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コラム

射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」

射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」第3回:統率者オリジナルフォーマット「スタンダード+」を解説!

射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」第3回:統率者オリジナルフォーマット「スタンダード+」を解説!

by 射場本 正巳

 こんにちは!

 『イクサラン』のプレビューも始まりましたね。

 プレインズウォーカーが伝説の特殊タイプを持ち、唯一性ルールがなくなるのは統率者プレイヤーにとっては結構重要なニュース!(参考:『イクサラン』のメカニズム

 これで過去から現在に至るまで全種類のガラクを並べられるんですね! 最高!

 さてここからが本題。

 先週ご紹介した「スタンダード+」フォーマット、いくつか質問もいただきましたのでここで改めてご紹介したいと思います。

 まずはフォーマットのおさらい。

統率者<スタンダード+>

使用できるカード最新の『統率者』製品に含まれるカードスタンダード・フォーマットに存在するカード、およびすべての伝説のクリーチャー

禁止カードなし


 以前にご紹介していた「格内フォーマット」はあくまで『統率者』製品をベースに20枚入れ替えるというものでしたが、今回の「スタンダード+」はカードプールを定義するだけでその後のデッキ構築は自由となっており、『統率者(2017年版)』の発売後もある程度長く遊んでもらうことを想定してのフォーマットとなっております。

 もちろん、ご購入いただいた『統率者(2017年版)』製品をベースに、スタンダードのカードと伝説のクリーチャーをデッキに足していって改造してもらうということでも全然問題ありません。

 むしろ部族テーマということで厳選されたカードが揃っている分、構築済みデッキをベースに十分強いデッキができることと思います。

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スタンダード産の猫強そう!?

 そして、すでに統率者戦に慣れ親しんでいただいている方なら、一から作っていただくのも大歓迎です。

 さて、ここでカードプールについていただいたご質問の回答です。

Q: 禁止カードなしとありますが、スタンダードで禁止の《守護フェリダー》を使ってもいいのですか?

A: もちろんOKです! 統率者戦の禁止リストやスダンダードの禁止リストなど一切気にすることはありません。指定されたカードプール内のカードならご自由にお使いください。

スタンダードの禁止コンボもOK!猫なのもGOOD!
Q: 伝説のクリーチャーは統率者に指定できるだけでなく、デッキの中にも入れられるの?

A: はい。デッキ内に伝説のクリーチャーをたくさん入れて、それをベースにしたデッキを考えていただいてもかまいません。

シッセイを統率者にすれば伝説のクリーチャーが応援に駆け付けるぞ!
Q: 過去の『統率者』製品で統率者指定できるプレインズウォーカーがいたのですが、それらは使えませんか?

A: 使えません。フォーマット検討中は伝説のクリーチャーだけでなくプレインズウォーカーもすべて使用可能にしようかとテストしたのですが、今回は見送りとさせていただいています。


ぶっちゃけ、「スタンダード+」ってどういった環境なの?

 「スタンダード+」をやるにあたって気になるのは通常の統率者との違いについてですね。

 ではその違いについて整理してみましょう。

1.即死コンボのパターンが少ない

 これは結構大きな違いです。通常の統率者戦では、多人数戦であるがゆえ、コンボを決めるまで目立たないように機会をうかがって、コンボで一気に複数人倒すといったプレイスタイルが一般的です。それゆえになかなか殴り合う展開にはなりにくい、というかその前に決着がついてしまいがちなのです。

 しかし、これは豊富なサーチカードやバックアップのプランがあって成立する話です。

 コンボ自体が少なく、サーチもないのでは、普通に考えて100枚のデッキの中から1枚積みのカードを2種3種引き当てなくてはならないので、なかなか狙ってできるものではないですね。

 この環境でも即死コンボはありますが、一部の組み合わせのみなので基本はクリーチャー戦になります。特に内容が割れていると妨害もしやすいので、体感だと7割方クリーチャー戦で勝負がつく感じです。

 せっかくならクリーチャー戦の駆け引きも楽しみたいというのなら断然「スタンダード+」をおススメします!

 ちなみに現在のスタンダード+でよく使われそうなコンボの一部をご紹介しますと、

コピーキャット系コンボ(速攻付き無限トークン)

サヒーリを入れなければ「吸血鬼の渇き」デッキにもすんなり入りますね

無限トークン、無限マナ

「猫の獰猛」デッキにも搭載可能

無限ターン

マナさえ出れば最強。緑を使っていたらとりあえず入れといてもいいくらいです

コンボの殿堂

マナ・アーティファクトなど土地以外でマナが出る状態にすれば簡単に複数行動が可能に!
すべて無色なのでどのデッキにも搭載可能です

 などなど。

 これくらい覚えておくと、相手が何をしてくるかも予測しやすいですね。


2.序盤の展開差がつきにくい

 通常の統率者戦に比べて0マナ・アーティファクトや低コストドロー&サーチが揃っていないので、序盤のブン周りで何もせずにやられるということは少ないです。

 《太陽の指輪》以外は3マナのアーティファクトが主流で、3ターン目くらいまではセットアップの時間をとれるので、合計10~15ターンくらいのゲームを楽しむことができます。

 何度かゲームをやった感覚だと、コンボが決まると30分くらい、普通にやって殴り合うと1時間くらいでした。

強力なマナ加速が少ない分、このカードの存在はより重要になります。

3.全体除去がそこまで多くない

 クリーチャー戦メインのゲームになりがちなので全体除去が連打されると試合がグダってしまい長引くことがありますが、カードプールに全体除去がそこまで多くないので、程よいバランスで決着に持ち込むことが可能です。

 試しに白黒でがんばって全体除去7枚くらい入れてみたもので構築済み相手とも試してみましたが、《エドガー・マルコフ》は速攻で殴ってくるし、ドラゴンは各個体が強力なので除去はしきれない感じです。


 その他にも追加ターンを得る手段が少なかったり、マナがないところからカウンターされることがほぼなかったりと、環境自体が緩くカジュアルに遊ぶことを許容しているので、ネタカードや派手で大ぶりなカードを使うチャンスも通常の統率者戦以上にあると言えます。

 もちろん普通に統率者戦をやりこんでる経験者がガチガチに作りこんで来たら、そっちのほうが強いデッキになるとは思いますが、構築済みにチョイ足し改造程度でも6:4くらいの相性差で、多人数戦であることも考慮すると、普通にやりあえるくらいのバランスなのが面白いですね。


どんなデッキがありますか?

 特定の即死コンボが少ないということは、強いテーマや個々のカードパワーによってデッキの強さが変わってきます。

 ここでいう強いテーマとは、そのテーマを成立させるのに十分な数のカードが揃っているかということ。

 例えばゴブリンのような人気の高い種族も、スタンダードにはテーマとして成立させるだけに十分な数が存在しません。

 逆にスタンダードでフィーチャーされているメカニズムや、ゾンビなどの種族は十分な量を確保できるので、デッキとして機能するでしょう。(吸血鬼は『イクサラン』にも登場するみたいなので楽しみですね!)

 そう、基本はスタンダードのカードプールに左右されるということです。

 それに加えて『統率者(2017年版)』製品の4つのデッキは決まったテーマで組まれているので、有力なデッキたりえます。

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 あとは伝説のクリーチャーの力を借りて特定のコンボをちゃんと機能させることができるデッキが存在できるかということですが、ここはまだ手探りの段階なので、プレイヤーの皆さんにぜひ探してもらえたらと思います。


構築済みデッキを改造して「スタンダード+」のデッキを作ろう!

 さて、では実際にデッキを組んでみましょう!

 と、行きたいのですが、やはりいきなりゼロから考えるのは難しいので、ここでは構築済みデッキの改造にお勧めのカードをご紹介します。

各デッキ共通

 まず大事なのはマナベース。

 みなさんスタンダードのデッキをプレイするときはどのくらい土地を入れますか?

 速攻かコントロールかで割合は変わってくるとは思いますが、大体デッキの4割くらいが主流ではないでしょうか?

 統率者戦でも基本の考え方は同じです。

 通常の統率者戦ではフェッチランドもフル投入して土地35枚くらい+マナ・アーティファクトなどで構築することが多いですが、軽く動けるカードが少ない「スタンダード+」だと、もう少し多くてもいいかもしれませんね。

 後半土地ばかり引きすぎて嫌な場合はサイクリング土地を入れておくとよいかもしれません。

 また、どの統率者製品にも入っていますが、《統率の塔》と《太陽の指輪》は必須と考えていただいていいかと思います。

 マナ・アーティファクトは、どの色でも使える《パラドックス装置》との組み合わせも考慮して、多めに入れておいても損はありません。

 僕としては土地35枚にマナ・アーティファクト10枚程度を基本のマナベースとしてお勧めします。


「ウィザードの秘儀」

 せっかく色が合っているのでニコル・ボーラスは入れたいですね!

 なかなかスタンダードでは見ませんが、「プレインズウォーカーデッキ」のカードもスタンダードで使用可能です。プレインズウォーカーデッキにはプレインズウォーカーとサーチカードがセットで入っているので、「スタンダード+」ではかなり使いやすくなっています。

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 《ボーラスの肖像》はほどよいマナ・アーティファクトで、《欺瞞の主、ニコル・ボーラス》とセットで使うのはいい感じ。さらに手下の《金属の支配者、テゼレット》と《テゼレットの企み》セットを入れてみるのも悪の軍団感が増していいですね。

 なお、このサーチはデッキサーチのみならず墓地回収としても使えるのが、かゆいところに手が届いていい感じです。


「猫の獰猛」

 《世界の咆哮、アラーボ》が統率者なら、軽い猫であればあるほど+3/+3のが生きるのでいい感じです。《典雅な襲撃者》は二段攻撃まで持っているので、3ターン目にして4/4二段攻撃!! こりゃテンションが上がります。さらに《世界の咆哮、アラーボ》が出た後はパワー2倍にしてトランプルまでついちゃうのでどこまでパワーが上がるか楽しみですね。(編注9月7日:内容を修正いたしました。)

 他の2マナ域だと《フェリダーの仔》や《牙長獣の仔》も使い勝手がいいですし、《誇り高き君主》や《威厳あるカラカル》で猫軍団を増やすのもよいですね。

 また、緑は追加のマナ加速にも恵まれていますし、猫にこだわらずに大型クリーチャーにつなぐ構成も考えられます。その場合はまたプレインズウォーカーデッキの力を借りて《新緑の最高潮》と《自然の職工、ニッサ》を入れるのもおすすめです。


「吸血鬼の渇き」

 《エドガー・マルコフ》が統率者なら吸血鬼呪文すべてに追加でトークン1体生成がつくので、軽い吸血鬼であればあるほどマナ効率は良いです。《甘やかす貴種》のような軽い吸血鬼をたくさん入れるといいかもしれません。横に並びやすいので全体パンプアップもあるといいですね。

 例えば、吸血鬼と手を組むのどうなの?って感じですが、《ギデオンの決意》と《武芸の模範、ギデオン》のセットは全体+2/+2修整ができるので結構なダメージ量を期待できます。


「ドラゴンの支配」

 《ジャンドの暴君、カーサス》はぜひ入れていただきたい1枚。相手がドラゴン・デッキの場合に強力なドラゴンを奪うこともできますし、自軍に速攻を付与できるので攻撃力は抜群。

 《大渦の放浪者》はドラゴンではないものの、自軍に速攻を付けられるという点と、ドラゴンチャンスが2回ということで入れたら楽しいかもしれません。


 さて、いかがでしたでしょうか?

 次回はグランプリ・静岡2017秋直前ということで、具体的な「スタンダード+」のデッキをいくつか紹介していこうかと思います。

 それではまた!!

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