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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:不死鳥が舞うソウルトレーダー・コンボ(モダン)

岩SHOW


 どこまでもクールを探求すること、それがマジックをプレイするということの本質なのかもしれない。何を以てクールとするかは人それぞれの自由だ。自分がクールと信じるものを、ただ感じろ。というわけでCool Deckの時間だ。今回は『リアリティ・フラクチャー』参入直後のデッキを紹介することになるが……このセット、ギチギチにクールが詰め込まれていて色々たまらないのだけども……特に個人的にクールだと感じるのは、いくつかのカードが過去のカードと異なる色・デザインになって蘇ったカード群……「砕けし鏡像」と呼ばれるスタイルが存在するカード達だ。

 

 この「砕けし鏡像」は、フルアートのイラストの中に、文字通り鏡の破片がちりばめられている。その破片には、新カードの元ネタになったカードがの姿が映されているという……たまらなくクールで粋なビジュアルになっている!カードとしても、セルフオマージュが炸裂しておりいずれも魅力的。

 個人的には《夜光のフェニックス》がたまらないね!これの元になったカードは《弧光のフェニックス》。4マナ3/2飛行&速攻のフェニックスが、赤から黒に生まれ変わったものになっている。《弧光のフェニックス》といえばパイオニアなどで今でも現役で活躍中の名カード中の名カード。同一ターンに3回、インスタントやソーサリーを唱えることで、墓地から戦場に戻ってくるという誘発型能力を持っている。これが超クール!《考慮》などのカードで墓地に落としつつ、軽い呪文を連打してこのフェニックスのコストを踏み倒して戦場に繰り出し、空から攻める。コンボチックな動きと継続して戦闘を仕掛けられるしぶとさは、一度プレイするとハマってしまうクールさに満ちている。

 そんなフェニックスが黒くなった《夜光のフェニックス》、その復活の条件は大きく異なるものになっている。戦闘開始時、そのターンに2体以上のクリーチャーが死亡していると戦場に舞い戻る……より黒らしいものへと置き換えられたのだ。このデザインが超絶COOOOL‼こんなの使いたくなるに決まってるぜ。

 というわけで今回は《夜光のフェニックス》を用いるデッキで、肩までどっぷりクールに浸ろうか。

Fujii Takehiro - 「ソウルトレーダー・コンボ」
店舗大会 トップ4 / モダン (2026年9月27日)[MO] [ARENA]
4 《湿地の干潟》
3 《汚染された三角州》
1 《草むした墓》
1 《地底の遺体安置所》
4 《密偵長の大霊堂》
3 《ファイレクシアの塔》
5 《沼》
-土地(21)-

4 《墓所這い》
4 《月影》
4 《縫い師への供給者》
4 《マリオネットの見習い》
3 《オークの弓使い》
1 《サックビル=バギンズ一家》
4 《巣穴の魂商人》
1 《威名のソルジャー、セフィロス》
4 《夜光のフェニックス》
-クリーチャー(29)-
3 《悪意の閃光》
1 《ウィザーブルームの魔除け》
4 《邪悪鳴らし》
2 《黄泉帰る悪夢》
-呪文(10)-
3 《致命的な一押し》
3 《氷砕き》
1 《食らいつく変わり身》
2 《選別の儀式》
2 《思考囲い》
1 《外科的摘出》
1 《夢を引き裂く者、アショク》
2 《不死鳥艦隊の飛行船》
-サイドボード(15)-
(晴れる屋 より引用)

 

 

 こちらはモダンの「ソウルトレーダー・コンボ」!ソウルトレーダー、《巣穴の魂商人》がデッキの主役だ。このゴブリンは1点のライフを支払いクリーチャーを1体に生け贄に捧げることで、宝物を生成してくれる。どんなクリーチャーでもマナになる、それもその場で使いきりではなくパーマネントとして戦場に置いておけるというのが魅力的だ。

 そしてこのソウルトレーダーと組み合わせるのが《墓所這い》。1マナ2/1、ブロックに参加できないこのゾンビは、何度死んでも蘇ってくる。ゾンビをコントロールしていれば墓地から唱えられるというのだ。そして……《巣穴の魂商人》はイラストがゴブリン過ぎて気付かれないことも多いが、そのタイプはゾンビ・ゴブリン・ウィザード!つまりこれで《墓所這い》を生け贄にして宝物に変換、その宝物から黒マナを捻りだして《墓所這い》を唱えて……と、ライフが続く限りループを形成できる!

 

 ただループをグルグル回すだけでは勝利には結びつかないので、もう1枚フィニッシュに繋がる何らかのカードが必要だ。《マリオネットの見習い》はクリーチャーやアーティファクトが死亡することで対戦相手のライフを1点失わせる。2マナと軽くて使いやすいこれを、コンボのフィニッシャーに据えている。ループ1回転につき《墓所這い》と宝物で計2点ルーズ、ライフが対等なら一気に削り尽くせるだろう。《威名のソルジャー、セフィロス》の場合は相手のルーズだけでなく、こちらも1点ライフを得られるので、魂商人での1点支払いも気にせずに延々とループさせられる。

 そんなコンボのフィニッシャー枠に《サックビル=バギンズ一家》も1枚挿しされているのがクールだ。宝物からマナを出すたびに1点ダメージを飛ばし、コンボをアシスト。パーツが揃っていない状況でも《墓所這い》なり《マリオネットの見習い》が提供する霊気装置なりを生け贄にしてドローを進めつつ、宝物を生成してマナも増やせる…なかなか痒い所に手が届く、あると嬉しいクールな1枚である。

 

 このコンボに《夜光のフェニックス》が加わることで、そのクールさは格段に増すことに。殴って勝つというルートがより濃く、強く、そしてクールなものになったわけだな。クリーチャーの死亡2回など、能動的に生け贄を繰り返すこのデッキでなら容易に満たせる。そして元来の「ソウルトレーダー・コンボ」のパーツであり、このフェニックスとの相性も際立つのが《縫い師への供給者》!3枚切削する誘発型能力で、《墓所這い》を墓地に落とすちょっとしたサーチ役である。戦場に出た時、および死亡時にこの切削が誘発するので、魂商人やら《ファイレクシアの塔》やらで能動的に誘発させるのがこのデッキの狙いであり……そしてこの度《墓所這い》以外に《夜光のフェニックス》という落ちて嬉しいカードが増えたということで、デッキ内での存在感もクールに上昇している1枚だな。

 供給者でフェニックスを複数枚落としつつ《悪意の閃光》で供給者と相手のクリーチャー、2体の死亡でフェニックスの誘発条件を満たすとか……後手1ターン目に決まれば流石にクールすぎじゃないか?供給者はパーマネント・カードを墓地に落とす手段なので、《月影》とも相性抜群だ。《月影》&フェニックスのビートダウン班に対処しても、今度はコンボが待っている。逆もしかり……二段構えのデッキって、最高にクールだよな。

 クールを求めるプレイヤーの琴線をビシビシに刺激して響いてくる《夜光のフェニックス》。今後様々なデッキその姿を見ることになるんじゃないかな。最後に、《弧光のフェニックス》の英名はArclight Phoenix。これに対して夜光は……Darklight Phoenix。韻踏んでる!たまんねぇ!

 というわけで今週はここまで。Stay cool! Darklight time baby!!

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