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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第18回:番外編その3・「Magic OnlineのPauperデッキを構築するまで」をリプレイ!?

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.05.31

第18回:番外編その3・「Magic OnlineのPauperデッキを構築するまで」をリプレイ!?


 こんにちは、鍛冶です。

MO Logo

 その1その2とお送りしてきた「Magic Online導入編」も今週で最終回となりますが、この回は「構築戦」に目を向けることにしましょう。

 高橋優太も記事の中で「MOで構築やるならまずはPauper」と述べているように、彼のお墨付きなフォーマットにいよいよ挑戦です!


デッキを構築しよう

 今回作るデッキはこちら!

「緑単感染」[MO] [ARENA]
18 《
4 《ぐらつく峰

-土地(22)-

4 《ぎらつかせのエルフ
4 《荒廃のマンバ
4 《胆液爪のマイア
4 《腐敗狼

-クリーチャー(16)-
4 《怨恨
3 《地うねり
3 《変異原性の成長
4 《巨森の蔦
4 《捕食者の一撃
4 《激励

-呪文(22)-


 高橋優太の週刊連載第19回『Pauper面白デッキ+「新たなるファイレクシア」特集』で紹介された「緑単感染」です。

 では、まずMOを起動して左下にある「DECK EDITOR」を開いてデッキ構築をしてみましょう。

構築

(クリックすると大きな画像が表示されます)

 青枠のMY CARDのチェックを外せば、所持枚数が0のものも選択できるようになります。
 ちなみに、上のデッキリストの [MO] というボタンを押すことで、テキストファイルをダウンロードして、ここで読み込ませることもできます。
 ファイルをデスクトップに保存した場合は、

LOAD>Local Text Deck>Desktop から decklist.txt

 を開く、という手順になりますね。

 赤枠の部分はオンラインならではの検索、青枠で検索の範囲を変えて、黄枠では結果のソートと、僕みたいにどこにカードをしまったか忘れてしまう人でもすぐに見つけられます。

 また、検索はキーワードでもOKなので、'感染(Infect)'だったり、'カードを捨てる(discard)'という効果を一覧表示させられるのは非常に便利です!

テキスト読み込み

(クリックすると大きな画像が表示されます)

 そして、自分のアカウントでテキストファイルを開くとこうなりました。

デッキ

 ここでカード名が赤字のものが手持ちでは不足しているものです。
 最近追加されたばかりの「新たなるファイレクシア」のカードと、《激励》あたりが足りないようですね。

 ドラフトに参加できるようになっただけでは、構築をやるにはカードが全く足りない状況ではないでしょうか。


カードがぜんぜん足りない!

 まずデッキを構築をしようとしても、いきなりぶつかる最大の壁がカード不足。

 Pauperに必要なのはコモンだけなので、先にMagic Onlineをはじめていた友人に譲ってもらったり、現実のカードとのトレードもいいと思いますが、やっぱりそれだけですべてを賄うのは難しいでしょう。

 しかし、オンラインの世界は現実の世界のような交流の場やカードショップはありません。

 ですがその代わりに、デジタルな世界の中だから発達した文化が存在するのです。

 それがまさに「トレーディング」カードゲームという名前の由来であるトレード。
 そしてそれを助けてくれるのが'bot(ボット)'や'trade bot'と呼ばれるアカウントで、カード収集や余ったレアなどのチケット化を簡単にしてくれるシステムを指します。
 MOの世界では円やドルといった通貨は使えないのですが、こうしたbot相手にチケットとカードの取引が盛んに行われているのです。


 ちょっと話がそれますが、Magic Onlineはオデッセイが発売したころから始まったので、デジタル・パックはインベイジョンからしか存在しなかったのです。
 ですがオンラインでのレガシーやヴィンテージのために、現実の新しいセットと並行してミラージュ、テンペスト、ウルザの各ブロックが順にリリースされていました。
 そして現在は、ウルザズ・デスティニーがリリースされたばかりなので、残るはマスクスブロックのみとなっています。
 またミラージュ以前のカードは、「マスターズ・エディション(Masters Edition)」というオンラインのみの特別セットに再編成されており、《Force of Will》や各種デュアルランドはここに含まれています。

 ちなみに、《激励》はメルカディアン・マスクスなのに何故Pauperで使えるかというと、Duel Deckシリーズの『Garruk vs. Liliana』にあるからなんですね。
 同様に、《目くらまし》もネメシスなので本来はないカードなのですが、『Jace vs. Chandra』で採録されているのでこれも使えます!


 では、必要なカードが分かれば、さっそく探しに行きましょう!


botとトレードしよう!

 まず、画面左下のCollectionを開き、自分の持っているチケットを右クリックメニューでトレード可能にしておきます。

チケットをtradable

 それから、botを検索しに行きましょう。

掲示板

(クリックすると大きな画像が表示されます)

 「CLASSIFIEDS」へ行き、赤い枠の検索バーに「BOT」と入力してみると、たくさんのトレードBOTが見つかると思います。
 たくさんの中からひとつのbotを決め、右クリックからTradeを申し込んでみましょう。
 相手がトレード中でない限り、画面いっぱいにトレード可能のカードが表示されます。

 ちなみに、青い枠内のテキストボックスに書き込みをすることで掲示板にコメントを残すことができます。
 「Selling A for X tix」とあれば、《A》をXチケットで売りますよ、とそのまんまなので簡単です。
 もちろん、Selling をBuyingにすれば買うという意味で通じますし、MO内で必要な英語はこの程度なので、苦手意識がある方でも心配いりません。

Trade画面_bot

(クリックすると大きな画像が表示されます)

 BOTが持っているカードはもちろん、価格もまちまちです。
 カードが安いbotは買い占められていたりして在庫が無かったりするので、ここでも検索を活用ですね。

トレード2

(クリックすると大きな画像が表示されます)

 お目当てのカードが見つかれば、クリックしてカードを選択してみましょう。
 botは自動でカードの価格を教えてくれますし、合計も計算してくれます。

 botに提示された価格でトレードを成立させたい場合は、botの指示にしたがってください。
 例えば、「'done'とコメント欄に打ってくれ」という指示があったり、「そのままconfirm(確認)ボタンを押して」などですね。

トレード3

 そして、ドラフトのデッキ登録と同じ要領でconfirmボタンを押すと、内容の確認で間違いないかを問われます。
 これでもう一度confirmを押せば、トレード成立! 
 botは、小数点以下の端数部も記憶しておいてくれるので、使いやすいものを見つけたらbuddy(お気に入り)登録しておくと便利かもしれませんね。

 こうしてトレードでカードを集め、デッキが完成したら、次は実際に試合に挑戦です。

公認イベントに参加!

 ここまで来れば準備は完璧。
 あとは、前回のドラフトに参加したのと同じ方法でトーナメントに参加して、トーナメントに勝つだけですね!

8人構築戦

8人構築戦ルーム

 ここで、青枠のフォーマット名をクリックすると、トーナメントの詳細が書かれているページが表示されるので、配られる賞品も知ることができます。
 この配分によってパックの価値が変わったりするのですが、その辺の詳しい話は次週以降に少しづつ解説していきます。

 勝った時の賞品でもらったパックや、不要なレアなどは今回紹介したbotを使ってチケットに換えることもできます。
 自分の経験上、勝率が6割を超えれば資産は増えていくので、高い勝率を維持することを目標に頑張ってくださいね!



 というわけで、MagicOnline導入編はここまで。

 カード整理不要、スリーブ不要にシャッフルも不要なデジタル生活、始めてみませんか?
 そしてカフェでPCを開いている忙しそうなビジネスマンの中に紛れて、今流行りのノマドMOなんてどうでしょうか(笑)。


 それではまた来週!


2011年日本選手権予選

マジックウィークエンド 名古屋

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