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お知らせ

お知らせ

2020年5月18日 禁止制限告知

Ian Duke
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2020年5月18日

 

告知日:2020年5月18日

ブロール
レガシー
ヴィンテージ

テーブルトップ発効日:2020年5月18日

Magic Online発効日:2020年5月18日

MTGアリーナ発効日:2020年5月21日

 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら


ヴィンテージ

 Magic Onlineで『イコリア:巨獣の棲処』が発売されて以降、ヴィンテージで《夢の巣のルールス》を相棒にしたデッキの使用率と勝率の上昇が観測されてきました。ヴィンテージの広大なカード・プールと強力な制限カードが存在するという性質により、《夢の巣のルールス》の課すデッキ構築面でのコストはこのカードを相棒にすることによって得られる恩恵よりも比較的に制限の緩いものになっています。その結果、Magic Onlineのリーグでルールスを使用する複数のアーキタイプの勝率は55%を超え、ルールスを使用したデッキ群はメタゲーム内で多すぎる割合を占めており、その流れが収まる兆候は示されていません。そのため、《夢の巣のルールス》はヴィンテージで禁止となります。

 ヴィンテージにおいてバランス上の理由でカードを制限ではなく禁止が行われるのが稀であることは認識していますが、今回の場合はルールスを制限しても相棒としての使用には影響がないという珍しい事例であるため、それを主な理由として禁止という変更を行いました。

レガシー

 ヴィンテージと同じように、レガシーの広大なカード・プールの強力な低マナ・コストのパーマネントが《夢の巣のルールス》を相棒として使うことのパワー・レベルとそれのデッキ構築面での制限とを釣り合いの取れないものにしています。「デルバー」のバリエーションなど、以前からすでに強力だった複数のアーキタイプは、ルールスを相棒として組み込んでいますが必要となるデッキ構築面での変更が比較的少ないものとなっています。ルールスを相棒にしているデッキはどんどんメタゲームでの割合を多くしており、複数のバリエーションがMagic Onlineのリーグで55%を上回る勝率を叩き出しています。対戦組み合わせのデータは、メタゲームの力だけではこれらのデッキを抑えるには不十分であることを示しているので、我々は《夢の巣のルールス》をレガシーで禁止することを選びました。

 さらに、我々は《黎明起こし、ザーダ》を相棒として《厳かなモノリス》を使ったデッキがとても高い勝率を持っていることも見かけました。まだ幅広くプレイされてはいませんが、Magic Onlineのメタゲームのデータは、これらのデッキが勝率とメタゲームのシェアの両方において問題を起こすことになると示しています。そのため、我々はレガシーで《黎明起こし、ザーダ》を禁止するという追加の措置を取りました。

ブロール

 1枚のカードで幅広い種類の統率者を完全にシャットダウンできるべきではないという考えがブロールの理念のひとつです。この理念に基づいて我々が行った行動の一例が《魔術遠眼鏡》の禁止です。我々は《ドラニスの判事》がこの分類に当てはまり、基本的にブロールにおける統率者をデッキの軸にすることによる楽しさと自己表現を損なうと感じたので、これを禁止します。

  バランスの観点からは、《軍団のまとめ役、ウィノータ》を統率者としたデッキの高い勝率がそのデッキの使用率を増加させ、ブロールのプレイヤーのプレイ経験の多様性を減少させています。我々はブロールでの並外れた勝率については他の競技的なフォーマットよりも基本的に寛大ですが、ブロールのメタゲーム内での自己表現のために可能な選択肢をより多くするために今回は変更を行うことを選びました。

その他のフォーマット

 今回の変更ではヴィンテージ、レガシー、ブロールに焦点を当てましたが、我々はスタンダード、モダン、パイオニアを含む他の各フォーマットのメタゲームの発展の監視を続けており、変更が必要になった場合は今後の機会に別途告知します。今のところは、スタンダード、パイオニア、モダンでは毎週変化する多様で動的なメタゲームが見られます。変更が必要かどうか、どんな変更が適切であるかを判断する前に、メタゲームが停滞状態に近づいていくのを見ていく必要があります。現時点では、これらのフォーマットはどのカードやアーキタイプが問題なのか、もしくは問題があるのかどうかをデータが示すには変化が早すぎます。

 我々は一部のプレイヤーが、複数のフォーマットに渡って相棒を使ったデッキに頻繁に遭遇することについて心配していることを認識しています。スタンダード、パイオニア、モダンでは相棒を使ったデッキが問題となる勝率を記録していませんが、我々は全体的なメタゲームでのシェアと同じ展開になるゲームプレイを観察しています。もし相棒デッキのメタゲーム内のシェアが大きいことによる長期的な健全性の問題の兆候が見られた場合、相棒メカニズムの機能の変更を含めた行動を起こす準備があります。現時点では、変更が必要かどうかを判断する前にメタゲームが進化するための時間を必要としています。

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