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スタンダード・ローテーションの見直しについて

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スタンダード・ローテーションの見直しについて

Aaron Forsythe

2016年10月19日

原文はこちら

 2年前、私たちが新たな「2ブロック構造」について発表した際、スタンダードでは毎年2回ローテーションを迎えることになるとお知らせしました。それは、新ブロックが登場するたびにローテーションが起こるというものです。以前も新ブロックが登場するたびにローテーションを迎えていたのですが、新ブロックの登場は1年に1回でした。つまりこれまで長きにわたり年1回だったローテーションが、年2回に変わるということです。

 しかし現在、私たちは年2回のローテーションが新規プレイヤーやカジュアル・プレイヤーにとっての障壁になると考えています。したがって、今一度年1回のローテーションに戻すことにしました。「2ブロック構造」移行前と同様の慣れ親しんだローテーションに戻ることを、プレイヤーの皆さまには好意的に受け入れられると信じています。

 要点としては以上ですが、この決断にはさまざまな意味が込められています。以下に、私たちが懸念している主な問題点ならびにローテーションの意義、今回の変更の影響をお話しいたします。

問題点

2016年から、各ブロックの第1セット(春と秋のセット)でローテーションが起こるようになる

 これはある意味では変更点とは言えないが、新しい2ブロック構造に合わせての調整である。ブロックの第1セットでローテーションが起こるのはこれまでも同じである。2ブロック構造では、これが秋だけでなく年に2回(秋と春)起こるようになる。

――「変身」より(2014年8月26日公開)


 スタンダードはダイナミックなフォーマットです――他のフォーマットと比較してメタゲームの移り変わりが早いものです。それは今でも変わりませんし、スタンダードのローテーションが年1回だった頃も変わりません。

 しかしローテーションが年2回になることをお知らせすると、私たちは「スタンダードについて行くのが大変だ」というプレイヤーの皆さまの声を受け取り始めました。たしかに変化そのものは魅力的ですが、(さまざまな理由で)数か月間スタンダードから離れてしまうだけで復帰が難しくなるのは事実です。そして年2回のローテーションをスタンダードの特長ではなく欠陥だと見るプレイヤーは増えていきました。

 新規プレイヤーや復帰プレイヤーにそう思われてしまうのは、私たちの望むスタンダードの姿ではありません。スタンダードは長きにわたり、私たちが最もプレイヤーの皆さまを迎えたいフォーマットであり続けました。そして年2回のローテーションがその障壁になることがわかりました。

解決のために

 それに対して私たちが下した決断は、シンプルなものでした――再びローテーションのサイクルを年1回に戻すというものです。その年の第2ブロックの大型セット(北半球ではよく「秋のセット」と呼ばれます)が発売されるとともに、1年分のセット(つまり2ブロック)をローテーションさせます。このローテーションは早速『カラデシュ』より実施され、今後も適用されます。

 つまり『カラデシュ』は18か月ではなく2年間使用可能となり、2018年第2ブロックの大型セットの発売をもってスタンダードを去ります。また、『霊気紛争』も『カラデシュ』とともにローテーション落ちします。一方、2017年4月の『アモンケット』発売時にはローテーションは起こりません。

 『アモンケット』の発売時点では、スタンダードは以下のブロックが使用可能になります:『戦乱のゼンディカー』ブロック、『イニストラードを覆う影』ブロック、『カラデシュ』ブロック、『アモンケット』ブロック。そして次のローテーションを迎えると、『戦乱のゼンディカー』ブロックおよび『イニストラードを覆う影』ブロックがスタンダードを去ります。以上のように、スタンダードにおける使用可能セットは5~8個の間で変動することになります。

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なぜ今のタイミングで?

 2014年にマーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterの「変身」記事にてお知らせしたときは、その影響を受ける『タルキール覇王譚』の発売に先がけての発表でした。しかし今回は、すでに発売しているセットに影響する発表です。この違いは何でしょう?

 「変身」記事にてお伝えした内容は、『タルキール覇王譚』のスタンダードでの使用可能期間が24か月から18か月に短縮される、という「何かが減る」ものでした――そのため私たちは、それを『タルキール覇王譚』発売前にお知らせすることが急務であると考えました。一方今回の内容は、『カラデシュ』のスタンダードでの使用可能期間が18か月から24か月に伸びる、という「何かが増える」ものです――そのため私たちは、焦らずこのタイミングまで待つことにしたのです。それでも年2回のローテーションの問題を把握して以来、私たちはスタンダードでの使用期間を可能な限り早く戻せるよう動きました。

 今回このタイミングでの発表は、懸念される問題に私たちが素早く対応するという試みです。私たちはこれからも、何かの変更を皆さまに発表するときは可能な限り素早く、わかりやすくお伝えできるよう努力してまいります。今回の発表は、そのための一歩なのです。

懸念されることは?

 今回の変更が突然のことであり、とりわけ「変身」記事からわずか2年での再変更ということで、プレイヤーの皆さまはそれぞれのプレイ環境への影響にご懸念をお持ちかと思います。しかし私たちは現在の18か月でローテーションするスタンダードより、2年間のスタンダードをずっと多く経験しています。以前のローテーションに戻るなら、その経験を活かすつもりです。

 また、「こうやってローテーションを気軽に変えて、次は何をしでかすかわからない」と不安になる方がいらっしゃることも承知しています。年2回に変更すると発表した2014年までスタンダードのローテーションは変更されたことがなく、しかもわずか2年でまた変更となったのですから、不安に思われるのもごもっともです。

 しかしながら、今回の変更はまた新しい方針を打ち出したわけではありません――元に戻るのです。私たちは全体的により良い環境になると思って変更を行いました。ですがプレイヤーの皆さまから寄せられたフィードバックを精査すると、その変更ではうまくいかないと気づきました。そこで皆さまのご意見を真摯に受け止め、スタンダードのローテーションは以前の形に戻ります。皆さまが最良のプレイ体験を受けられる方法へ戻します。

すべての始まりへ帰ろう

 今回の発表を要約すると、2014年に発表したスタンダードのローテーション変更について皆さまから寄せられたご意見を私たちはしっかりと聞き届けました、と皆さまにお伝えするものです。ローテーションの変更は、プレイヤーの皆さまの多くがスタンダードについて行けなくなりやがて離れていく、という問題を引き起こすことに気づきました。そして、それは私たちがスタンダードに求めることではありません。私たちがマジック:ザ・ギャザリングに求めることではありません。

 中でもスタンダードは特に、誰でも歓迎できるフォーマットであるべきだと考えています。プレイヤーの皆さまがさまざまなデッキを使って楽しみ、健全なプレイ体験を得られる場所であるべきだと。年2回のローテーションは、その「誰でも歓迎できる」という理念からかけ離れたものでした。したがって、多くのプレイヤーが慣れ親しんだ形に戻したいと思います。スタンダードがマジックで最も間口が広く多くの方に親しまれるフォーマットであるために、より良いと思う方法へ戻します。

 今週末の『カラデシュ』ゲームデーにて、皆さまは『カラデシュ』がもたらした刺激的で面白く、革新的なゲームの数々を目にすることでしょう――その楽しさはこれから2年間続きます。私たちももちろん、このフォーマットが成長し、発展していく姿を見るのを楽しみにしています。

 どうぞ『カラデシュ』ゲームデーを存分にお楽しみください。『カラデシュ』がこれから2年間のスタンダードを盛り上げることを期待しています。

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