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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!世界選手権でモチベアップ、エスパー・レジェンズ&文書管理人デッキ(スタンダード)

岩SHOW

世界選手権、燃えたぁ~ッ

 アツかったなぁ~本当にアツかった。スタンダードを極めんとする者が集うこのコラムにとっても、この「第29回マジック世界選手権」は大収穫。なんせフィーチャーがどれも面白かったのだから……ローテーションが変更された新生スタンダードのお披露目としては、最高のプロモーションになったんじゃないだろうかね。否、そうに違いない。トップ8の顔ぶれは……

ドメイン(5色)ランプ×2
アゾリウス(白青)兵士×1
エスパー(白青黒)ミッドレンジ×2
エスパー・レジェンズ×1
バント(緑白青)コントロール×1
ゴルガリ(黒緑)ミッドレンジ×1

 戦前の予想で本命だったデッキもいれば、独自の構成のものも見られるという、なんともバリエーション豊かなラインナップ!中でも注目はやはり優勝者、ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Deprazの「エスパー・レジェンズ」!

ジャン=エマニュエル・ドゥプラ - 「エスパー・レジェンズ」
第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権 優勝 / スタンダード (2023年9月22〜24日)[MO] [ARENA]
4 《英雄の公有地
3 《天上都市、大田原
4 《金属海の沿岸
2 《皇国の地、永岩城
4 《コイロスの洞窟
1 《
2 《難破船の湿地
1 《砕かれた聖域
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
4 《闇滑りの岸
-土地(27)-

2 《復活したアーテイ
4 《黙示録、シェオルドレッド
4 《策謀の予見者、ラフィーン
2 《下水王、駆け抜け侯
4 《スレイベンの守護者、サリア
4 《敬虔な新米、デニック
2 《侵攻の伝令、ローナ
3 《フェアリーの黒幕
4 《離反ダニ、スクレルヴ
-クリーチャー(29)-
3 《喉首狙い
1 《かき消し
-呪文(4)-
2 《夜明けの空、猗旺
1 《覆い隠し
2 《軽蔑的な一撃
1 《否認
4 《切り崩し
1 《救済の波濤
4 《婚礼の発表
-サイドボード(15)-

 エスパーと言えば、昨年の世界選手権でも大本命だったデッキだ。決勝ラウンド進出の4名中3名がエスパーだったのはなかなか衝撃的な構図だったね。そして《策謀の予見者、ラフィーン》は1年経ってもまだまだ強かった!同じミッドレンジの中でも、伝説のクリーチャーを優先した形が優勝したのも興味深いところだな。

 ラフィーンの能力、攻撃クリーチャーの数だけ謀議。これを大いに後押しするのが新カード《下水王、駆け抜け侯》!毎ターンネズミを呼び出しつつ、墓地を追放。《苔森の戦慄騎士》へのアンサーとしても優秀!

 そしてネズミはブロックに参加できない1/1という最低レベルの戦力ではあるが、マナやライフなど不要で毎ターン勝手に増えていくものに贅沢言っちゃいけないぜ。どうせブロックできないのなら、立たせていてもあまり意味がない。開き直ってネズミ軍団を突撃させ、謀議の値を大きくしよう。ラフィーンんと駆け抜け侯2枚で一気に盤面を立て直せるので、全体除去も恐れすぎる必要はないッ!

今週のラダーチャレンジ!

 今週もラダー(MTGアリーナのランク戦)に挑んだ筆者のデッキをご紹介。ここしばらくは《苔森の戦慄騎士》の衝撃により黒緑をずっと使い続け、《開花の亀》にハマって墓地利用系ランプを使ったり……とにかく黒と緑の2色を軸にやってきて3週間、さすがに結構腹いっぱい(笑)。なのでちょっと気分転換に、ベクトルが異なるものを……と、思いついたのが《鬼流の金床》系デッキ。

 1つ前の回で紹介させてもらった、世界選手権に登場した「ラクドス・サクリファイス」。これをプレイしていて「金床と《エルフの文書管理人》とを組み合わせたいな」とふと思いついた。実際に赤を中心に緑と黒を足したアーティファクトデッキに挑んでみたが……良い形に出来ずに即・解体。まあ、こういうのもマジックの定め。いちいちへこんでちゃ~いられない。

なのでミッドウィーク・マジックで一旦ブレイクしつつ……その間に何となく脳裏に浮かんできた「スタンダードで最強のエンチャントと《エルフの文書管理人》を組み合わせる」という思い付きを実行。

岩SHOW - 「セレズニア文書管理人」
スタンダード (2023年9月28日)[MO] [ARENA]
4 《低木林地
4 《剃刀境の茂み
2 《草茂る農地
2 《ミレックス
1 《皇国の地、永岩城
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《ミシュラの鋳造所
1 《道路脇の聖遺
3 《平地
3 《
-土地(22)-

4 《生歯の子ワーム
4 《エルフの文書管理人
4 《祝祭の出迎え
4 《堅いクッキー
-クリーチャー(16)-
4 《骨化
2 《打ち砕かれた尖塔、オゾリス
4 《甘歯村へようこそ
2 《スクレルヴの巣
4 《婚礼の発表
2 《永岩城の修繕
4 《忠義の徳目
-呪文(22)-
2 《未認可霊柩車
1 《過去と未来の剣
1 《鉱炉と前線の剣
2 《ガラスの棺
1 《監禁の円環
2 《邪悪を打ち砕く
2 《王のもてなし
2 《星界の再誕
2 《強情なベイロス
-サイドボード(15)-

 最強クラスのエンチャントとは《忠義の徳目》!世界選手権でも、とんでもないゲーム展開を生みだしていたね。クリーチャーを全てアンタップし、それに+1/+1カウンターを置く。エンチャントなので、これを戦場に出すと《エルフの文書管理人》でカードが1枚引ける。ただでさえ強いのに、それは狙いすぎ?オーバーキル?上等だ、盤面強くしつつ手札もいっぱいなんて最高だ。《アーデンベイルの忠義》として序盤にも唱えられるこの便利なカード、管理人と合わせるのであれば……

 両者に共通するものを考慮しながらデッキを作る。つまりは+1/+1カウンター。というわけで《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》は外せないなと。乗るカウンターの数を増やすこのアーティファクト、文書管理人はこれが戦場に出ることによっても能力を誘発させる。この2枚だけでいきなり0/1が3/4、戦闘をしっかりこなせるサイズに。徳目で乗るカウンターが2つになるのも、イメージするだけで激ヤバ。このオゾリスを採用すると決まれば、他にもカウンター関係のカードを……と、自然に構築はすいすいと進んでいった。

 《生歯の子ワーム》に《祝祭の出迎え》、どちらも+1/+1カウンターが乗るクリーチャーであり、そしてこれに文書管理人を組み合わせた3枚はガッチリと噛み合っている。クリーチャーが戦場に出ることで能力が誘発する《祝祭の出迎え》、これで自身にカウンターを乗せるのも良いが、宝物を生成することで子ワームと文書管理人は大はしゃぎ。毎ターン、クリーチャーを展開して宝物を作り、それによって単体のサイズでも負けないクリーチャーを作り出す。さらに!これら2種類のクリーチャーは微力ながらライフを回復できる。変わらずラダーに多く分布している赤単や白単などのアグロデッキに対しては、この回復が五臓六腑に染みわたる。

回転

 クリーチャーないしはアーティファクトを戦場に出すことで誘発するカードがたんまりとあるので、これらを継続してしっかりと誘発させるためにはトークンの力を借りるというのは自然なこと。《スクレルヴの巣》《婚礼の発表》などのド定番カードは、これらもまたエンチャント。なので文書管理人でドローも授けてくれて、文句なしだ。《甘歯村へようこそ》もエンチャントであり、人間・食物と2種類のトークンで誘発に貢献。さらに最後はカウンターを乗せると、とことんデッキ内のパーツをかみ合わせることを意識して構築した。

 このリストで実戦デビューさせてから、初戦からかなりの好感触。土地を22枚まで減らした構成は久しぶりだったが、2マナが24枚というこの構成であれば問題なく運用できた。文書管理人のドローや出迎えの宝物など、少ない土地ながら《忠義の徳目》を唱えるだけのマナを得ることは問題なかった。いざ機能しだすとそのまま勝利!白系のミッドレンジや兵士、白単職の人間、赤単などと遭遇したが、ミッドレンジにはトークンとドローという物量での勝負で・アグロにはライフ回復で耐えてカウンターが乗ったクリーチャーのサイズでと、プランが噛み合ったおかげで勝ち勧めた。何より楽しい!10月シーズンに突入しても、しばらくはこのデッキを練る方向でラダーを駆け上ろうかなと考えているよ。

 世界選手権は世界中のプレイヤーにスタンダードの面白さを伝える、最高のメッセージとなった。また同イベント中に、今後スタンダードに関する様々な取り組みが行われていくことも告知された。マジックの定番を意味するスタンダード。『エルドレインの森』参入はこのフォーマットを劇的に面白くしてくれた。迷っているなら「遊べ!」と一言だけ告げておこう。遊び、学び、強くなれ!世界王者になりたくば、まずはスタンダードという道を究めるべし……というわけで、じゃあ今夜もスタン、とことんやりこんじゃおうか!

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