索するの巻(モダン)

by 岩SHOW

 《鏡割りのキキジキ》は名クリーチャーだ。

 《侵入警報》と組み合わせた「キキジキ・アラーム」なるコンボデッキを生み出し、《歯と爪》から巨大クリーチャーとセットで出されることもあった。そして《やっかい児》《詐欺師の総督》との無限トークンwith《欠片の双子》、「青赤双子」はモダンにて大活躍、プロツアーでも常に上位に名を連ねた。

 が、少々ハッスルしすぎてしまい《欠片の双子》は禁止に。総督とのコンボを《出産の殻》で揃える「キキポッド」も殻が禁止となり消滅。キキジキはモダンでの居場所を失ってしまった......

 その後、「キキポッド」マニアたちが《召喚の調べ》《異界の進化》などを用いた「キキコード」が誕生したものの、青赤のテンポデッキとして立ち回りつつ隙を見てコンボを決めるスタイルのデッキは、しばらく下火であった。

 ただ、最近また少しずつ双子レス双子とでも呼ぶべきリストが勝ちだしているという噂がまことしやかに囁かれるように。というかMagic Onlineでは実際に姿を見るようになってきた。何でもマニアっているんだな、かなわん!

 というわけで、双子がなくても双子コンボは決まる! 「青赤キキジキ」デッキを紹介しよう。

helvetti - 「青赤キキジキ」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2017年12月12日)
7 《島》
1 《山》
2 《蒸気孔》
2 《沸騰する小湖》
4 《溢れかえる岸辺》
1 《霧深い雨林》
1 《汚染された三角州》
2 《硫黄の滝》
1 《滝の断崖》
1 《僻地の灯台》

-土地(22)-

4 《瞬唱の魔道士》
3 《やっかい児》
2 《詐欺師の総督》
1 《ヴェンディリオン三人衆》
2 《鏡割りのキキジキ》
1 《奔流の機械巨人》

-クリーチャー(13)-
4 《稲妻》
4 《選択》
3 《血清の幻視》
1 《呪文嵌め》
4 《差し戻し》
1 《アズカンタの探索》
2 《血染めの月》
1 《電解》
3 《謎めいた命令》
2 《論理の結び目》

-呪文(25)-
1 《イゼットの静電術師》
2 《ピア・ナラーとキラン・ナラー》
1 《嵐の神、ケラノス》
1 《儀礼的拒否》
1 《払拭》
1 《大祖始の遺産》
2 《焙り焼き》
1 《削剥》
1 《否認》
2 《神々の憤怒》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《思考を築く者、ジェイス》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Modern Constructed League より)

 ご覧の通り、そこまでキキジキコンボに依存した形になってはいない。むしろコンボをちらつかせながら対戦相手の行動を打ち消したりインスタント・タイミングで阻害していって、普通に殴り勝つというテンポデッキ・プランがメインの勝ち筋だと言える。

 全盛期の双子デッキも、上手いプレイヤーはこのテンポプランで勝つことの方が多かったくらい、このデッキのテンポ戦術は強力なもの。隙を見せればコンボで死ぬ、というプレッシャーが対戦相手の行動に制限をかけ、そんな状態の相手に「じゃあエンドに《瞬唱の魔道士》!」とか一方的に仕掛けてくるんだからひどい話だ。

 マジックにおけるテンポという概念についてはさまざまな意見があり、特にこれだというものを決めることは難しいが......ここでいうそれは、相手の行動よりも少ないマナでインスタント・タイミングで動いて妨害・展開を行うこと、今回はこれで行こうと思う。

 対戦相手よりも手数で勝って勝利する、と考えるのが簡単かな。こちらは2ターン目に《血清の幻視》を唱えながら1マナ立ててGO、相手の2ターン目の《タルモゴイフ》を《呪文嵌め》、これで相手の行動1回に対してこちらは2回。マナとターンを効率よく使いつつ、瞬速持ちのクリーチャーで一方的に殴っていって勝ちを目指す、そういうデッキをテンポデッキと考えてくれればまあ問題ないんじゃないかな。

 コンボパーツ兼、相手のクリーチャーをタップする妨害要員でもある《詐欺師の総督》《やっかい児》。これらのバランスは、かつての双子デッキにおいては圧倒的に総督が優先されていた。《稲妻》で落ちないタフネス4に、コンボパーツとしての信頼が置かれていたわけだが......

 このリストではキキジキの枚数は2枚に抑えられ、何度も言うようにテンポ勝ちがメイン。となれば、パワー2の飛行クリーチャーであり殴り要員としての価値が高い《やっかい児》の方が優先されるのは自然なことだね。カードチョイスが変遷していく、こういう変化を長期的に楽しめるのもモダンなどのローテーションなしフォーマットの魅力だなと。

 最新セット『イクサラン』からは、テンポデッキでぜひとも使いたい1マナドロー呪文《選択》と、スタンダードでは毎度おなじみ《アズカンタの探索》が。

クリックで変身します

 ドローの質を高めつつ、変身すれば土地になる。墓地に送った呪文は後で《瞬唱の魔道士》で拾えてアドバンテージも獲得可能、土地になるということは重いキキジキや《奔流の機械巨人》を唱えやすくなる! お互い手札が切れた終盤戦では手札も補充してくれる! と良いことづくめなこのエンチャント。ぜひ一度、モダンでも使ってみてほしいね。

 ところで、キキジキが割った鏡は誰のものか知っているかな? 実は......あ、これ話し出すと紙面が足りなくなるやつだな。う~ん、また今度キキジキデッキを紹介する時に書くとしよう! それじゃあ、また明日!

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