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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.08.18

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:スカラベ・コントロール(スタンダード)

by 岩SHOW

 最近Magic Onlineでスタンダードをプレイしていて、あまりにもコントロールとばかり当たるので......自分もいっそコントロールを使うかという気分になった。

 盤面を重視するボード・コントロールは結構好きな部類ではある。構えるタイミングと展開するタイミングが難しいので、青の打ち消しを主体としたパーミッションと呼ばれる部類のデッキは苦手だ。こらえ性のなさが露になる。ただ得意苦手といつまでも言っていられないので、パーミッション系をチョイスすることにしてみた。

 で、良いリストはないかとリーグ戦全勝デッキを眺めていたら......面白いものがあった。というか、これで勝てるのか? 疑問に思ったのならば使って考えればいい。青黒2色のパーミッション、「スカラベ・コントロール」だ。

J_tekt - 「スカラベ・コントロール」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2017年8月8日)
7 《沼》
4 《島》
4 《窪み渓谷》
3 《異臭の池》
4 《詰まった河口》
4 《霊気拠点》

-土地(26)-

2 《ゲトの裏切り者、カリタス》
2 《スカラベの神》
3 《奔流の機械巨人》

-クリーチャー(7)-
4 《致命的な一押し》
3 《闇の掌握》
3 《検閲》
3 《本質の散乱》
2 《否認》
4 《至高の意志》
2 《不許可》
1 《鞭打つ触手》
1 《殺害》
4 《天才の片鱗》

-呪文(27)-
4 《才気ある霊基体》
1 《周到の神ケフネト》
1 《払拭》
2 《否認》
2 《鞭打つ触手》
1 《本質の摘出》
2 《即時却下》
1 《栄光の刻》
1 《徙家+忘妻》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Standard Constructed League より)

 フィニッシャー枠に《スカラベの神》を採用しているのが珍しいが、デッキの根幹は、古い時代からあり続ける青の打ち消し&黒の除去によるシンプルなコントロールだ。

 基本的にインスタント・タイミングでのみ呪文を唱え、自分のターンはカードを引いて土地を置くのみのドローゴー戦術を取りたい。こういうデッキを使っていると「あぁ、マジックをやってるなぁ」と感じるレディース&ジェントルメンも少なくないだろう。今のスタンダードならば青赤がこの手のデッキの代表格だが、やはりベストな組み合わせは青黒なのだよ、ディミーアなのだよと声を大にして言いたかった方々には満足のいくリストだろうか。

 デッキの説明としては、打ち消して除去ってドローして、そしてフィニッシャー展開して殴りに転じて、そこから主導権をひっくり返されないように維持し続けて勝つものなので......取り立てて説明するポイントはないという(笑)、当コラム泣かせなデッキではある。

 すべての青いコントロールに言えることだが、《至高の意志》の加入がこの手のデッキを大幅に強化した。

 構えておいて、相手に動きがあれば3マナ要求打ち消し=《マナ漏出》モードで投げつける。こちらの土地がストップしそうなどの不安があれば、ターン終了時にライブラリーの上から4枚見て1枚を手札に加える《衝動》モードで安全を確保。3マナというコストは重いが、使っていて万能感あふれる良い呪文だ。やはりモードを持つカードは面白い、ただマナを払ってカードを叩きつけるだけではなく、自分でベストな選択を選ぶという工程が1つ入るだけで戦略家の気分を味わえる。

 実際に使ってみての感想だが......変なデッキに当たりまくってしまって、そのポテンシャルはよくわからずじまいな部分もある(笑)。ただ、あれだけ「黒緑巻きつき蛇」を回しても当たらなかったラムナプ・レッド」にようやく巡り合えて何度かマッチを行えたので、その感想を書いて終わりとしよう。

 ......結論、メインで先手を取って勝つ。以上ッッ。......いや、すまない。もっと細かいことも言いたいんだが、こうとしか言いようがない。こちらが先手の時は、思いのほか相手の猛攻を捌くことができる。当たり前の話で、先に3マナの打ち消しを構えた上で相手の3ターン目を迎えるからだ。これが逆だと、《アン一門の壊し屋》に既に殴られてから《至高の意志》《不許可》を構える羽目になる。とてもじゃないが間に合わない。

 サイド後に至ってはさらに顕著で、先手2ターン目の《才気ある霊基体》はめちゃくちゃ頼りになるが、後手の場合なんだかいろいろと間に合わない。サイド後に一度は先手のゲームが訪れることを考えると、なんとかメインを取ってくださいと、僕から言えることは以上になってしまう。

 ちなみに、《スカラベの神》はまず間に合わない......この神は、中速デッキ相手にはケチョンケチョンにできるパワーは持ってはいるものの、速攻デッキ相手にはただの5マナ5/5に成り下がってしまう。ただ相手の《栄光をもたらすもの》を打ち消して奪った時には、まさしく神だった。ティムール(青赤緑)カラーの中速デッキが流行していたりするならば、コイツの力で地獄へ送ってやろう。

 いっそのこと白を足して、もっと全体除去やライフ獲得カードを増やしてみるアプローチもありか? エスパー(白青黒)《副陽の接近》コントロールなんてどうだろう? とか、いろいろと刺激を受けることができた。たまには、苦手と思っているデッキも使ってみるもんだね。

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