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開発秘話

Making Magic -マジック開発秘話-

ほんとにささいなこと

Mark Rosewater
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2018年10月22日



 ようこそ諸君。マジック25周年を記念して、このマジックの長い歴史から知識を試すトリビア・クイズの記事を書くのは楽しそうだと思った。まず1年ごとに1問と、数問追加で30問のトリビア・クイズを出題する。その後で、正解を発表し、諸君が自己採点できるようになっているのだ。それではさっそく、問題だ。

第1問 ― 売り込み

 リチャード・ガーフィールド/Richard Garfield(とマイク・デイヴィス/Mike Davis)がゲームを売り込みに初めてウィザーズ・オブ・ザ・コーストを訪れたとき、そのゲームはマジックではなかった。後にウィザーズから発売された、リチャードが最初に売り込んだゲームとは何か。

  1. 『Filthy Rich』
  2. 『The Great Dalmuti』
  3. 『RoboRally』
  4. 『Twitch』
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 ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの最初のCEOであったピーター・アドキッソン/Peter Adkisonは、『RoboRally』を非常に気に入ったが、小さなロールプレイングゲーム会社であった当時のウィザーズでは生産できないほどの部品が使われていたのだ。ピーターは印刷機やアーティストを使うことはできたので、リチャードにカードゲームを作ることはできないか尋ねた。そして、プレイ時間が短く、ロールプレイングゲームのセッションの合間にプレイできるようなものにしたいと伝えた。帰ってからリチャードは、その条件を満たすゲームを作れるか考え、そしてマジックを作ることをひらめいたのだ。後に彼はマジックの試作品を携えてピーターを訪れ、ピーターはそれに心底惚れ込み、ウィザーズで生産する契約を結んだのだった。

第2問 ― 告知

 発売直前のトレーディング・カードゲームを宣伝するときに、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはそれを「マジック・ザ・ギャザリング」とは呼ばなかった。なんと呼んでいたか。(後にその名前はマジックのカード名として使われている。)

  1. Manabond(《マナ結合》)
  2. Mana Bloom(《マナの花》)
  3. Mana Clash(《魔力激突》)
  4. Mana Flare(《ほとばしる魔力》)

 リチャードが最初にこのゲームを作ったときから彼は「マジック」と呼んでいたが、あまりに一般的な単語すぎて法律的に問題がある可能性があった。この問題を解決するため、彼らは新しい名前を作ったが、リチャードはまったく満足しなかった。彼やプレイテスターたちは相変わらずマジックと呼び続けていた。新しい妥協案としてゲーム名の後に接尾辞をつけるということになり、このゲームは「マジック:ザ・ギャザリング」になったのだ。

第3問 ― 発売

 マジックが初めて発売されたのは1993年の夏のあるコンベンションでのことだった。そのコンベンションとは?

  1. ドラゴン・コン/Dragon Con
  2. ジェンコン/Gen Con
  3. オークコン/Orc Con
  4. オリジン/Origins

 最初のカードが公開されたのはオリジンだったが、それはただのデモンストレーションであり販売はされなかった。マジックのカードが初めて販売されたのはジェンコンだったが、間に合うかどうかはぎりぎりだった。ジェンコンの開始直前に、カルタムンディ/Carta Mundiからマジックの第1便(6000枚ほど)が届いたが、それは全てディストリビューターに売約済みだった。次の便が届く予定ではあったが、それはジェンコンの参加者が帰った後になる予定だったのだ。幸いにも、シアトルからミルウォーキー(当時のジェンコンの開催地)への輸送を調整することができたが、その便はコンベンションの開始する木曜日には間に合わなかった。最終的に、金曜の日中に到着し、マジックはそのコンベンションの目玉となって、すべて売り切れとなった。ピーターはその時まだボーイングで働いていたが、ジェンコンから帰るとその職を辞め、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの運営にフルタイムで関わるようになったのだった。

第4問 ― 1993年

 『アルファ版』で、アーティストのマーク・プール/Mark Pooleがある2色土地のイラストを提出したが、これは最終的に別のカードとして採用されることになった。そのカードとは何か。

  1. 極楽鳥
  2. Fastbond
  3. 孤島の聖域
  4. 繁茂

 マークはそのイラストを提出した。リチャードはそれに目を通し、鳥が目立ち過ぎだと考えたが、そのイラスト自体は気に入ったのでその鳥を軸にした新しいカードを作った。興味深いことに、何年もの間、私はその2色土地は《Tropical Island》だと聞いていたが、今年グランプリ・ラスベガスでマーク・プールに会うことができたので聞いてみたところ、実はその2色土地は《Volcanic Island》だったということがわかった(島から噴煙が立ち上っていることに注目)。トリビアマニアの諸君に贈る、新しいトリビアだ。

第5問 ― 1994年

 1994年の夏の終わりの時点で、他のカードよりも枚数が多かったのは以下のどれか。

  1. エイトグ
  2. 暗黒の儀式
  3. 灰色熊
  4. 石の雨

 なぜ《エイトグ》が多いのか説明しよう。1994年の夏の終わりの時点では、もっとも印刷されていたセットは『リバイズド』であった。(『レジェンド』は6月に発売されていたが、その年の4月に出た『リバイズド』ほどの量はまだ出ていなかった。)どのカードが一番多く印刷されたかということを考えるとコモンになるので、コモンに注目する必要がある。どの『リバイズド』のコモンは全て他のセットからの再録である。《エイトグ》は『アンティキティー』、《アーグの盗賊団》は『アラビアン・ナイト』、他の2枚は『アルファ版』と『ベータ版』からである。マジックのエキスパンションは次第に印刷量を増やしてきていたので、『アンティキティー』のカードは『アラビアン・ナイト』や『アルファ版』『ベータ版』のカードよりも多い。『レジェンド』には『アルファ版』にあったのとメカニズム的に同型のカードが3枚(《Barbary Apes》は《灰色熊》、《Headless Horseman》は《スケイズ・ゾンビ》、《Raging Bull》は《灰色オーガ》)含まれているが、カード名が違うので同じカードとは言えない。

第6問 ― 1995年

 『アイスエイジ』で新しく調整された白マナ・シンボルが登場した。プレビュー・プロモとして印刷されたことにより、新旧両方の白マナ・シンボルを持ったバージョンが印刷された唯一のカードになったカードは何か。

  1. Elvish Healer
  2. Kjeldoran Skyknight
  3. 虹色の護法印
  4. Warning

 一体なぜ《虹色の護法印》がプレビュー・プロモとして選ばれたのかはわからない。(今日の基準で見るとおかしな選択である。)しかしそれが選ばれ、両方の白マナ・シンボルを持った版が印刷された唯一の存在になったのだ。

第7問 ― 1996年

 『ミラージュ』の《マロー》は、本来マジック用に描かれたものではないアートを採用した数枚の中の1枚である。アーティストのスチュアート・グリフィン/Stuart Griffinは、この原画を何と呼んでいたか。

  1. 大地の父/"Earth Father"
  2. 自然の力/"Force of Nature"
  3. グリーンマン/"The Green Man"
  4. ジャングルの王/"King of the Jungle"

 当時のアート・ディレクターはアン・ハーキー/Ann Harkeyという女性だった。彼女はあるコンベンションでイギリス人のアーティストであるスチュアート・グリフィンの描いた1枚の絵に惚れ込み、そしてその絵の権利を買い取れるかと尋ねた。彼は承諾した。その後、『ミラージュ』のときに、彼女はその絵を使う場所を見つけた。自然の精霊《マロー》だ。そのカードが最終的に私にちなんだ名前になったので、そのイラストを私が買い取り、今は他の3枚のマジックの原画(『Unglued』の《Jester's Sombrero》と《Look at Me, I'm the DCI》、『Unhinged』の《〈今っ引き〉》)とともに私の書斎に飾られている。Wikipediaによると、グリーンマンとは「葉で覆われた、あるいは、葉で形作られた人頭像」であり、「顔や体が葉で覆われるだけでなく、口などから蔦が生えていることもある」。このイメージはイギリスのパブや宿などでよく見られる。

第8問 ― 1997年

 『アライアンス』のブースターパックは何枚入りか。

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  1. 8枚
  2. 10枚
  3. 12枚
  4. 15枚

 何年もの間、マジックのブースターパックの枚数は変動していた。初期の小型ブースターは8枚入りだった。『Unglued』は10枚入りだった。『アライアンス』は、私の知る限り、唯一12枚入りのブースターパックで売られていたセットである。その直後のセットである『ミラージュ』から、全てのエキスパンションのブースターパックは15枚入りとなった。(サプリメント商品やマスメディア向けの商品には例外も存在する。)

第9問 ― 1998年

 以下のうち、『Unglued』で初登場したものでないのはどれか。

  1. コイン投げ
  2. クリーチャー・トークン
  3. フルアート土地
  4. ルール文中で多人数戦を扱うこと

 フルアート土地、クリーチャー・トークン、ルール文中での多人数戦を扱うことは全て『Unglued』で始まったものである。一方、コイン投げが初めて登場したのはその4年前、『アラビアン・ナイト』の3枚のカード(《スレイマンの壺》《Mijae Djinn》《Ydwen Efreet》)であった。

第10問 ― 1999年

 『ウルザズ・レガシー』で初登場したのは以下のどれか。

  1. コレクター番号
  2. カードの日付つき著作権表記
  3. レアリティ・シンボル
  4. プレミアム版箔押しカード

 プレミアム版カードが鳩登場したのは『ウルザズ・レガシー』である。著作権表記は『レジェンド』、コレクター番号とレアリティ・シンボルは『エクソダス』が最初である。

第11問 ― 2000年

 『インベイジョン』のキッカー呪文すべてのアートに、少なくとも一部は描かれているものは何か。

  1. 連合のシンボル
  2. ファイレクシアのシンボル
  3. プレインズウォーカー・シンボル
  4. ウェザーライト号

 連合は、ファイレクシア軍の侵略を止めるためにドミナリアの全ての国家が協力したものであり、そのシンボルがこれだ。

連合の秘宝》 アート:Jason Felix

 これは彼らがファイレクシア軍に抵抗していることを示すものであり、キッカー呪文すべてのイラストに登場している。時を経て我々はメカニズムとイラストの特定の部品を揃えようとするとそのメカニズムを後で追加したり削ったりすることが非常に困難になるという問題があることを理解したので、現在はこういうことはあまりしていない。

第12問 ― 2001年

 『オデッセイ』のカードのうち、印刷に到らなかった『Unglued 2』のために発注されたイラストを使っているのはどれか。

  1. アトガトグ
  2. 文化交流
  3. 象の待ち伏せ
  4. リスの巣

 他のエイトグを食べるエイトグのロードというのは本当に面白おかしいだろうと考えたので、『Unglued 2』を作るにあたって《アトガトグ》をデザインした。そのセットは取りやめになったが、それはアートがすべて発注された後だったのだ。『オデッセイ』のデベロップ中に、そのセットのリード・デベロッパーだったランディ・ビューラー/Randy Buehlerが私に、友好色のエイトグのサイクルを作ってほしいと言ってきた。私は《アトガトグ》を含むサイクルを提出し、そして彼にこれをファイルに入れるならアートはすでにあるからアート代が節約できると告げたのだった。

第13問 ― 2002年

 『トーメント』は、1色(黒)が史上最も多く入っているセットである。143枚のうち、黒は何%あったか。

  1. 28% (40枚)
  2. 32% (45枚)
  3. 35% (50枚)
  4. 38% (55枚)

 私が2016年にGame Developers Conferenceでしたスピーチ「20の年、20の教訓」(動画はこちら。記事にまとめたものはこちら(その1その2その3)で取り上げた教訓の1つが、「すべてを変えるために大きく変える必要はない」というものだった。143枚セットで5分の1は29枚なので、「黒」セットはたったの40枚(通常よりも11枚多い)だけという事実が、小さな変更が大きく感じられるということを雄弁に語ってくれている。

(訳注:無色のカードがある分、黒のカードは5分の1よりも少なく、当時の単色小型セットでの平均は27枚ぐらいでした。『トーメント』は13枚多いことになります。とはいえ、当時の体感的には半分弱が黒というイメージでしたので、やはり実際の変更よりもかなり大きく感じられることになります。)

第14問 ― 2003年

 『レギオン』で導入された常盤木キーワードはどれか。

  1. 速攻
  2. 二段攻撃
  3. 瞬速
  4. 警戒

 二段攻撃は、第1回「You Make the Card」にメカニズムを提出した誰かが作ったものだ。残念ながら、提出者の名前は歴史の中に消えている。提出された緑のクリーチャーにはふさわしくなかったが、メカニズム自体は気に入ったので、我々はそれをふさわしいと思えた最初の機会である『レギオン』で使ったのだった。速攻はその数年前の『第6版』で、瞬速は数年後の『時のらせん』で、警戒は数年後の『神河物語』でそれぞれ初登場している。

第15問 ― 2004年

 『神河物語』の総枚数を306枚だと言う人と、307枚だと言う人がいる。何故か。

  1. イラストが2種類あるカードが1枚あるから
  2. 当時、スターター・ゲームはセットの一部として扱われていたが、そこにしか存在しないカードが1枚存在するから
  3. 第2版で誤植が訂正されているから
  4. 通常のブースターには入っておらず、グランプリでだけ配られた『神河物語』のプロモ・カードが存在するから
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 《山崎兄弟》にはイラストが2種類あり、兄と弟が描かれている。このちょっとした冗談のせいで、印刷用シートを1枚まるまる追加しなければならなくなり、かなりの追加費用が必要になった。前もってそれがわかっていれば、このようなことはしなかったのではないかと思う。

第16問 ― 2005年

 『ラヴニカ:ギルドの都』の小説で主人公を務めたのは、以下のどの伝説のクリーチャーか。

  1. アグルス・コス
  2. サヴラ
  3. ザデック
  4. トルシミール・ウルフブラッド

 アグルス・コスはラヴニカの巡回警官であり、小説では主な視点となるキャラクターであった。

第17問 ― 2006年

 タイムシフト・カードを含めると、(当時も今も)常磐木でない、キーワードや能力語であるメカニズムは『時のらせん』にいくつ存在したか。

  1. 7個
  2. 9個
  3. 11個
  4. 13個

 『時のらせん』では、メイン・セットとタイムシフト・カードをあわせて、常磐木でないキーワードが13種類(バイバック、エコー、側面攻撃、フラッシュバック、キッカー、マッドネス、変異、ランページ、シャドー、刹那、ストーム、待機、スレッショルド)存在した。瞬速もこのセットが初登場だが、現在常磐木なのでここには含めていない。

第18問 ― 2007年

 最初に「本来の」セットである後のセットで登場した『未来予知』のミライシフト・カードはどれか。

  1. ボールドウィアの威嚇者
  2. ミストメドウの身隠し
  3. ネシアンの狩猟者
  4. 燐光の饗宴

 《ボールドウィアの威嚇者》が登場したのは『モーニングタイド』であった。《ミストメドウの身隠し》(と《偶像の石塚》)は『シャドウムーア』で、《燐光の饗宴》は『イーブンタイド』で、《ネシアンの狩猟者》は数年後の『テーロス』で初登場することになる。『ローウィン』は『未来予知』でほのめかされていたが、再録カードは存在しなかった。なお、「ゴールドメドウの侵略者」トークンを生成する《ゴールドメドウの監視人》は《ゴールドメドウの侵略者》を示唆しており、《タルモゴイフ》の注釈文には『ローウィン』で初登場する新しいカード・タイプであるプレインズウォーカーと部族のことが書かれている。

第19問 ― 2008年

 『未来予知』のミライシフト・カードを除くと、『アラーラの断片』は多くのものを導入した。以下のうち、初めてでないのはどれか。

  1. 色マナ・コストを持つアーティファクト
  2. 全ブースターパックに基本土地枠
  3. 神話レア・カード
  4. スタンダードのセットで毎回プレインズウォーカーが登場することの始まり

 『アラーラの断片』は、色マナ・コストを持つアーティファクト、ブースターパック内の基本土地枠、神話レア・カードが初めて導入されたセットであるが、プレインズウォーカーが毎セット入るようになったのはここからではない。『アラーラの断片』ブロックの最後のセットである『アラーラ再誕』には、プレインズウォーカーが存在しない。スタンダードのセットで必ずプレインズウォーカーが入るようになるのは、『ゼンディカー』からである。

第20問 ― 2009年

 『ゼンディカー』に登場するキャラクターのうち、元はPCゲーム『デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』のために作られたのはどれか。

  1. イオナ
  2. ロートス
  3. ニッサ・レヴェイン
  4. ソリン・マルコフ

 最初にPCゲーム『デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』をデザインしたとき、既存のプレインズウォーカーではしっくり来ないデッキが3つ存在したので、このゲームのために新しいプレインズウォーカーを3人作り(ニッサ、ラル、キオーラ)、そして、人気が出るようであればセットに入れることにしようという計画を立てたのだった。ニッサはそのゲームのパッケージにも登場している。

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 『ゼンディカー』を作っていたとき、我々はそこがニッサの出身次元であると定めた。

第21問 ― 2010年

 『ミラディンの傷跡』発売前の段階で、プレイヤーに毒カウンターを与えることができるカードは何枚マジックに存在したか。

  1. 9枚
  2. 12枚
  3. 15枚
  4. 18枚

 毒を生み出すカードは9枚あった。『レジェンド』の《地獄の蠍》《毒蛇製造器》、『ザ・ダーク』の《マーシュ・バイパー》、『アライアンス』の《沼地の蚊》、『ミラージュ』の《墓所のコブラ》《剣歯コブラ》、『ビジョンズ』の《スークアタの暗殺者》、『未来予知』の《蛇教団の聖儀式》《悪性スリヴァー》である。『ホームランド』の《Leeches》は毒カウンターを取り除くことができるようにする。『ミラディンの傷跡』で20枚追加され、総数は3倍になったのだった。

第22問 ― 2011年

 以下の『イニストラード』の両面カードのうち、特定の古典的ホラーの物語や映画を元にしていないのはどれか。

回転

回転

回転

回転

それぞれクリックで変身します
  1. 礼儀正しい識者》/《人殺しの粗暴者
  2. 修道院の若者》/《不浄の悪鬼
  3. 秘密を掘り下げる者》/《昆虫の逸脱者
  4. ルーデヴィックの実験材料》/《ルーデヴィックの嫌悪者

 《礼儀正しい識者》/《人殺しの粗暴者》は、ジキル博士とハイド氏から直接触発されている。《修道院の若者》/《不浄の悪鬼》はマジック流の「取り憑かれた子供」(訳注:映画『エクソシスト』など)で、《秘密を掘り下げる者》/《昆虫の逸脱者》は歪んだ科学実験(訳注:映画『ザ・フライ』など)に触発されたものだ。《ルーデヴィックの実験材料》/《ルーデヴィックの嫌悪者》は典型的なホラー(科学者が作り出すべきでないものを作り出し、それが取り憑くために戻ってくる)を扱ったものだが、特定の物語の結果としてデザインされたものではない。

第23問 ― 2012年

 以下の画像のうち、『ラヴニカへの回帰』のブースターパックで使われていないものはどれか。

  1. 力の合唱
  2. コロズダのギルド魔道士
  3. 竜英傑、ニヴ=ミゼット
  4. リックス・マーディのギルド魔道士

 『ラヴニカへの回帰』のブースターパックの絵に使われていたのは、《コロズダのギルド魔道士》《新プラーフのギルド魔道士》《竜英傑、ニヴ=ミゼット》《リックス・マーディのギルド魔道士》《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》である。

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 《力の合唱》はセレズニアで見た目も似ているが、《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》ではない。

第24問 ― 2013年

 『ギルド門侵犯』に存在しない、クリーチャー・タイプの組み合わせはどれか。

  1. クロコダイル・カエル
  2. 人間・ウーズ
  3. サイクロプス・戦士
  4. スピリット・アドバイザー

 クロコダイル・カエルは《両生鰐》。人間・ウーズは《実験体》。スピリット・アドバイザーは《幽霊議員オブゼダート》だが、サイクロプス・戦士は存在しない。なお、《要塞のサイクロプス》はサイクロプス・兵士である。

第25問 ― 2014年

 『テーロス』の神々の中で双子なのはどれか。

  1. エイスリオスとクルフィックス
  2. エレボスとヘリオッド
  3. イロアスとモーギス
  4. ケイラメトラとケラノス

 イロアスとモーギスは双子で、それぞれは戦争の別々の側面を表している。

第26問 ― 2015年

 『タルキール龍紀伝』には、『タルキール覇王譚』にいるクリーチャーと1か所小さな違いがあるだけの、ほとんど同じクリーチャーが1体存在する。その違いとは何か。

  1. イラストに少し加筆されている
  2. クリーチャー・タイプが変わっている
  3. パワーが1増えている
  4. 不特定マナ1点が色マナ1点に変わっている

 このクリーチャーとは《山頂をうろつくもの》である。『タルキール覇王譚』での姿はこちら。

 『タルキール龍紀伝』での姿はこちら。

 我々は、あるクリーチャーにとって、時間線の変化は関係なく、基本的に同じ存在である、という発想を面白いと思った。そこで、『タルキール龍紀伝』で、アーティストに数体のドラゴンを書いてもらう以外そのままでカードを再録したのだった。

第27問 ― 2016年

 『カラデシュ』のカード1枚に描かれている中で、最も多いエネルギー・シンボルの数は何個か。

  1. 9個
  2. 11個
  3. 14個
  4. 16個

 《改革派の霊気砲手》のシンボルが最高の14個であり、《霊気烈風の古きもの》は11個、《獣性を築く者》は9個である。エネルギー・シンボルが8個書かれたカードはこのセットには存在しない。

第28問 ― 2017年

 2017年末の時点で、ブースターパックからフルアート土地が手に入る可能性があるセットはいくつあるか。

  1. 6個
  2. 7個
  3. 8個
  4. 9個

 (2017年の時点で)フルアートの基本土地・カードのあるセットは『Unglued』『Unhinged』『ゼンディカー』『ワールドウェイク』『戦乱のゼンディカー』『ゲートウォッチの誓い』『アモンケット』『破滅の刻』『Unstable』の9個である。

第29問 ― 2018年

 『ドミナリア』のカードでスクイーが持っているのと同じアーティファクトを手に入れようと思ったら、どのセットを購入する必要があるか。

  1. 『アポカリプス』
  2. 『テンペスト』
  3. 『メルカディアン・マスクス』
  4. 『ウルザズ・デスティニー』

 スクイーは《スクイーのオモチャ》を持っていて、これが登場したのは『テンペスト』である。物語上、スクイーはこのオモチャを偶然(何が起こっているのか気づかずに)起動させてしまい、それが《ラースの死の奈落》での土壇場の勝利をもたらすことになった。

第30問 ― マジックの成功

 マジックは現在、何種類の言語で印刷されているか。

  1. 10種類
  2. 11種類
  3. 12種類
  4. 13種類

 マジックは現在、中国語簡体字、中国語繁体字、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語の11言語で印刷されている。


 さてそれでは、正解数を数えてくれたまえ。諸君は何問正解できただろうか。

  • 正解数1~9: マジックのトリビアについて知るべきことがたくさんあるレベルだ。
  • 正解数10~15: 細かいことにいくらか目を向けてきていると言えるレベルだ。
  • 正解数16~20: マジックのトリビアへの道に踏み出しつつあるレベルだ。
  • 正解数21~24: かなりのものだ。マジックのトリビアの一端を知っているレベルだ。
  • 正解数25~27: よくできました。感心させられるレベルだ。
  • 正解数28~29: おかしいほどのマジックのトリビアに詳しいレベルだ。
  • 正解数30: まいった。

筆記用具を置いて

 今日のトリビア記事を楽しんでもらえたなら幸いである。これについてどう思ったか、今後もトリビア記事を読みたいと思っているか、メール、各ソーシャルメディア(TwitterTumblrGoogle+Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。

 それではまた次回、『ラヴニカのギルド』に関する質問にお答えする日にお会いしよう。

 その日まで、あなたがマジックをプレイして新しいトリビアを吸収していきますように。

(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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