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『ニューカペナの街角』のメカニズム
2022年4月7日
五大ファミリーと、この街で生き残るための5通りのチャンスを。良い人脈にありつき、掟を熟知することこそが、 『ニューカペナの街角』のすべてなのです。
一家に忠誠を誓うことは四家を敵に回すことですから、くれぐれも慎重にお選びください。決める前にもう少し知っておきたい? 賢明な判断です。ファミリーにはファミリーごとに流儀があります。幸運であれば、その流儀を目の当たりにすることなく平穏に一生を全うできるでしょう。あなたはどうかって? あなたは一度にすべてを目にするのです。ああ、なんという日でしょう。
謀議
常夜会一家は白青黒のファミリーで、「謀議」という署名的メカニズムを持ちます。常夜会一家は魔法で相手を操り妨害しながら、優位な立ち位置を常に探り続けます。謀議することで、クリーチャーの強さと手札の質をもって優位に立ち振る舞えるでしょう。
あなたがコントロールしているクリーチャーが謀議するよう指示されたなら、あなたがすべきことは以下の通りです。まず、カード1枚を引き、カード1枚を捨てます。これは、あなたが必要とする土地・カードを探す役に立つかもしれません。あるいは、ゲーム後半で不必要となった土地を手放しやすくし、勝負を決するような脅威を少しばかり早くお膳立てできるかもしれません。ただし、決して拙速にならない形で。あなたが土地でないカード1枚を捨てたなら、あなたは謀議したクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置きます。
戦場にないクリーチャーも、謀議することができます。つまり、《帳簿裂き》がそれ自身の誘発型能力に対応して不幸な終焉を迎えたとしても、あなたはカードを引いて捨てることができるのです。当然+1/+1カウンターは置かれませんので、強化していきたいクリーチャーは死亡しないように手を尽くしましょう。
犠牲
貴顕廊一家は青黒赤のファミリーで、名刺代わりとなるメカニズムは「犠牲」です。こちらのエリート一家の構成員は、絵画の筆捌きと同じく殺しの手捌きも重んじます。犠牲とは《耳打ち》のような呪文に見られる、任意の追加コストのことです。
犠牲を持つ呪文を唱えるための追加コストとして、あなたは手下を …… 失礼、パワーがN以上のクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよいのです。Nは、キーワードの後に記載されている数字です。あなたがそうすることを選んだ場合、誘発型能力が誘発し、その呪文をコピーします。コピー元の呪文が対象を取っていた場合は、そのコピーの新しい対象を選べます。コピーはスタック上で直接生成されるため「唱える」わけではありません。つまり、コピーの犠牲能力が誘発することはなく、再びコピーすることができないのです。そのコピーはスタック上の呪文なので、通常通り対応したり打ち消すことができる上、コピー元の呪文より前に解決されます。
あなたが血に飢えていようと、生け贄に捧げてもよいのは犠牲能力1つにつき1体のクリーチャーのみです。例えば呪文が犠牲2を持っていたとしても、あなたは 1/1のクリーチャー2体を生け贄に捧げることはできません。その心意気は買いますが。
奇襲
土建組一家は黒赤緑のファミリーで、「奇襲」という署名的メカニズムを持ちます。釘のような芯の強さと打たれ強さを持つ土建組一家が、戦いに臆するなど決してありません。「奇襲」により、あなたは後れを取ることなく行動に移すことができるのです。
奇襲は、数々の土建組一家のクリーチャー・カードに見られる代替コストです。《トラブルメーカー、ジャクシス》のような呪文を唱える際、あなたは通常通りそのマナ・コストで唱えることも、奇襲コストで唱えることもできます。どちらを選ぼうと、これのマナ総量は変化しません。《トラブルメーカー、ジャクシス》であれば、常に4です。
奇襲コストで呪文を唱えることは、さまざまな効果をもたらします。クリーチャーは速攻と「このクリーチャーが死亡したとき、カード1枚を引く。」を得ます。カードを引くのをずっと待ち続ける必要はありません。なぜなら、次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げるからです。素早く強力な攻撃を加え、その場にいたことを悟られる前に立ち去りましょう。
あなたにカード1枚を引かせる誘発型能力は、そのクリーチャーがいつどのように死亡しようと誘発します。それが戦闘で生き残れなかった場合、手に入れたカードを戦闘後メイン・フェイズに唱えることができます。そのクリーチャーが死亡しそうであれば、生け贄に捧げるために終了ステップまで持ちこたえさせる必要はありません。それが手札に戻されたか追放された場合、あなたはカードを引きません。
団結
舞台座一家は赤緑白のファミリーで、「団結」という署名的メカニズムを持ちます。洒落の利いた快楽主義者の舞台座一家は、人脈を何よりも重んじます。団結は、他のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたびに誘発する誘発型能力を表す能力語です。
細かいことは抜きにしましょう。あなたが望むのは、ひたすら大量のクリーチャーを出すことです。それぞれが団結能力を持つ複数のクリーチャーをあなたがコントロールしていて、クリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出る場合、すべての団結能力が誘発します。これらの能力は望む順番でスタックに置かれ、最後にスタックに置かれたカードが最初に解決されます。
《金属猫》のように戦場に出るクリーチャー自体が戦場に出たときに誘発する能力を持っていた場合、その能力はすべての団結能力と一緒に放り込まれ、ないまぜにされます。また、トークンのこともお忘れなく! それらはトークンでないクリーチャーと同じように戦場に出るので、団結能力を有効化するにはうってつけです。
盾カウンター
斡旋屋一家は緑白青のファミリーで、「盾カウンター」という署名的メカニズムを持ちます。ところで、あなたは自分のことを触れてはならない存在だとお考えですか? 盾カウンターは、あなたのクリーチャーを(時には他のタイプのパーマネントも)対戦相手にとって取り除き難いものにします。
盾カウンターには2つの利点があります。1つ目は、何らかの効果により盾カウンターが置かれているパーマネントが破壊されるなら、そのクリーチャーが破壊される代わりにそのパーマネントの上から盾カウンター1個が取り除かれます。
対戦相手が《殺害》を考慮していたなら、彼らは次善策が必要となるでしょう。あなたのクリーチャーが感じるのは盾カウンターが取り除かれたことと、仕返しの甘美な味わいだけなのですから。
2つ目の利点はダメージに対して作用します。盾カウンターが置かれているパーマネントがダメージを受けるなら、そのダメージは軽減され、そのパーマネントの上から盾カウンター1個が取り除かれます。この場合「パーマネント」とは、ダメージが与えられる2種類のカード・タイプ、クリーチャーとプレインズウォーカーを意味します。
この軽減効果はあらゆる形式のダメージ(戦闘ダメージ、《絞殺》のような呪文によるダメージ、起動型あるいは誘発型能力が原因で受けるダメージ)を止めるように作用します。とはいえくれぐれも慎重に。軽減できないダメージには効きません。盾カウンターは取り除かれ、かつクリーチャーやプレインズウォーカーはダメージを受けるでしょう。
各ダメージは(また、各破壊効果も)盾カウンター1個のみを取り除きます。したがって、何らかの方法であなたのクリーチャーに複数個置くことができたら、対戦相手はそのうち簡単には答えられない難問を多数抱えるはめになるでしょう。
秘匿
触れておくべき再録メカニズムがひとつあります。それは「秘匿」です。秘匿は特定のファミリーとは関連があるわけではなく、統率者デッキの再録カード数枚と、サイクル1つに登場しています。秘匿は将来の使用を見越してカードを溜め込むことができます。
最後に登場してから、秘匿はわずかに内容が更新されました。秘匿は戦場に出たときに誘発する誘発型能力です。秘匿Nを持つクリーチャー1体が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカードN枚を見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りを一番下に無作為の順番で置きます。
秘匿はこれまで必ずカード4枚を意味していましたが、今回から数字は何でも良くなりました(特に5!)。その数字は「秘匿」の言葉の後に記載されます。また、秘匿は本来秘匿を持つパーマネントがタップ状態で戦場に出ることを意味していましたが、もはやその限りではなくなりました。秘匿を持つ過去のカードは「[このパーマネント]はタップ状態で戦場に出る。」という別の能力を持つようになります。
秘匿を持つパーマネントは、追放されたカードを特定の条件下でマナ・コストを支払うことなくプレイできる別の能力を持つことになるでしょう。
これは揉めそうですね……いや、他の五家だって使うことですし。私は嫌ですが。
ニューカペナには千載一遇のチャンスが潜んでいますが、誰も一人で成し遂げようとはしません。ご武運をお祈りします。ご自分の地盤を探し、ご自分の富を築き、ご自分のファミリーを見つけられますように。
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