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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

緑白「大変異」(スタンダード)

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緑白「大変異」(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月8日


 先週末に行われた「SCG Open」で登場したデッキの中でも、私がより興味をそそられたのはマイケル・メジャーズ/Michael Majorsの「緑白『大変異』」でした。歴史的に見て、緑と白のクリーチャーはアグレッシブなデッキに採用され、可能な限り素早くゲームに勝つことを狙ってきました。しかし今回ご紹介するデッキは、その狙いからかけ離れています。実際に、この「緑白『大変異』」はアドバンテージに傾注したデッキです。採用されているクリーチャーや呪文の大半が、1枚で2枚分の働きをするものなのです。

 現在のスタンダードで最も用途の広いアーティファクトは、《搭載歩行機械》でしょう。このカードは早ければ2ターン目に1/1で戦場に出て、その後生き残っている限りサイズを上げ続けます。そして死亡してもなお、大量の飛行機械・トークンに変わるため、対戦相手はゲームが進めば進むほどこれを除去しにくくなるのです。

 《棲み家の防御者》や《死霧の猛禽》、《隠れたる龍殺し》、そして《風番いのロック》というように、このデッキに採用されたクリーチャーの多くは1枚で2枚分の働きをします。それから、『戦乱のゼンディカー』で登場した新カード《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も4枚搭載されており、このデッキの多芸さを物語っていますね。このカードは、優勢のときは繰り出してすぐに「紋章」を得ることでゲームを終わらせる助けとなり、劣勢のときはトークンを生み出して生き残る助けとなります。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》はまた、自身もパワー5で攻撃することができます。しかも、戦闘で倒されることはまずないのです。

 このデッキで私が気に入ったカードは、サイドボードにあります。このデッキにおいて《進化の飛躍》は驚くべき力を発揮し、死に瀕したクリーチャーを新たな1枚に変えてくれます。{G}を残しておけば、いつ対戦相手が《破滅の道》や《魂裂き》などの除去呪文を差し向けてきても、それに対応して対象にされたクリーチャーを生け贄に捧げることで、ランダムではあるものの新たなクリーチャーを手に入れることができるのです。このカードはじっくりと消耗戦を挑んでくるデッキに対して滅法強く、このデッキに粘り強さも与えてくれます。2マナのカードでそれだけのものが手に入るのです。

Michael Majors
StarCityGames.com Standard Open Indianapolis 準優勝 (2015年10月3日~4日開催)[MO] [ARENA]
6 《
4 《平地
3 《梢の眺望
4 《吹きさらしの荒野
4 《樹木茂る山麓
3 《溢れかえる岸辺
1 《荒廃した草原

-土地(25)-

4 《始まりの木の管理人
4 《棲み家の防御者
2 《隠れたる龍殺し
4 《死霧の猛禽
3 《巨森の予見者、ニッサ
3 《風番いのロック
4 《搭載歩行機械

-クリーチャー(24)-
4 《ドロモカの命令
3 《勇敢な姿勢
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン

-呪文(11)-
3 《アラシンの僧侶
2 《囁きの森の精霊
3 《進化の飛躍
2 《絹包み
1 《見えざるものの熟達
1 《光輝の粛清
1 《勇敢な姿勢
2 《悲劇的な傲慢

-サイドボード(15)-
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