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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.05.01

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:黒緑巻きつき蛇~蛇神の顕現~(スタンダード)

by 岩SHOW

 『アモンケット』はこれまでにない「Magic Online(MO)で先にリリースされた状態で発売日を迎えた」セットだ。今までは逆にMOの方が一週間の遅れがあったため、デッキの進化はプロツアー後に一気に加速していた。この『アモンケット』ではプロツアー前に進化したデッキ同士がぶつかり合うこととなるのだ。

 ......正直なところ、ワクワクする。プロツアーまでの約3週間、MOでスタンダードの調整を行った末に選択したデッキで、世界中のプロプレイヤーが一堂に会するのである。今までもみっちり調整した上でのデッキを持ち込んできてはいるのだが、やはり常時世界中のプレイヤーと戦えるMOがあるとないとではデッキの完成度がまるっきり変わってくる。実験的なデッキよりも、実戦的なデッキが増えることにはなるだろう。

 ワクワクデッキ大好きマンもご安心を、固まったメタゲームの上を飛び越える、とんでもないデッキが出てくる可能性だってある。アイディア一本勝負ではなく、より鋭く磨かれたものになってね。

 今日も『アモンケット』発売前に生まれたデッキを紹介しよう。黒緑のビートダウン、「巻きつき蛇」だ。《巻きつき蛇》の能力を活かして+1/+1カウンターを大量にクリーチャーに乗せて、そのサイズで押し切ろうというデッキだ。

 このデッキは前環境末期には《領事の旗艦、スカイソブリン》を大量に積んで、この最大の機体の圧を活かす構築になっていた。しかし新環境のデッキは......その姿はまるっきりの別物だ。

terrordactyl - 「黒緑巻きつき蛇~蛇神の顕現~」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2017年4月25日)
5 《森》
3 《沼》
4 《花盛りの湿地》
4 《風切る泥沼》
4 《霊気拠点》

-土地(20)-

4 《緑地帯の暴れ者》
4 《光袖会の収集者》
4 《牙長獣の仔》
4 《巻きつき蛇》
3 《ピーマの改革派、リシュカー》
2 《不屈の神ロナス》
1 《刻み角》
4 《歩行バリスタ》

-クリーチャー(26)-
4 《霊気との調和》
4 《致命的な一押し》
4 《闇の掌握》
2 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-呪文(14)-
4 《屑鉄場のたかり屋》
3 《刻み角》
1 《生類の侍臣》
2 《新緑の機械巨人》
2 《顕在的防御》
2 《不帰+回帰》
1 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Standard Constructed League より)

 土地を20枚まで切り詰め、最も重いカードを3マナ以下に抑えた......新しい《巻きつき蛇》の姿だ! 蛇という生き物は環境によりその生態・形状を大きく変えて世界中で大繁栄している。《巻きつき蛇》も新環境に適応するために、新戦略を取ってきたというわけだ。+1/+1カウンターよりも、エネルギーに特化した速攻ビートダウンとして。

 《霊気との調和》《緑地帯の暴れ者》《光袖会の収集者》《牙長獣の仔》と、軽くてエネルギーに関するカードがズラリ。これらを《巻きつき蛇》とともに展開し、エネルギーボーナスを得ながら殴っていこうというデッキだ。特に《牙長獣の仔》はエネルギーとカウンター、両方の面で相性が良い。このデッキのエースとして、ガッシガシ殴って児活躍してくれることだろう。

 相変わらず《ピーマの改革派、リシュカー》は打点を引き上げつつクリーチャーをマナソースへと変換してくれるので、土地を削っているこのデッキでは大変重要なカードである。大事に扱いたいが、まあ2ターン目蛇・3ターン目リシュカーのブン回りを何も考えずに狙うのも良いだろう。相手のデッキと自分の手札との相談になるね。マナが出せる状態で《歩行バリスタ》に繋げられれば、クリーチャーデッキ全般に対して有利に立ち回れるだろう。

 このデッキの全体強化枠は《新緑の機械巨人》のような重いカードではなく、3マナの《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》だ。久しぶりにこのニッサが盤面をガンガンと強化していく姿が見られそうで、ちょうど1年くらい前に強かった「緑白トークン」なんかを思い出す。

 このデッキにおける注目の新カードは《不屈の神ロナス》! 蛇の姿をした神が《巻きつき蛇》と遭遇だ。

 この2枚のみでは特にシナジーは存在しないが、《巻きつき蛇》によりクリーチャーのサイズが簡単に上昇して、不屈の神を容易く顕現させて戦闘に参加させることができるだろう。これまでの蛇デッキは回避能力に乏しく、適当なクリーチャーでチャンプブロック(ただ攻撃を受け止めるのみのクリーチャー使い捨てブロック)され続けてすれ違いダメージレースで負けたり粘られてコンボを決められるなんてことがあったが、ロナスはクリーチャーのパワーを2上げつつトランプルを与えるのでその問題も解消できそうだ。いざ戦闘に参加すれば5/5接死・破壊不能はそれ単体で無茶苦茶な性能だしね。

 神の加護を受け、また環境の変化を迎えたことでできた「巻きつき蛇」最新型。相性が良くなかった「コピーキャット」もスタンダード環境を去ったことで、蛇にとって住み心地の良い環境となるか? 土地が詰まって4マナ・5マナのカードが出せなくて負け!という経験が多かった黒緑ユーザーには、こういうアグロな方向にシフトしてみるのを勧めるよ!

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