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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ゾンビ・コンボ:墓所を這い魂を商いする(モダン)
マジックの世界には危険な生き物が多数生息している。中には生き物とはとても呼べないもの……生きてはいないものもクリーチャーとしてカード化されている。その代表格がゾンビだ。ゾンビは主に黒が担当しているタイプで、人間だったりその他の種族、動物だったものが死んだあと……その亡骸が黒などの屍術だったり、物理的な海賊を受けたりして動く死体となった姿である。時たま保存状態が良かったのか、生前の形状を保ったままの美しいゾンビもいたりするが……その大半は腐敗し、朽ちたグロテスクな肉体の持ち主だ。それが良い。
てなわけで世界中のグロ好きの心をつかんで離さないゾンビたち。今回はそのゾンビが主役のデッキをお届け。フォーマットはモダン、さてどんなゾンビが対戦相手に這いよるのか……。
4 《新緑の地下墓地》 3 《湿地の干潟》 1 《血の墓所》 1 《大音声の劇場》 1 《ファイレクシアの塔》 3 《密偵長の大霊堂》 4 《沼》 -土地(17)- 4 《縫い師への供給者》 4 《墓所這い》 4 《マリオネットの見習い》 4 《オークの弓使い》 4 《ボガートの獲物さらい》 4 《巣穴の魂商人》 -クリーチャー(24)- |
4 《思考囲い》 1 《致命的な一押し》 4 《悪意の閃光》 1 《村の儀式》 4 《発掘》 4 《黄泉帰る悪夢》 1 《アガディームの覚醒》 -呪文(19)- |
2 《強迫》 1 《致命的な一押し》 2 《絶望の力》 3 《大爆発の魔道士》 2 《過酷な指導者》 2 《血糊の雨》 3 《ラクドスの魔除け》 -サイドボード(15)- |
このリスト、ゾンビデッキと言っても20枚以上うじゃうじゃゾンビが入っているというものではない。合計3種12枚に抑えられている。それでもゾンビデッキに分類すべきなのは、その勝利のプロセスに12体のゾンビが深く関わっているからだ。このデッキの主役は《墓所這い》。1マナでパワー2、ゾンビにありがちなブロックに参加できないものではあるが、その代わり墓地から唱えることが可能であり、どれだけブロックや除去で破壊されようとも、何度でもズルズルと這いずってくる恐ろしいやつ。これはゾンビをコントロールしている場合のみ墓地から唱えられるもので、そのため《縫い師への供給者》との相性は抜群。供給者の切削で《墓所這い》を落としたら、そのまま唱えてカード1枚が2枚分以上に化けてくれる、微小ながらもアドバンテージを獲得できるのだ。
※《マリオネットの見習い》にはテキスト訂正がございます。詳細はこちら。
このしぶといゾンビ《墓所這い》に『モダンホライゾン3』より新たなパートナーが名乗りを上げた。《巣穴の魂商人》だ。このカードはイラストのインパクトも相まってゴブリンと認識されがちだが、同時にゾンビでもある。この忘れられがちな第二のタイプにより、《墓所這い》を墓地から唱えることをサポート。そうやって這いずり出てきたものを、魂商人はすぐさま生け贄に。これにより宝物を得たら、そのマナを使ってまた唱えて、また生け贄……ループを生み出すことができる。
これだけでは魂商人が生け贄と同時に同時に要求してくる1点のライフがいずれ支払えなくなるし、そもそもループさせているだけでは何も起こらない。そこでクリーチャーが死亡時に対戦相手のライフを吸ってしまう《血の芸術家》や《ズーラポートの殺し屋》のようなカードと組み合わせることで、これで対戦相手のライフをいくらでも失わせる無限ループへと昇華してやる必要がある。そういうコンボを狙うなら、魂商人と同時にやって来た《マリオネットの見習い》を使わない手はない!この見習いは上記の2枚と類似した能力を持ち、そして製造1により自身に+1/+1カウンターを乗せたり、霊気装置・トークンを生成したりすることができる。このちょっとした差がかなり大きいのだ。霊気装置を餌に《村の儀式》や《黄泉帰る悪夢》を使ったりと、アドリブの効く能力がゾンビ・コンボ、あるいは非コンボで勝つルートをサポートしてくれる!
いやぁゾンビって本当に良いもんですね。夏になるとゾンビ映画が観たくなる。そしてゾンビデッキもプレイしたくなる。《巣穴の魂商人》という新ゾンビを使って、この夏はゾンビデッキの可能性を探っていこう!残念ながらというか安心するというか、『ブルームバロウ』ではゾンビは出てこないようだ。それでももしかしたら黒い墓地利用系のカードなどでゾンビデッキを強化してくれるものもあるかもしれないので、全カードが公開されたらリストを要チェックだ!
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