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鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
第33回:trioskのモダン版「Caw-Blade」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
2012.04.24
第33回:trioskのモダン版「Caw-Blade」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
昨日の構築劇場でも触れましたが、ついに『アヴァシンの帰還』の全カードが公開されましたね!
新しいキーワード能力に、プレインズウォーカーと盛りだくさんですが、久しぶりの大型セットなのでリミテッドもおすすめですよ。
例えば、このセットにちらほら見かける《雲隠れ》的な能力ですが、これは《銀刃の聖騎士》ら「結魂」の組み合わせを戦闘中に変更することでコンバットトリックとしても使えるようになっています。
カードプールをすみずみまで覚えるのにはシールドやドラフトで実際に使ってみることかな、と思いますしね。それに今週末にはプレリリーストーナメントも各地で開催されます!
使用されるパックも『アヴァシンの帰還』6個ですし、発売よりひと足お先にパックをもらえるチャンスですから、まだの方はお店を探して予約してみてはどうでしょう?
また話がちょっと逸れますが、《雲隠れ》は過去の《ちらつき》や《一瞬の瞬き》と違い、地味にクリーチャーが帰ってくる先が「コントローラー」に変わっていることに注目です。
《士気溢れる徴集兵》や《攻撃的な行動》と一緒に使うのも手ですし、スタンダードから外れれば《ヴィダルケンの枷》でも面白いことができそう!
あと2ヶ月でグランプリ・横浜(開催は6月23-24日)もありますし、カードも出揃ったということで、そろそろモダンの研究なんてのも始めてみてはいかがでしょう?
カードプールが広い環境の方が《雲隠れ》のように癖のあるカードも使いこなせる方法があるでしょうし、斬新なコンボも見つかるかもしれませんよ!
☆今週のリプレイ!
さて、今週のリプレイですが、今回もMagic Onlineの情報が集まっているページの「What's Happening?」からtrioskのモダン版「Caw-Blade」を紹介したいと思います。
4 《島》 1 《平地》 1 《永岩城》 3 《神聖なる泉》 4 《金属海の沿岸》 3 《天界の列柱》 3 《霧深い雨林》 1 《乾燥台地》 4 《地盤の際》 2 《変わり谷》 -土地(26)- 4 《瞬唱の魔道士》 4 《戦隊の鷹》 3 《聖トラフトの霊》 3 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(14)- |
4 《流刑への道》 3 《呪文嵌め》 2 《呪文貫き》 1 《鋼打ちの贈り物》 4 《差し戻し》 2 《謎めいた命令》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《戦争と平和の剣》 2 《遍歴の騎士、エルズペス》 -呪文(20)- |
3 《無効》 2 《失脚》 2 《大祖始の遺産》 1 《真髄の針》 2 《否認》 1 《天界の粛清》 1 《機を見た援軍》 1 《精神壊しの罠》 1 《神の怒り》 1 《殴打頭蓋》 -サイドボード(15)- |
一時は《精神を刻む者、ジェイス》と《石鍛冶の神秘家》の存在で猛威をふるった「Caw-Blade」でしたが、《瞬唱の魔道士》や《聖トラフトの霊》の力を借りてモダン環境で復活!
相手のターン終了時に《ヴェンディリオン三人衆》から《饗宴と飢餓の剣》を装備というプレイや、デッキに1枚だけど光り輝く《永岩城》といった細かいところまで調整されており、コントロールフリークにおすすめのデッキですよ。
それでは実際のプレイ動画を見てみましょう!
Game 1 ミラーマッチ(メインデッキ)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=T_P7P2xJPJQ
0.00
3ターン目までの色マナも、低マナ呪文も揃っており、迷わずにキープ。
しかし、相手の《天界の列柱》に、もしやミラーマッチ?と気づく。
《流刑への道》や《謎めいた命令》が急に頼りなく感じるが、お互い序盤からクロックを出し合う展開にはならなさそうなので一安心。
青いデッキ同士の対戦なので、セオリー通りにカードアドバンテージを意識してプレイしてみよう!
1:01
ターン終了時に仕掛けてきた《ヴェンディリオン三人衆》に、初手では青マナ不足ですぐには唱えられなさそうだった《謎めいた命令》をドロー付きでキャスト!
《差し戻し》のある対戦なので、こういった重くて強い呪文は早めに消化して土地へつなげておきたいと考えました。
タップアウトしたときのリスクは《聖トラフトの霊》と《遍歴の騎士、エルズペス》ですが、全てはケアできないと割り切ったプレイ。
ちなみに、先に《乾燥台地》から置いたのには意味がありますからね!(ヒント:サーチできるカードが少ない方はどっち?など。)
1:28
最大リスクがトップデックしかないことを確認できたので、先ほどの1枚分の優位を失わずに貪欲にアドバンテージを狙ったプレイを仕掛けてみよう。
《戦隊の鷹》を囮に《呪文嵌め》を引き出し、《差し戻し》で対象になった《戦隊の鷹》を回収!
若干のマナとライフを支払って、さらに1枚分得した計算に。
2:11
さらにもう一度《戦隊の鷹》を囮に《呪文嵌め》を引き出し、《差し戻し》で対象になった《戦隊の鷹》を回収!
なかなか差を作りにくいミラーマッチだけれど、対戦相手の"青マナ不足"をうまく"カード差"へと変換した格好だ。
そろそろこちらも戦場を均衡させるべく、パーマネントを展開していこう。
2:38
《謎めいた命令》がないなら怖いものなしと、満を持し《遍歴の騎士、エルズペス》をキャスト。
どんなに頑張ってもマナ的にダメージでは破壊されないとの判断で、《戦隊の鷹》を《瞬唱の魔道士》から《呪文嵌め》されることも想定内。
勝ちを焦らずに一貫した方向性で、《遍歴の騎士、エルズペス》もまずはカードアドバンテージを稼ぐ方向で活用していこう。
5:04
気がつけば、対戦相手の《流刑への道》のお陰で随分とマナ差が!
こちらのドローはそれほど良いものではなかったが、最初の《謎めいた命令》からのゲームプランと、相手のプレッシャーの少なさが噛み合って俄然有利な展開となったようだ。
ここまで来れば、あとはどうダメージを与えるかを考えるだけの時間の問題!
Game 2 vs .緑単ウルザトロン(サイドボード後)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=xDF30tATvYg
0.00
対戦相手はダブルマリガンながらも、無色呪文を駆使して3ターン目に7マナを出すことを目的に構築されたウルザトロン!
強力なカードを連打されては、とてもではないが、打ち消し呪文を唱えているだけではいつか通ってしまうであろう1枚で簡単にゲームに敗北してしまう。
1ゲーム目は負けてしまっているが、このサイドボード後の7枚ならばいい勝負が期待できるのではないだろうか。
0:41
当然のように3ターン目に揃う3種の「ウルザトロン」だが、実際かなり練られた構築のようなので仕方がない。
しかも打ち消しにくい《マイアの戦闘球》と、このデッキは対戦していて本当にヒヤヒヤする。
《差し戻し》で《島》を引け、《謎めいた命令》の構えができたので良かったが、一歩間違えれば即負けだろう。
1:16
《ギタクシア派の調査》で手札を確認されて、《地盤の際》と《謎めいた命令》をケアした対戦相手の適切なプレイ。
《探検の地図》が設置できたのを確認してから土地を置いたりと、丁寧にゲームを作ろうとされている印象だ。
こちらも緩慢なプレイは厳禁と、《ヴェンディリオン三人衆》で自分を対象に、無駄になりそうな《呪文嵌め》を「サイクリング」。
2:10
お互いに動きにくいターンが続くも、3点クロックがある分、対戦相手は動かざるを得ない。
緊張感のあるターンが続くが、再び《マイアの戦闘球》が唱えられると、《謎めいた命令》で打ち消した際に引いたのは《饗宴と飢餓の剣》!
3:12
残りライフが7となれば、あとはもうこちらのもの。
《地盤の際》を駆使し、《忘却石》を誘爆させて戦場を一掃させると、《呪文貫き》を構えながらの《ヴェンディリオン三人衆》!
Game 3 vs. 青赤ウルザトロン(サイドボード後)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=7pzvfnEOwgM
0.00
今度の対戦相手は、先ほどの3ターン目にトロンを揃えることを最優先したデッキとは違い、神河+ラヴニカのスタンダードに流行していたコントロール要素の強い形のよう。
現在のモダンでは《探検の地図》の存在でいろんなバリエーションのウルザトロンが構築できるようだ。
1:09
トロンが揃ったのに動かない対戦相手へ、わざわざ《ヴェンディリオン三人衆》で対象に取る意味はないと判断。
逆に、この3/1飛行を止める手段が乏しいと思われるので、もう一枚の《ヴェンディリオン三人衆》をライブラリーに送り、代わりのカードを引いてみよう。
1:49
さすがにここは攻めすぎだったと少し反省。
《強迫的な研究》で何か引かれていたらかなりまずかったが、このターンは難を逃れた。
改めて、《ヴェンディリオン三人衆》をキャストし、探りを入れる。
2:51
《ヴェンディリオン三人衆》で残念ながら手札の確認はできなかったが、代わりに《変わり谷》で《饗宴と飢餓の剣》を装備し、手札を攻める!
4:01
《ウギンの目》から探された《引き裂かれし永劫、エムラクール》にターンを奪われてしまった!が、投了するにはまだ早いぞ。
パーマネントは《ヴェンディリオン三人衆》を除いて他に6つ。そしてライフは15よりも多く残っている。
つまり、《引き裂かれし永劫、エムラクール》の一撃を喰らっても、返しのターンでゲームに勝てるという珍しいシチュエーションだ!
ここでもし《裂け目の突破》を《ヴェンディリオン三人衆》で残してしまっていたら、《無限に廻るもの、ウラモグ》が速攻で現れ、パーマネントとライフは共に全て吹き飛ばされてしまっていただろう。
ターン終了時に、《瞬唱の魔道士》を残りライフを減らすためだけにキャスト、それは《差し戻し》されるが、このドローで更なる《差し戻し》を引かれる可能性をケアし、対応して2枚目の《瞬唱の魔道士》をキャスト!
というわけで、モダン版「Caw-Blade」をお送りしました。
やはり、カードプールが広い環境では小さなミスが命取りになってしまうので、緊張感のあるゲームが多いですね。
そして構築の幅もスタンダードとはケタ違い!でも、お気に入りの1枚からデッキを組めるかもしれない、とても良い環境だと思いますよ。
最新のモダン情報に興味がある方は、MagicOnlineの情報が集まっているページの「What's Happening?」へ!
☆今週のイベント・インフォメーション!
Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら!(リンク先は英語)
What's Happening?
※以下の時刻はすべて日本時間です。
マジック・オンライン プロツアー予選:ラヴニカへの回帰・シアトル
すでにラヴニカ世界への挑戦は始まっています!
開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room」
参加費: 30チケット
プロダクト: スタンダード構築のデッキを用意する必要があります。
参加人数: 33人~768人
イベント内容: スタンダード構築戦。各イベントでは参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。
順位 | 賞品 | QP |
優勝 | プロツアー・ラヴニカへの回帰の参加権利 及びスーパードラフトの招待 ブースターパック 48個 |
6 |
準優勝 | ブースターパック 48個 | 5 |
3,4位 | ブースターパック 36個 | 4 |
5-8位 | ブースターパック 24個 | 3 |
9-16位 | ブースターパック 12個 | 0 |
17-32位 | ブースターパック 6個 | 0 |
33-64位 | ブースターパック 3個 | 0 |
65-128位 | ブースターパック 2個 | 0 |
129-256位 | ブースターパック 1個 | 0 |
開催スケジュール
開催日 | 開始時刻 |
4月29日 | PM11:00 |
5月6日 | AM3:00 |
5月12日 | AM9:00 |
5月19日 | PM11:00 |
6月10日 | PM11:00 |
6月17日 | AM3:00 |
6月24日 | PM11:00 |
6月30日 | PM9:00 |
7月9日 | AM3:00 |
7月15日 | PM11:00 |
7月22日 | AM3:00 |
8月11日 | PM11:00 |
8月12日 | PM11:00 |
プロツアー予選への参加資格
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
プロツアー:アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフト
以上につきましては、第31回の記事をご覧ください。
また、英語記事「Magic Online Pro Tour Qualifiers: Return to Ravnica in Seattle」もご参照ください。
Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 4
毎日が世界への道! MOCSシーズン4も大詰めです!
QP獲得期間:3/28~4/25(ダウンタイムまで)
プロモカード:《太陽の指輪》(新枠)
チャンピオンシップ 開催日時:4/29(日) AM11:00
チャンピオンシップ 形式:基本セット2012 シールド
詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。
それではまた来週!
※参加人数によるラウンド数
参加人数 | ラウンド数 |
8 | 3 |
9-16 | 4 |
17-32 | 5 |
33-64 | 6 |
65-128 | 7 |
129-226 | 8 |
227-409 | 9 |
410人以上 | 10 |
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