2021年8月24日

　今年のはじめ頃に、私たちは「ユニバースビヨンド」の今後の展望について語り、その中で「ユニバースビヨンド」製品に収録されるカードの使用可能フォーマットについても触れました。そして本日（原文掲載時）の発表では、エキサイティングなコラボ先をさらに詳しくご紹介し、2023年にはJ.R.R.トールキン/J.R.R. Tolkienの壮大な物語をたっぷり味わえる『The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth』（英題）が発売されることもお伝えしました。2023年発売予定の中で唯一お話しできたこの製品に、私たちは心を躍らせています。この製品のご紹介にあわせて、モダンにおける扱いについてもここでお伝えします。

　「指輪物語」は、マジックの世界観とこの上なく相性の良い作品です。私たちの心に根づき、大衆文化として浸透しているファンタジー用語や物語、怪物の多くは、この物語から着想を得たり、この物語をきっかけに人気が出たりしています。しわの刻まれた老魔導士のイメージはガンダルフに始まり、究極の悪のイメージはサウロンを原点とし、冒険のパーティーのイメージは「旅の仲間」が元になっているのです。

　新たなアートを制作するにあたり、私たちはマジックのアート・スタイルを維持しつつも中つ国のキャラクターや舞台、物語のエッセンスをしっかり捉えられるよう特に気を配りました。例えばガンダルフが描かれたこちらのアートには、マジックの世界でよく見受けられる視覚的効果や色彩が活かされています。

　『The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth』では、ガンダルフやフロド、アラゴルン、「一つの指輪」などをマジックの様式でお楽しみいただけます。私たちは、多くの人が愛する中つ国とマジック・ファンが愛するマジックの世界観をシームレスに体験していただけるよう、力を尽くしました。

　私たちはまた、「指輪物語」の広大さや印象的な物語の本質、そして熱心なファンの皆さんのことを鑑みると、充実した商品ラインアップをご用意して可能な限り多くのプレイヤーにこの古典的名作の登場キャラクターで遊ぶ機会をご提供しなければ、このセットにふさわしい扱いができないと考えました。そこで他の「ユニバースビヨンド」製品と同様にスタンダードでは使用できず、モダン（やヒストリック）で使用できるようにすれば、スタンダードの独自性を守りながら「指輪物語」の世界を多くの方にお届けすることができるでしょう。『The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth』は『モダンホライゾン』のようにモダンに注目したセットではありませんが、多くの方がこのセットのカードをプレイし楽しい体験を味わうきっかけになればと私たちは願っています。

　「ユニバースビヨンド」は、私たちにとって馴染み深い世界をマジックならではの表現を通して探検できる製品です。 J.R.R.トールキンが創造した世界には本当に多くのファンがいますから、皆さんに『The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth』の体験をお届けする日が待ち切れません。