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お知らせ
『テーロス還魂記』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)
2020年1月10日
はじめに
ようこそ皆さん!
テーロスの死の国は回転ドアのような死後ではありませんが、特に賢明な死者なら使える脱出方法が存在します。例えば、私はケルベロス対策にゴムのおもちゃのピーナツバターを持ち込みました。可愛いワンちゃんはどこですか? そこですね! とてもクールなヨーロピアンダイスを向こうで手に入れたので、その価値はありました。これは孤児にあげるつもりです。
さて、私は帰還したので、ほとんどがテーロスに関連するわずかなルール更新があります。初代テーロスに適用される一連のルールがありますが、それもテーロス関連ですね。
いつもの通り、総合ルールはこの公式サイトのページで、オラクルはGathererで更新されることになります。現時点ではまだ更新されていないかもしれませんので、一般論だけ言っておきます。この記事はルールの変更について正式な文面が最終的に確定する前に書かれていますので、書かれている内容が正式な文章と少し異なる場合があります。
総合ルール変更点
111.10c
これは金・トークンを、新しいサブタイプでありマナ能力と79個の電子を持つ、と定義するルールです。ルールには明記されていませんが金・トークンは3000度前後で沸騰するので、アリゾナでプレイしているなら直射日光に当てないようにしましょう。
205.3
サブタイプの一覧の中に、『エルドレインの王権』にあったより少ないものの大量の新語が追加されています。触手の生えた亜神はこのセットにはいませんが、亜神と触手がクリーチャー・タイプに追加されました。金がアーティファクト・タイプの一覧に追加されました。そしてケイリクスがプレインズウォーカー・タイプの一覧に追加されました。
601.3e
前のセットで、呪文を唱えるのが適正かどうかを判定するための「他のこれらの特性だけを考慮する」ルールの働き方に関して明確化するためにこのルールを追加しました。オブジェクトは適正さを見るときにその特性を見る、というのはつまり、それらの特性を持つオブジェクトに影響を及ぼす継続的効果は検討の一部として適用されるということです。個々の詳細を理解することができなかった人々が多かったので、ルールをわかりやすくするべきだと判断しました。これは機能変化ではなく、単なる明確化です。
702.102
ここでこれが変更になりました! 当事者カードを扱っていて、分割カードや変異カードと似ているそれらを検証し、それらすべてを同種に扱うことに問題はないと考えました。授与カードは脇に置かれていましたが、そのカードをオーラとして唱えることが適正かどうかを決定する方法については同じにすべきだと考えました。そうなりました! 呪文の特性を変更する唱えている間の選択をどう扱うかという既存のルールがほとんどの相互作用をこれまで通りに働かせるので、これは非常に稀な状況においてのみ機能変化になります。
702.137
ここに新キーワードのルールがあるはずなのにありません。不思議不思議。
805.4d
「共有チーム・ターン」選択ルールを使ったゲーム(双頭巨人戦など)では、複数のプレイヤーがアップキープを共有します。これまで、「各対戦相手のアップキープの開始時に」誘発するものは複数回誘発するとしてきました。結局のところ、その能力が「そのプレイヤー」を参照する場合、一度だけ誘発するとしたら不思議なことが起こっていたのです。そのかわり、「そのプレイヤー」を扱わない《瓶詰めの回廊》のようなカードは、非常に奇妙なことになっていました。この新ルールは、「そのプレイヤー」を参照する誘発型能力の複数回誘発を扱いますが、機能変化を経て、それらの能力は「そのプレイヤー」(など)を参照していない限り複数回誘発することはなくなりました。これで状況は素直なものになり、奇妙でなくなりました。
オラクル変更点
きらきらするすべて(機能変化)
宝物や食物の例に従い、金もできました!《第1回イロアス競技会》で初めて金・トークンが定義済みになり、その技法を用いて過去のカードも訂正されました。これによるトークンがそれまで持っていなかったアーティファクト・タイプを持つようになったという非常に小さな機能変化です。例えば……
《金箔付け》の旧テキスト:
Exile target creature. Create a colorless artifact token named Gold. It has "Sacrifice this artifact: Add one mana of any color."
新テキスト:
Exile target creature. Create a Gold token. (It's an artifact with "Sacrifice this artifact: Add one mana of any color.")
訳文:
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。金・トークンを1つ生成する。(それは「このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
この変更を受けた金のカードは、《金箔付け》《黄金の呪いのマカール王》《豪奢の呪い》《Venarian Gold》です。
えっ、何?
……が金(機能変化)
《Venarian Gold》には金に関する更新はありません。あるのはガドウィックの更新です! 《老いたる者、ガドウィック》の誘発型能力に関するものと同じルールにより、《Venarian Gold》の文章は単純に戻りました。
《Venarian Gold》の旧テキスト:
Enchant creature
When Venarian Gold enters the battlefield, tap enchanted creature and put a number of sleep counters on it equal to the value of X as you cast Venarian Gold.
Enchanted creature doesn't untap during its controller's untap step if it has a sleep counter on it.
At the beginning of the upkeep of enchanted creature's controller, remove a sleep counter from that creature.
新テキスト:
Enchant creature
When Venarian Gold enters the battlefield, tap enchanted creature and put X sleep counters on it.
Enchanted creature doesn't untap during its controller's untap step if it has a sleep counter on it.
At the beginning of the upkeep of enchanted creature's controller, remove a sleep counter from that creature.
訳文:
エンチャント(クリーチャー)
Venarian Goldが戦場に出たとき、エンチャントしているクリーチャーをタップし、それの上に睡眠カウンターをX個置く。
エンチャントしているクリーチャーの上に睡眠カウンターが置かれているかぎり、それはそのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
エンチャントしているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのクリーチャーの上から睡眠カウンターを1個取り除く。
瓶の中の都市(機能変化)
我々が《City in a Bottle》の新しい文章を書いてから何年も経ちました。ある日このカードを見て、私は目を疑いました。一度に一兆回も誘発するような状況誘発ですが、状況誘発ではそのようなことは起こりません。そこで、それらのパーマネントすべてを一度に生け贄に捧げるような状況誘発1つにまとめました。
《City in a Bottle》の旧テキスト:
Whenever another nontoken permanent with a name originally printed in the Arabian Nights expansion is on the battlefield, its controller sacrifices it.
Players can't cast spells or play lands with a name originally printed in the Arabian Nights expansion.
新テキスト:
Whenever one or more other nontoken permanents with a name originally printed in the Arabian Nights expansion are on the battlefield, their controllers sacrifice them.
Players can't cast spells or play lands with a name originally printed in the Arabian Nights expansion.
訳文:
他の、アラビアンナイト拡張セットで最初に印刷されたカード名を持ちトークンでないパーマネントが1つ以上戦場にあるたび、それらのコントローラーはそれらを生け贄に捧げる。
プレイヤーは、アラビアンナイト拡張セットで最初に印刷されたカード名を持つ、呪文を唱えたり土地をプレイしたりできない。
気になるのは貴族(機能変化)
クリーチャー・タイプの独裁者ダグ・ベイアー/Doug Beyerは、新しい「貴族」というクリーチャー・タイプを取り巻く議論に注意を払ってきました。条件を完全に満たしているのに最初に見落としたものがいくらかありました。訂正を経て貴族になるのは、貴族として生まれ(ブログやアンクフルを殺したことで王に上り詰めたナムスギルに言っているんですよ)、そしてよりふさわしい職業のクリーチャー・タイプを持たないものに限られます。
今回の変更は2人だけです。3枚のカードになっているクロウヴァクスは、他の職業を持たず、間違いなく貴族の生まれです。《Earl of Squirrel》は(メールを絶え間なく投げてくる人ではなくカードの)《しつこい請願者》のおかげで部族的に意味を持つクリーチャー・タイプを持っていますが、カード1枚で意味があるからといって貴族になるのが妨げられるわけではありません。しかし、その1枚のカードで意味があるので、アドバイザーであり続けます。
- 《隆盛なるエヴィンカー》 吸血鬼 → 吸血鬼・貴族
- 《呪われたクロウヴァクス》 吸血鬼 → 吸血鬼・貴族
- 《隆盛なる勇士クロウヴァクス》 人間 → 人間・貴族
- 《Earl of Squirrel》 リス・アドバイザー → リス・貴族・アドバイザー
エルフとセンザンコウへ(機能変化)
それ以外に、あまり貴くないクリーチャー・タイプの変更が2枚あります。
誤って人間にされてから何年も経って、《Lady Caleria》のタイプは正しく更新されてエルフ・カードになりました。
《起伏鱗の大牙獣》は非常に入会資格の厳しいセンザンコウ・クラブへの加盟が認められました!
- 《Lady Caleria》 人間・射手 → エルフ・射手
- 《起伏鱗の大牙獣》 ビースト → センザンコウ・ビースト
テフェリーの動詞(機能変化なし)
この変更は非常に小さいものですが、機能的に差がないので指摘しておくのは有用だと感じました。《テフェリーの防御》は通常「得る」であるところを「持つ」にしています。この違いは記法上のものにすぎず、どちらの語であるかはルール的に重視されていませんので、この変更は記述上のものですが、平均的なプレイヤーにはカードの機能に変更があるように見えるかもしれません。心配ありません、変更はありません。
《テフェリーの防御》の旧テキスト:
Until your next turn, your life total can't change and you have protection from everything. All permanents you control phase out. (While they're phased out, they're treated as though they don't exist. They phase in before you untap during your untap step.)
Exile Teferi's Protection.
新テキスト:
Until your next turn, your life total can't change and you gain protection from everything. All permanents you control phase out. (While they're phased out, they're treated as though they don't exist. They phase in before you untap during your untap step.)
Exile Teferi's Protection.
訳文:
あなたの次のターンまで、あなたのライフ総量は変化できず、あなたはプロテクション(すべて)を得る。あなたがコントロールしているパーマネントはすべてフェイズ・アウトする。(フェイズ・アウトしている間は、それらは存在しないものとして扱う。あなたのアンタップ・ステップにあなたがアンタップをするより先に、それらはフェイズ・インする。)
テフェリーの防御を追放する。
(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)
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