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『イニストラード:真夜中の狩り』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)

Jess Dunks
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2021年9月15日

 


はじめに

 こんにちは、皆さん!

 『イニストラード:真夜中の狩り』が恐るべき新ルール変更と変身を携えて来ました。いやまあ、それほど恐るべきではないかもしれませんが、恐るべきメカニズムに関するルールではあります。降霊、腐乱、日暮/夜明、昼/夜のゲームの状態がどのように作用するかに加えて、古いルールにもいくつかの小さな更新があります。また、マジックのカードのオラクルについても、1か所小さな変更があります。この文章は、ルールの変更やオラクルの変更の検証中に書かれたものなので、最終的なものとは少し異なる場合があります。完成したら、ルール・ページGathererで公開されます。

 それでは、早速飛び込みましょう!


 

総合ルール変更点

 

 これは、『イニストラード:真夜中の狩り』の発売とともにマジックに訪れるルール変更の概要です。最新のルールについては、ルール・ページ(英語)で公開されています。この概要と公式ルールとの間に齟齬がある場合、公式ルールが優先されます。

新ルール、更新されたルール

新しいキーワード能力

702.146.

 このとても不気味なルールは、降霊がどのように作用するかを説明し、変身した状態で唱えられるカードは変身した状態のまま戦場に出るということを伝えています。

702.145.

 これは、日暮と夜明のキーワード能力を扱う新ルールとそのサブルールです。

702.147.

 この非常に短いルールは、腐乱のキーワード能力を説明しています。

昼と夜の状態

502.2、502.2a

 ゲームを昼または夜にするターン起因処理を説明する新ルールです。新しいサブルールでは、双頭巨人戦などの「共有チーム・ターン」選択ルールを用いるフォーマットでこれがどう作用するかを説明しています。

724

 この新ルールとそのサブルールでは、ゲームが取りうる昼や夜の状態、それを参照するためにカードでどう書かれているか、またそれはどう変遷するかが書かれています。

両面カード全般のルール変更

202.3b

 このルールは、変身する両面カードの第2面のマナ総量は第1面のマナ・コストに基づくと説明しています。この更新までは、パーマネントの場合のみに言及していました。今は、降霊メカニズムのおかげで、呪文も含むようになりました。

712.4b

 この新しい両面カードのサブルールは、第2面をオモテにした呪文の特性と、第2面をオモテにした呪文をコピーした場合に何が起こるかを説明しています。これらは、第2面をオモテにして戦場にある両面カードの振る舞いを反映しています。

712.7、712.7b

 このルールには、これまで、呪文として唱えた変身する両面カードは第1面をオモテにしてスタックに置かれると書かれていました。しかし、降霊メカニズムの導入により、これは常に真ではなくなりました。今は、このルールで、呪文を変身した状態で唱えること、つまりスタック上で第2面をオモテにすることが認められるようになりました。新しいサブルールでは、その呪文の第1面にある能力(降霊など)によって与えられる呪文を唱えることの許諾との相互作用を説明しています。

712.9

 このルールではこれまで、変身する両面カードが解決されたら第1面をオモテにして戦場に出ると書かれていましたが、rule 712.7 同様、これは常に真ではなくなっています。このルールは、降霊と、夜明を持つカードが夜に戦場に出る場合の両方を考慮しています。

712.16

 この能力は、「[このパーマネント]が変身するに際し」起こる置換効果をどう適用するかを説明しています。この種の能力はそのパーマネントが変身した後ではなく、変身する間に適用されます。例えば、《血吸いの闇潜み》が《ヒルの呪い》に変身するなら、それがエンチャントするプレイヤーを選ぶのは変身する間です。変身した後、《ヒルの呪い》になっていてプレイヤーについてない瞬間は存在しません。

その他のルール保守、更新

601.2h

 このルールは未知の結果を持つコストの支払い順を変更するため、『フォーゴトン・レルム探訪』で更新されました。まれな状況で、非公開領域に関する言い回しが広範すぎたので、その部分は少し戻され、無作為の要素と、ライブラリーから公開領域へのオブジェクトの移動だけを扱うようになりました。

603.12

 『イニストラード:真夜中の狩り』の敵対者サイクルは、プレイヤーにコストの支払いを認める誘発型能力と、そのコストが1回以上支払われた場合に発生する別の再帰誘発型能力を持ちます。このコストが複数回払われた場合にも1回しか誘発しないようにするため、再帰誘発型能力に関するルールが更新されました。

607.2d

 《シガルダの輝き》は、情報を記録してその情報に基づいて処理を行う関連した能力を持っています。これらの能力は関連しており、この新ルールがそれを明記しています。

700.5a

 《万神殿の祭壇》がどう作用するか、一部の相互作用においてうまく定義されていませんでした。この信心に関する新しいサブルールは、プレイヤーの信心に基づいてオブジェクトの特性を修整する効果は常に《万神殿の祭壇》によって増加した信心を参照することができるということを明確化しています。

702.103c

 『テーロス』で授与メカニズムが初登場したとき、パーマネント呪文をコピーすることはゲームルール上考慮されることではありませんでした。しかし、最近、パーマネント呪文をコピーするマジックのカードが登場しはじめ、それらのカードと授与の相互作用は明確ではありませんでした。私達はこの新しいサブルールで、授与したオーラ呪文のコピーも授与したオーラ呪文であると明確化しました。プレイヤーが対象を変更してよいとする何かがない限り、対象は変更されません。

新サブタイプ

 『イニストラード:真夜中の狩り』には新サブタイプはありません。

用語集の新項目

 昼、日暮、腐乱、降霊、夜、夜明


 

オラクル変更点

 

 以下は、『イニストラード:真夜中の狩り』セットの発売に伴いマジックのカードのオラクルに加えられた変更の一覧です。更新が有効になり次第、Gathererでカードの公式テキストが参照できます。

 『イニストラード:真夜中の狩り』の発売に伴うテンプレートの大変更はありませんでした。カード1枚への、小さな変更があります。

絞殺の手》(編訳注:《復讐に燃えた絞殺者》の第2面)
カードをクリックで別の面を表示
 

 《絞殺の手》は、生け贄に捧げたパーマネントがエンチャントしたものであっても、そのパーマネントを生け贄に捧げたプレイヤーが1点のライフを失うということを明確にするため更新されました。

絞殺の手》の旧テキスト:

Enchant creature or planeswalker an opponent controls

At the beginning of your upkeep, enchanted permanent's controller sacrifices a nonland permanent and loses 1 life.

 

新テキスト:

Enchant creature or planeswalker an opponent controls

At the beginning of your upkeep, enchanted permanent's controller sacrifices a nonland permanent, then that player loses 1 life.

 

和訳:

エンチャント(対戦相手がコントロールしているクリーチャーかプレインズウォーカー)

あなたのアップキープの開始時に、エンチャントしているパーマネントのコントローラーは土地でないパーマネント1つを生け贄に捧げ、その後そのプレイヤーは1点のライフを失う。

 

(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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