読み物

新セットめった切り！

By 行弘 賢

　闇に覆われた世界から一変、伝説の天使が帰還し光に包まれた世界を描く新セット、『アヴァシンの帰還』発売間近！

　イニストラード・闇の隆盛から引き続き、『アヴァシンの帰還』でも恒例の「トップカードレビュー」をお送りします！
　「木曜マジック・バラエティ」もご好評いただいている気鋭のライター・行弘 賢と、スタンダードの週刊連載記事でおなじみ津村 健志による、鋭い切り口の考察からカード愛までたっぷり詰まったレビューをお楽しみください。

　

　今回は前編として、行弘チョイスの５枚を掲載！

　それではさっそくまいりましょう！

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《修復の天使》

　４マナ3/4飛行というだけでは普通よりちょっと強いカードという印象ですけど、そこに「瞬速」と「明滅」の能力を付けるだけであら不思議。もの凄く強そうなカードになりますね。

　「瞬速」持ちなので、対戦相手が攻撃してきたところに《修復の天使》をプレイして、自分のタップ状態のクリーチャーを「明滅」してアンタップさせ、《修復の天使》とそのクリーチャーでブロックするだけで、一瞬で２体ものクリーチャーを討ち取ることが可能ですし、さらに「明滅」したクリーチャーが場に出た時に何かする能力を持っていたら、それだけで３回得している計算になります。

　対戦相手がこちらのクリーチャーに単体除去をプレイしてきた時にも、対応して「明滅」効果を使えば相手の除去をかわすこともできるなど非常に万能で、今後のスタンダードを引っ張っていく存在になると思います。

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《轟く怒り》

　「奇跡」というシステムは非常に画期的で、大逆転も引き起こす可能性がある面白いシステムだと思います。

　この《轟く怒り》の効果自体は、５点をプレイヤーかクリーチャーに与えるという６マナのカードとしてはなんとも普通な能力ですが、「奇跡」を起こしたら１マナでプレイが可能という非常に優れたコスト対効果を持っています。
　もし初手にあったり、「奇跡」ができないタイミングで引いてしまったりした場合は《信仰無き物あさり》なんかで捨ててしまえば問題ないですし、《有毒の蘇生》で墓地から山札の一番上に積み込んでしまえば人為的に「奇跡」を起こすことも可能です。

　今後は「赤単」に普通に入ったり、《思案》や《有毒の蘇生》で人為的に山札の上に積み込んで「奇跡」を起こす「青赤」なんかのアーキタイプで見かけるようになると思います。

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《火柱》

　いままでコントロールや赤単を使っていて、《墓所這い》や《ゲラルフの伝書使》、《絡み根の霊》に悩まされた皆さん、もう安心です。憎いあいつらはたった１マナで綺麗さっぱり駆除することが可能になりました。

　アラーラ・ブロックには《マグマのしぶき》という似たようなカードがありましたが、残念ながらこちらはプレイヤーには飛びませんでした。《火柱》は《マグマのしぶき》と違いインスタントでこそありませんが、プレイヤーにも飛ぶ火力として使用できるので、赤単などにすんなり入れることができます。
　今後はスタンダードでもよく見かける火力になると思います。

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《グリセルブランド》

　とにかく能力がゴツくないですか？

　7/7飛行、絆魂、{4}{B}{B}{B}{B}というマナコスト、しまいには７点ライフを支払えば７枚引けるという豪快すぎる能力。どれをとっても超一級の匂いがしますよね。

　一番の注目点である７点ライフを支払って７枚引く能力は起動型能力なので、好きなタイミングで使用でき、見た目以上にリスクが少ないですね。
　絆魂という能力はフィニッシャーとしても頼もしいものがありますし、自身の起動型能力とも噛み合っています。

　とはいえ普通に召喚するのは難しいので、やはり墓地から場に出す、いわゆるリアニメイト系のデッキで今後はよく見かけることになると思います。

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《処刑者の要塞》

　とにかく起動コストが軽すぎる気がします。
　なんでも速攻をつけるのは結構やりすぎ感がありますし、謎に警戒まで持っちゃうので殴りたい放題できます。土地もここまできたか・・・と思わせられるカードですね。

　前回のプレビューの記事で紹介させていただいた《降霊術》とも非常に相性が良く、《降霊術》で釣ったクリーチャーに速攻を持たせて攻撃したり、起動型能力を使用することも可能になっています。
　現環境のスタンダードでは赤白という色の組み合わせはいまいちパッとしませんが、この土地の登場により、今後は頻繁に見かけるカラーリングになるかもしれませんね。

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　お楽しみいただけましたか？

　次回は後編として、津村サイドからのレビューを５枚、お届けします。
　はたしてどんなカードと評価が飛び出すか！？

　まもなく発売される『アヴァシンの帰還』は、全カードリスト、全カードギャラリーも公開されています。
　この記事の右上と下にあるツイッターボタンを利用して、ぜひ「あなたのトップ５」を語ってみてください！

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　それでは、この後も『アヴァシンの帰還』をお楽しみに！