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水底の生術師

Andrew Brown
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2019年1月8日

 

 私はいつだって部族と部族デッキを作ろうとすることが大好きだ。マジックをプレイしてきて、私は部族は理解とデッキ構築が簡単だとといつも感じていた。私は『オンスロート』ブロックの頃にプレイし始めて、コロッとゴブリンにのめりこむようになった。《ゴブリンの戦長》と《ゴブリンの群衆追い》が私のお気に入りだった。初めて『神河物語』のパックを開けたとき《鏡割りのキキジキ》はすんなりと私のゴブリン・デッキに入った。現在はウィザーズで働いているが、お気に入りの部族にできる限りの愛を注ごうとしている。

 『ラヴニカの献身』は部族セットではないが、シミックのギルドは私のお気に入りの部族の1つであるマーフォークにカードを追加する機会をいくつかもたらした。普通、クリーチャー・タイプはクリエイティブ・チームによって決められる。プレイテストの段階では、我々は仮のカード名とクリーチャー・タイプを用いている。あるときには、プレイデザイン・チームとセットデザイン・チームはいくつかのクリーチャー・タイプに関して要望を出す。

 『ラヴニカの献身』フューチャー・フューチャー・リーグに入ったとき、プレイデザインはこの部族が『イクサラン』と『イクサランの相克』の発売によってスタンダードに及ぼす影響を見ることができた。これは我々がこのデッキの弱いところを把握し、使用可能な手段とシナジーを形成するカードを作る助けになった。世界よ、これが《水底の生術師》だ!

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 順応メカニズムは『イクサラン』ブロックの自軍のマーフォークに+1/+1カウンターを置く多くのマーフォーク・カードと完璧に噛み合った。この順応コストを支払うことは手札を整える簡単な方法だが、《水底の生術師》の真価は《深根の精鋭》や《蔦形成師の神秘家》のようなカードによって発揮される。大量の+1/+1カウンターを置くことで、デッキを深く掘り進み、盤面に最適のカードを探すことができる。

 部族デッキはカードがシナジー重視で単体では基本的に弱いために、土地を引きすぎると辛いのが普通だ。《水底の生術師》は《銀エラの達人》や《オラーズカの暴君、クメーナ》で引いて増えた手札を整える助けにもなる。《水底の生術師》は使える状況が限定的なカードを、+1/+1カウンターが置かれたときに他のカードと交換することができるので、それらをよりプレイしやすくもしてくれる。

 スタンダードのマーフォークを強化し、安定させてくれる他の2枚のカードが《楽園党の議長、ゼガーナ》と《繁殖池》だ。ゼガーナはアグロ・デッキの他の小型クリーチャーと違い単体で巨大な脅威になることができ、クリーチャーにカウンターを置くことに報酬をくれる。《繁殖池》は《水底の生術師》や《クメーナの語り部》を1マナで唱えて《マーフォークの霧縛り》のような色拘束の厳しいカードを唱えるのに欠かせない。

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 私は『ラヴニカの献身』発売後に地元の店のフライデー・ナイト・マジックでこれをプレイするのがが待ちきれない!

Andrew Brown - 「マーフォーク」
スタンダード (『イクサラン』~『ラヴニカの献身』)[MO] [ARENA]
6 《
5 《
4 《繁殖池
4 《内陸の湾港
4 《手付かずの領土
-土地(23)-

4 《クメーナの語り部
2 《翡翠をまとう者
4 《深根の精鋭
4 《マーフォークの霧縛り
4 《銀エラの達人
4 《オラーズカの暴君、クメーナ
2 《蔦形成師の神秘家
1 《海底の神託者
1 《大嵐呼び
4 《水底の生術師
3 《楽園党の議長、ゼガーナ
-クリーチャー(33)-
2 《呪文貫き
2 《危険な航海
-呪文(4)-

(Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)

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