READING
お知らせ
eスポーツ更新情報:予選と「参加権利の分割授与」などについてのお知らせ
2019年9月25日
先月、私たちは(日本語でおよそ1万字にもおよぶ)長大な記事を発表し、マジックのeスポーツの未来を語りました。それ以来、私たちが向かう先に足りない部分や改善できる部分について、本当にたくさんのご意見をいただきました。
今回お話しする更新情報では、私たちのチームの取り組みと考えについて、プレイヤーの皆さんに最新情報、特に主たるものをお届けします。なお始める前にはっきりとお伝えしておきますが、ここで話題や課題として取り挙げられていないからといって、それは私たちが皆さんから寄せられたフィードバックを見ていないということではありません。今回取り挙げるのは、特にここ1か月で私たちのチームが取り組んできたことです。
それでは、早速始めましょう!
マジックのeスポーツについて
Magic.gg
Magic.ggのウェブサイトは、URLが「mtgesports.com」から「Magic.gg」に変わったことを含め、この1か月で大きく変更が行われました。「名前がなんだっていうの?」……えーっと、文字が多かったのです。タイプ入力がかなり早くなり、会話の中で使いやすくなったのはもちろんですが、このサイト名の変更は、皆さんが利用しやすいサイトという私たちの目標を示したものでもあります。
それから、Magic.ggの機能を更新し、改善しました――トップページのナビゲーション・バーを一新し、ミスクリックの削減やサイトの閲覧における全体的な体験を改善しました。また「イベント予定」のページでは、皆さんのカレンダーにマジックのeスポーツ・イベントの情報を追加できるようになりました。さらに、MPLの各ディビジョンの試合結果に関する情報も見やすくなり、動画コンテンツは1つのページにまとめられました。そのために、「リーグ」のページを更新しました。そしてMPLウィークリーのプレイオフの試合をすべて「動画」のページに追加しました。今後は1つのページで、ネタバレなしの白熱した試合の様子をお楽しみいただけます。
私たちは、(デッキリストのベータ版も含め!)Magic.ggのさらなる機能拡張と改善に取り組んでおり、皆さんのフィードバックを道しるべにしてこのサイトを築いていくのを楽しみにしています! 私たちは皆さんの声を聞いて(Twitterはこちら:英語)、皆さんのアイデアを実現するのを心から楽しんでいるのです。
ミシック・ポイントの付与
もう1つお知らせすることがあります! 先月の発表で、2019年シーズン終了時に所属選手が決まる、未来のマジック・プロをサポートすることに焦点を当てた「ライバルズ・リーグ」の創設をお伝えしました。「挑戦者」の中で獲得ミシック・ポイント上位4名はMPLに招待され、その他のプレイヤーについては、MTGアリーナとテーブルトップそれぞれにおいて、該当するイベントの獲得ミシック・ポイント上位8名がライバルズ・リーグ入りとなります。
テーブルトップとMTGアリーナ、そして合計ミシック・ポイント獲得ランキングはMagic.gg内「順位」のページの「挑戦者/Challengers」の項にてご確認いただけます。参照されるミシックポイントは、テーブルトップでは「2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)」(英語ファクトシート)、MTGアリーナでは「2019ミシックチャンピオンシップⅦ(MTGアリーナ)」(英語ファクトシート)までに付与されたものとなります。
MTGアリーナについて
MTGアリーナで安定した好成績を収めるプレイヤーへの報奨
私たちのもとには、MTGアリーナのイベントで安定した活躍を見せるプレイヤーが報われてほしいというご意見が多く寄せられました。そこで、(ミシックインビテーショナルに連なるミシック・ポイント・チャレンジおよびミシック予選で)安定した活躍を見せるプレイヤーには、次のミシックインビテーショナルに連なる各種イベントへの参加権利を授与したいと考えています。
加えて各ミシックインビテーショナルに、当該予選シーズン中に行われたMTGアリーナのイベントで安定した好成績を残したプレイヤーを招待するための招待枠を4つ設ける予定です。
詳細につきましては、後日改めて発表します。
2019年のMTGアリーナ予選
10月26日(アメリカ太平洋夏時間)に、「2019ミシックチャンピオンシップⅦ(MTGアリーナ)」への参加権利が授与されるミシック予選を1回追加で開催します。
その後、10月~12月にかけてMTGアリーナをプレイすることで、1月に開催予定のミシック・ポイント・チャレンジへの参加権利を獲得できます。このミシック・ポイント・チャレンジで獲得したポイントは、2020年の移行シーズンの獲得ポイントに反映されます。
さらに、10月のミシックチャンピオンシップ予選ウィークエンドについてはいくつかの変更があります。
MCQW2日目イベントのタイブレークが以下のように変更されます:
- 最初に参照されるのはMCQW初日イベントの成績です。勝利数の多い方が優先され、最大勝利数に到達したプレイヤー同士の場合は1敗より全勝のプレイヤーが優先されます。
- 次に、ブッフホルツ式タイブレークが参照されます。(「ESL Play」のウェブサイトにて計算)
- 最後に、(各予選シーズンの終了時に確定する)ミシックランキングの最高到達順位が参照されます。
2日目イベントは参加者数に応じてスイス式ラウンドの回数が調整されます。
- 128人以下の場合はスイス式ラウンド6回戦で行われます。129人以上の場合は7回戦で行われます。
MCQW2日目イベントの参加権利は、初日イベントの勝利数に基づいて授与されます。
- MCQW初日イベントで7勝したプレイヤーは2日目イベントへ進出します。
- 初日イベントでは10勝するか2敗するまでプレイできます。つまり7勝達成したプレイヤーも、2日目のタイブレークでの有利やさらなるジェムを得るためにプレイを続けることができます。
MPLウィークリー:エルドレイン・スプリット
MPLウィークリー:エルドレイン・スプリットより、プレイオフの形式を変更します。
コア・スプリットでは、「上位4名」で足切りが行われ、世界最高のプレイヤー相手に4勝3敗という立派な成績を収めてもタイブレークに泣く選手が多くいました。そこでエルドレイン・スプリットでは、4勝3敗の選手全員にプレイオフ進出のチャンスをご用意します。
プレイオフ進出選手は、ディビジョンの総当たり戦の結果をもとに以下のように定められます。
- 4勝3敗以上の成績を収めた選手が4人以下の場合、コア・スプリットと同様にタイブレークで最終順位を決定し、上位4名が進出します。
- 4勝3敗以上の成績を収めた選手が5人以上の場合、まずタイブレークによってプレイオフ進出が確定する選手(1位~3位)を決定します。そしてトップ4によるプレイオフの「4位」の座は、4勝3敗の成績を収めた4位以下の選手たちによる決定戦で決められます。
加えて、エルドレイン・スプリットのグランドファイナルでは、「敗者側ブラケット(LOWER)のプレイヤーは2マッチ勝利する必要がある」ルールを撤廃します。代わりに、各ディビジョンのグランドファイナルは「2マッチ先取」の試合形式とします。
最後に、プレイオフでのデッキ変更はなくなります。選手たちは総当たり戦で使用したデッキを引き続きプレイオフでも使用することになります。
テーブルトップのマジック:ザ・ギャザリング
私たちは現在2020年における施策の更新に取り組んでおり、「2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)」までにそれを発表する予定です。また、リッチモンドでは初の試みとして「質問コーナー」を設営し、プレイヤーズツアーや競技マジックについての質問にお答えします。
参加権利の分割授与
2020年のeスポーツについての先月の発表で、私たちはグランプリやプレイヤーズツアーで好成績を収め続けているプレイヤーにプレイヤーズツアーやプレイヤーズツアーファイナルへの参加権利を授与するという目標を語りました。そのシステムを実現する方法を探し続けてきた私たちが現時点で気に入っているのが、あと1~2勝足りず権利を獲得できなかったプレイヤーに「参加権利の一部」を授与し、一定数集めるとプレイヤーズツアーやプレイヤーズツアーファイナルへ招待されるという仕組みです。
これを実現するために次に取り組むべきは、さまざまなタイプのイベントで授与される相対的な招待枠数を定め、この仕組みによって生まれる招待枠の数を見積もることです。私たちは現在、プレイヤーズツアーで授与される招待枠数が1.0、グランプリが0.8、プレイヤーズツアーファイナルが1.2のバランスになるよう取り組んでいます。この設定はグランプリの価値を維持しつつ、プレイヤーズツアーとプレイヤーズツアーファイナルでは十分に招待枠を授与していることを示しています。
「コマンド・ゾーン」と「コマンドフェスト」
私たちは最近、「Star City Games」や「Pastimes」、そして「CFB Events」と提携し、「コマンドフェスト」と呼ばれる独自の統率者戦のイベントをテストすると発表しました。これらのイベントは、プレイヤーの皆さんがこういったイベントに何を求めているのかを私たちが理解する一助となり、今後の計画に役立ちます。マジックフェスト・ラスベガス2019で設けられた「コマンド・ゾーン」への反応は素晴らしいものでした。2020年にはさらに多くのことを計画しています。
第一報を見逃した方は、「Command Zone」の動画(英語)をご覧ください。個別のイベントについての情報は、「CFB Events」、「Star City Games」、「Pastimes」の情報をご確認ください(リンク先は英語)。
閉幕
現在お伝えできる情報は以上です。改めまして、さまざまな議論を交わし、フィードバックをお送りいただきありがとうございます。引き続き、ご意見等ございましたら @MagicEsports(英語)までお気軽にお伝えください!
次回取り挙げる予定の話題
- MPLウィークリーについて
- 2020年のミシックインビテーショナルについて
- ライバルズ・リーグを経由せず直接MPLへ至る道を作るべきか?
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.2広報室
先行リリースキャンペーンも復活!11月8日~14日はWPN店舗で『ファウンデーションズ』プレリリースを楽しもう|こちらマジック広報室!!
-
2024.11.1戦略記事
今週のCool Deck:希望に満ちたセレズニア天使(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.1お知らせ
「Secret Lair | Marvel」スーパードロップ|お知らせ
-
2024.11.1お知らせ
「マジック・アカデミー」がやってくる――『ファウンデーションズ』のイベント紹介|お知らせ
-
2024.10.31戦略記事
とことん!スタンダー道!出現リアニメイト、その名前を三度言え(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.10.30戦略記事
ジェスカイ召集:新カード、使わないも良し使うも良し(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事