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『基本セット2021』プレリリース入門
2020年6月22日
さあ、マジックの時間だ!
歴代の基本セットの中でも特に優れたカードが詰まった『基本セット2021』は、すぐそこまで来ている。マジックの旅を始める方も、このゲームに戻ってくる方も、あるいは今まさに熱心にプレイしている方も、きっとプレイしたくなるカードがたくさん見つかるだろう。
《精霊龍、ウギン》のような強力な再録カードに、《トレイリアの大魔導師、バリン》のような昔なじみが描かれた新カード、そして《群れを導くもの》のような可愛らしいペット(ワンちゃんいらっしゃい!)まで、『基本セット2021』は道ですれ違ったら思わず振り返ってしまうような魅力に満ちたセットだ。
では、そんな最新セットを味わう最高の方法は?
もちろんプレリリースだ!
プレリリースは、最新のカードを最初に手にできるイベントだ。そこでは何が行われ、どうやって参加すればいいんだろう?
記事を読むより動画で確認したい方は、ぜひこちらの動画を視聴してくれ(英語)。
記事で確認したい方は、ぜひこのまま読み進めてほしい。
早速始めよう!
基本を押さえる
プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。
このイベントでは最新セットをいち早く体験できるのだが、最新のカードを初めて手にしてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そしてたとえ自宅で体験しても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有できる。インターネットのおかげで、私たちはつながっているんだ!
このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!
すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『基本セット2021』ならではの違いについて語ろう。だがシールドデッキのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!
オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ! 何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。
お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗イベント検索を使って最寄りの店舗を探してみてくれ! また、店舗によっては事前予約も行われている。プレリリースは最も人気のあるイベントの1つだから、事前予約が行われていたら席を確保しておくといい。しっかり計画を立てて臨もう。
本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、現在は例外措置がとられている。プレリリース・パックを購入して自宅に持ち帰れるんだ! 私たちとしても、そちらをお勧めするよ。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。
それから、店舗でプレリリースを楽しめない場合はマジック:ザ・ギャザリング アリーナでも体験できるぞ!(マジックを始めたての人には特におすすめだ!) 6月26日から始まるシールド・イベントでは、プレリリースと同じ最高のマジック体験を味わえるだろう。まだMTGアリーナをプレイしたことのない方は、ぜひこの機会に試してみてくれ。
うん、こんなところかな。店舗にせよMTGアリーナにせよプレリリースを体験する場所は決めたし、『基本セット2021』カードイメージギャラリーに目を通して、素晴らしいカードの数々を確認したね。
これで全部揃ったね! それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!
基本の考え
オーケー。そういうわけで、ついにプレリリース・パックを手にしたとしよう。では、一体何が手に入るんだろう?
まずはこんな感じのデッキボックスが手に入る。
中には『基本セット2021』のブースターパックが6個と……日付が印刷されたフォイル仕様のレアまたは神話レアのカードが1枚入っている。このセットに収録されているレアまたは神話レアならどのカードでも当たる可能性があるぞ!
もちろん、ライフの管理に役立つスピンダウン・ライフカウンターのようなグッズも入っているぞ。どういうやつかって? よし、せっかくだから1箱開封してみよう!
すごい! たくさん詰まっているね。
そしてもちろん、何よりも大事なのはブースターパックだ。次は、それらをどうすればいいのか教えよう!
まず最初にすることは、パックの開封だ! そうすると、カードの束を手にすることになる。
さて……その次は?
もちろん、デッキを作成する時間だ!
シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であればいい。
はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは2色で組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。
使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。
- 心惹かれる本当に強力なレアがある
- 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが十分ある
- 優秀なカードがたくさんある
- 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある
これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。
使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?
デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!
まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、クリーチャー・カードと、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードだけを並べるほうがいい――例えば、《クウィリーオンのドライアド》は通常2ターン目に唱えることになるが、《英雄的介入》は2ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。
クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。
- 1マナ:0~2枚
- 2マナ:4~6枚
- 3マナ:3~5枚
- 4マナ:2~4枚
- 5マナ:1~3枚
- 6マナ以上:0~2枚
これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。
さて、「基本」的なクリーチャーの構成を見定めたね。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。
数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するもの、タップしたままにするもの、もちろん直接破壊するものもあるぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。
マナ・カーブについてもっと学びたいなら、マナ・カーブの組み立て方について書いたこちらの記事を読んでみてくれ。
もっとヒントが必要かな? 以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。
- 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
- 土地の比率は、概ね土地17枚と、土地以外23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの前後に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
- 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキの勝ちゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることができているんだ。
- 回避能力が重要だ! シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
- 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。
待った、基本だけじゃない
『エルドレインの王権』から新たに「ブースター・ファン」プロジェクトが始まり、パックに収録される特定のカードに豪華な別バージョンが用意されるようになった。『基本セット2021』ではさらに力を入れて、セット内のさまざまなカードに特別な仕様を用意したぞ!
特別なカード仕様はいくつかあるが、まずはなんと言っても、このセットの主役となるプレインズウォーカーとそれぞれの関連カードの別バージョンをご紹介しよう。それらには、各キャラクターをテーマにした特別なカード枠が用意されている。
テーマとなるプレインズウォーカーそれぞれが異なるカード枠になっているんだ!
加えて、厳選された6枚にはフルアート仕様の別イラスト版が用意されている。
さらにプレインズウォーカーにも特別なフルアート版がある。
これも本当に素晴らしいね。これらはブースターパックから手に入り、さらにコレクター・ブースターには引き続き拡張アート枠カードも収録される! こんな感じにね。
これらの特別なカード仕様についてもっと詳しく知りたい方は、マイク・チュリアン/Mike Turianによるこちらの記事を読んでみてくれ。
離れていてもマジックを
地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイするのが難しいところがあるだろう。製品を手に入れても店舗で遊べない場合は、どうすればいいだろう?
もちろん、マジック:ザ・ギャザリング アリーナやMagic Online(英語)で安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ!
私は子どものころに、友達と電話越しにマジックをプレイしたことがある。みんなが想像している通り、正直面倒だったよ。宣言されたカードをすべて覚えようとするのは悪夢そのものだった。プレリリースならなおさらだ!
でも時代は変わった――今やパソコンから携帯電話まで、ウェブカメラが付いている時代だ!
君たちの設定次第で、方法はいくらでもある。ウェブカメラ越しにマジックをプレイすることについて書いた私の記事(リンク先は英語。編訳注:同様の日本語記事もございます)にも設定のヒントを載せているから、よかったら読んでみてくれ。DiscordやGoogleハングアウト、Spelltable.comといった場所も利用すれば、思ったよりずっと簡単にウェブカメラ越しのゲームを楽しめるはずだ。
覚えておきたい基本的なこと
プレリリース・パックを購入する際には、他の製品も購入できる――ブースターボックスも買えるぞ! 事前に店舗に連絡して予約しておこう。
さらに今回は、ボックス購入特典プロモカードだけでなく楽しいおまけが付く。ブースターボックスを購入したら、『Jumpstart』のパックも2つもらえるんだ! ※日本では店舗によって配布数が異なります。詳細は各店舗までお問い合わせください。
(※数量には限りがあります。)
(編訳注:『基本セット2021』のボックス購入特典として配布されるボックス購入特典プロモカードと『Jumpstart』製品について、日本でのお届けが遅れます。詳しくはこちらの記事をご参照ください。)
これで『Jumpstart』をちょっと味見できるね。(『Jumpstart』についての詳細はこちら!)
もっと基本を楽しもう
今回の基本セットは実に刺激的なセットだ。どこでプレイするにせよ、絶対に体験してみてくれ!(安全にね!) 店舗でも家でも、きっと大盛りあがり間違いなしだ。
何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagram、Tiktokで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。みんなの話はいつでも大歓迎だよ!(訳注:英語でお願いいたします。)
『基本セット2021』のプレビューを楽しんでもらえたなら幸いだ。いつどこでプレイしても、楽しんでくれ!
—Gavin
- メール: BeyondBasicsMagic@gmail.com
- Instagram: GavinVerhey
- TikTok: @GavinVerhey
- Tumblr: GavInsight
- Twitter: @GavinVerhey
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